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【建物探訪】 自由学園 明日館
2011年09月18日 (日) | 編集 |
自由学園 明日館
 自由学園 南大沢キャンパスの記事に続いて、自由学園 明日館のレポートです。明日館へは2回ほど訪ねたことがありますが、何度でも行ってみたい「お気に入り」の場所です。HPはこちら。土日祝は結婚式などで見学不可の場合が多いので、見学日は事前にHPで要チェックです。池袋駅のメトロポリタン口から徒歩10分ほど。道が入り組んでいますが、道案内の看板に沿って行くと迷わずたどり着けます。


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 1921年築。巨匠フランク・ロイド・ライト作品で、日本に残存する数少ない名建築。五角形の縦スリットの正面が、とても印象的なモチーフとなっています。弟子の遠藤新設計の南大沢キャンパスでも、この五角形のモチーフは随所に用いられています。この五角形、車のロールスロイスの前面デザイン(グリル)ともよく似ている気がします。全くの主観ですが。


食堂
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右:食堂で用いられているオリジナルデザインの椅子(遠藤新)。照明はライトのデザインによるものです。

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NHKドラマ「胡桃の部屋」(HP)では、この食堂が、三女陽子(臼田あさ美)の働く喫茶店の撮影に用いられていました。俳優陣の名演技が光る人間の心の懊悩を描き出した秀作ドラマでしたね。没後30年にあたり向田邦子の原作をドラマ化した作品でしたが、視聴率も高く、根強い向田人気ぶりを如実に示しましたね。


ホール
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外から見た印象的な縦スリットの部分の裏面に位置するこのホール。光の差し込み方、神々しささえ感じさせる空間です。ここは、山崎豊子ドラマ不毛地帯(HP)で、主人公壱岐正(唐沢寿明)の娘直子(多部未華子)と敵対ライバル鮫島(遠藤憲一)の息子倫敦(石田卓也)とが知り合うきっかけになった図書館の舞台として印象的に使われていました。

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左:喫茶付見学(600円)は、ホールで茶菓子付きのコーヒー/紅茶を味わうことができます。これは贅沢な時間ですよ。
右:食堂付近にはライトの資料室があります。

大会議室
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講堂
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1927年築。遠藤新設計。ホール最後部の部分もおなじみの五角形縦スリットのモチーフが効果的に用いられていますね。

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左:最後部2階。臙脂色の椅子が特徴的です。
右:講堂の外観。南大沢キャンパスの女子部講堂(同じく遠藤新設計)とも造りが似ていますね。

帝国ホテル 玄関
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フランク・ロイド・ライト作の帝国ホテルは解体されましたが、玄関部分だけは、明治村(HP)に保存されています。
玄関部分だけとは客室部分などがないだけで、かなりの広さで保存されています。外容は明日館とは共通項が全くないユニークなデザインですが、2階にある喫茶室の雰囲気は明日館の食堂とも大いに近似するところがありました。

明治村にも先日行ってきました。記事を書かねばと思いつつ、めげてるのは、計60くらいある建築物を1日1個ずつ書くべきなのかを本気で迷ってるんです(^^ゞ それに、調子に乗ってデジカメ写真を撮ってたら360枚撮影した時点でバッテリー切れ。スペアを用意しておくべきなんですね。こういうときって(泣)。従いまして、後半にたどりついたロイドの帝国ホテルは携帯写真です(青汗)。

★★★★★
当方つたない「建物探訪」の記事をいたずらに書き続けています。まあまあそこそこ数も見てきました。単刀直入に「一番のお勧めは?」と問われたら、当方、この自由学園 明日館、ベスト3には必ず入れると思います。レンタルCGI
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【ドラマ】「母の贈物」 向田邦子生誕80周年記念番組
2009年09月17日 (木) | 編集 |
 「母の贈物」 向田邦子生誕80周年記念番組
(HPはこちら) TBS 9/14(月) 21:00~

《キャスト》 竹下景子 中丸雄一 萬田久子 清水由紀 佐藤B作 石坂浩二
《スタッフ》原作 … 向田邦子  脚本 … 黒土三男 プロデューサー … 石井ふく子 演出 … 鴨下信一

【あらすじ】
  高校のとき、娘(清水由紀)を捨てて駆け落ちした母(萬田久子)が、娘の結婚式前夜にひょっこり現れて、当たり前のように結婚式に出席しようとする。そんな母に強く反発する娘。
 逆に、母1人子1人、賢母のシンボルのような竹下景子には、実は陰で支え続けた男性(石坂浩二)がいた。そんな母と男性に強く反発する息子(中丸雄一)。
 叩き出されるように家を出た石坂浩二が、立ち寄ったバーでは、萬田久子の相手の男(佐藤B作)と偶然出会い、意気投合した2人は改めて息子の家に乗り込む。

【感 想】
 明日結婚するカップルと新郎新婦の母。そして後から登場するそれぞれの母の相手の男たち。6人という少ない登場人物のおどろおどろしい人間の愛憎劇。となるはずのテーマが、向田邦子のユーモラスで楽観的なタッチがとても上手に生かされた、テンポもよく、スリリングでとても魅力的なドラマに出来上がっていました。大変な秀作、オマージュだと思いました。向田さんの人間愛、優しさと皮肉っぽい笑いがとてもよく再現されていました。

 石坂浩二が追い出されて立ち寄るバーの店長は岡本信人。向田ワールドがよみがえりますね。そこで男同志意気投合する石坂浩二と佐藤B作。こんなシーンは、父の詫び状、だいこんの花などでコミカルによく使われていましたっけ。古くなら、竹脇無我、森繁久弥、牟田悌三というキャストでしょうね。

 そもそも、向田さん没後、向田ワールドをとても上手に再現し続けていた演出家の久世光彦氏も他界した今では、向田ドラマをみることはもうないものかと半ばあきらめていました。そんな折、石井ふく子プロデューサー、黒土三男脚本、鴨下信一演出という布陣で、今回復活。今後もこの黄金スタッフでの秀作を大いに期待したいです。

★★★★☆
向田ドラマには、小さな胸の痛みと、小さな救いとが同居した不思議な空間がありますよね。苦しい場面でも、「あっさり嫌なことはわすれちゃいましょうよ。」「そして、さあそっと一歩前に進みましょうよ」と向田さんの励ましの声が聞こえるようです。レンタルCGI
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ゴンゾウ 伝説の刑事 最終回が楽しみ!
2008年09月07日 (日) | 編集 |
ゴンゾウ~伝説の刑事 テレビ朝日(水9) HPはこちら
いよいよ9/10(水)が最終回。中盤以降のたたみかけるストーリー展開で、奥行きのある興味深いドラマという印象。(序盤でのブログ記事はこちら。)

【ストーリー】
  ヴァイオリン奏者の天野もなみ(前田亜季)殺人事件の犯人と目された岡林(白井晃)は佐久間静一(筒井道隆)の銃弾に倒れ、事件は解決と思われた。白井が犯人とされた根拠は、もなみと同時に銃弾を受け一命を取り留めた遠藤鶴(本仮屋ユイカ)の「犯人は足を引きずっている」という証言、凶器であるイカヅチ(銃)を保有していたことの2点である。
 捜査本部も解散しほっとする空気が流れる中、盗品整理をしていた黒木(内野聖陽)は、もなみを盗撮した画像の入ったSDカードを発見し、その中の1枚から飯塚早苗(遠野凪子)を割り出し事情を聴きだす。早苗は幼少時からライバルであったもなみに対する逆恨みを抱いており、何気なく行きずリの男に「殺してほしい」と話したという。その男は「この世界に愛はあるの?」とつぶやいたという。
 3年前に黒木の最愛の人杏子(池脇千鶴)の最期の言葉でもあった。そこから黒木は、杏子の最期の言葉は、黒木への恨みつらみなどではなく、犯人の手掛かりを伝えるメッセージだったと初めて気づく。
 犯人とされた岡林の取り巻きでもあった乙部(内田朝陽)は、鶴(本仮屋ユイカ)に向かって「この世界に愛はあるの?」とつぶやく。乙部が真犯人である可能性が・・・。というところで、最終回へ。黒木にとっては、自分の最愛の人への復讐劇でもあるのだった。 

【ゴンゾウの苦悩とは?】
 備品係として覇気のない日常を送っている黒木の心の深淵を描いた第7話。とても奥の深い内容でした。殺害された暴力団員の事件を捜査する黒木の前に現れたのは、かつて一家心中から命を救ったことのある少女・杏子(池脇千鶴)。
 まだ幼い杏子に、「困ったときはいつでも助けに来るからな」「大きくなったらお嫁さんにしてやるからな」と励ます黒木の回想シーン。しかし、眼の前の成長した杏子は身を持ち崩し、夢も枯れ果てた自堕落な女になり下がっていた。「どうして一番来てほしいときに来てくれなかったの」と訴える杏子。そんな杏子を愛情をもって励ますゴンゾウは、やがて杏子を真に愛するようになり、ついには結婚の約束をする。そして、「もう2度と一人ぼっちにしないで」という杏子の願いを聞き入れて、備品係をあえて志願する黒木。しかし杏子の明かした犯人のアジトに向かう黒木であったが、留守の間に杏子は銃弾に倒れ、「この世界に愛はあるの?」という最期の言葉を絶望の言葉として受け止め、逃れられない苦悩の中に落ちていくのであった。杏子の胸には、天真爛漫な少女時代に黒木がプレゼントしたフランス人形がしっかりと抱きしめられていた。
 
【千鶴ちゃんすごい!】
 このドラマを再度取り上げたのは、池脇千鶴ちゃん(あえて敬意を表して"ちゃん"づけに)の好演!かつては爽やかで清楚な少女役が魅力だった池脇千鶴。「新春ドラマスペシャル鉄道員(ぽっぽや)/青春編(2002年、テレビ朝日)」での無垢な少女役や、「正月スペシャル 向田邦子新春ドラマ あ・うん(2000年、TBS)」での家族愛に育まれた清潔感のある少女役、「火曜時代劇大奥(2003年、フジテレビ)」での気丈な娘役など、印象に残る役柄は数々ありますが、ここではかつてのイメージとは正反対の腐りきった自堕落な女を見事に演じきっていました。27歳という女優さんとしての芸の幅を広げる時期でもあるんでしょうね。名優内野氏に真っ向勝負で負けてませんでしたね。
 敏腕刑事だった黒木が、廃人同様になってしまうような苦悩を抱くに至る重要なテーマに関わるエピソードです。ときには天使、ときには醜女というギャップのある難しい役どころだったと思います。
 
 【残る謎は?】
(その1)飯塚早苗は、行きずりの男(乙部?)にもなみを殺して欲しいとつぶやいたことから、犯人はもなみ殺害を実行します。ということは、かつて杏子も愛人の暴力団員を殺すように、犯人に頼んだことがあるということでしょうか。

(その2)犯人の動機は一体なんでしょうか。何気なく話した一言だけで、本当に実行に移してしまうのはなぜなんでしょう。「普通ではないから」という理由だけでは済ませてほしくない気がします。
 
あっさりと流してしまえる程度の刑事ドラマと思いきや、見れば見るほど深みにはまってしまう骨太な人間ドラマでした!
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ホカベン 第4話
2008年05月14日 (水) | 編集 |
 第4話は自己破産がテーマ。悪女にだまされて金を次から次に借りてみつぐ男の弁護を引き受けた灯(上戸彩)。一度は自己破産手続で免責決定が認められますが、次は闇金融に手を出してしまいます。

 杉崎先生(北村一輝):「世の中には救う価値のない人間がいるんだ。人格までは直せない。それは弁護士の仕事ではない」
 灯:「ここで無視することが弁護士の仕事だとは思いません」

 正義感に満ちた一本気な灯らしいセリフですね。ところで上戸彩が母の日イベントでのコメントで、「とても母には厳しく育てられた」と話していましたが、負けず嫌いでまっすぐなところも、私生活の上戸彩と通じるところもあるんでしょうね。プロ根性をみる気がしました。

 今回ラッキーは灯になでられたあと、どこかへ消えちゃいましたね。

 またも余談ですが、上戸彩のSOFTBANKのCM
白戸家「ありがとう。2007年度純増ナンバー1」篇(30秒)のBGMですが、
これ当方のツボ!かつて向田邦子スペシャルで使われていた曲で、
小林亜星作曲 「過ぎ去りし日々」です。 聴くだけで涙腺が危ういです(>_<)
 向田邦子終戦記念ドラマについてはこちらで触れたことがあります。

 今回はあっさりと紹介してしまいました(^^ゞ 杉崎先生の過去が早く知りたい気持ちも・・・
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久世光彦1 私のこだわり人物伝
2008年02月22日 (金) | 編集 |
時間ですよ」「寺内貫太郎一家」などのドタバタホームドラマや、向田邦子作品の演出家として知られる久世光彦(1935-2006)をテーマにした4回シリーズ。
コメンテーターとして、久世ドラマの常連女優樹木希林、脚本家大石静、小説家伊集院静、音楽家小林亜星が登場しました。

久世光彦は、向田邦子亡き後も、向田の小説などをモチーフにした終戦記念ドラマや新春ドラマの演出を手がけ続けました。晩年は向田ドラマの視聴率が低迷し、長年続いたシリーズの打切りを余儀なくされるあたりは、「時間ですよ」で一躍時代の寵児となった久世にとって皮肉な結末と言えるでしょう。久世が描き続けたのは、伝統的な日本の家族でした。

当方は、終戦記念ドラマの大ファンで、毎年欠かさずビデオに撮って保存していました。なかでも、最も愛してやまない作品は「言うなかれ、君よ別れを」です。

岸恵子(母)と清水美砂戸田菜穂田畑智子の3人の娘が暮らす家族のもとに、戦死した父と同じ部隊だったという復員兵の壇吉(小林薫)が転がり込んでくる。挙動不審で言動もあやしげなため娘たちは、壇吉を嫌い追い出そうと考える。そんな折、母が、戦死した父がよく口ずさんでいた「言うなかれ、君よ別れを」をふと詠んでいると、襖のかげからそれに呼応して詩を詠む壇吉の声がします。(「あっ、壇吉は本当に戦死した父の部下だったんだ」とわかる瞬間です。家族の顔が驚きから涙に変わります。)

いやぁ、ここが本当に素晴らしいです。何度か見ましたが、そのたびに涙が止まりませんでした。岸恵子の楚々としながらも毅然とした母親像。この人の詠む詩の清澄な響き。おどおどとそれに続く幾多の辛い過去を背負った壇吉の声。その直後、空襲による不慮の死(犬死ともいうべき死)ではかなくもこの世を去ってしまう壇吉・・・。

当方滅多なことでドラマや映画で泣くことはありません。当方を号泣させた岸恵子小林薫久世光彦に感謝・尊敬の念を禁じ得ません。

戦友別盃の歌
言うなかれ 君よ別れを 世の常を また生き死にを
海原の はるけき果てに 今やはた 何をか言はむ
熱き血を 捧ぐる者の 大いなる 胸を叩けよ
満月を 盃に砕きて 暫しただ 酔いて勢へよ
わが往くは バタビアの街 君はよくバンドンを突け
この夕べ 相離るとも 輝やかし 南十字星を いつの夜か また共に見ん
言うなかれ 君よ別れを
見よ空と 水うつところ 黙々と 雲は行き雲は行けるを

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