クラシック・ジャズのライブ、CD、TVドラマ、落語の見聞録を中心に、何か皆さんが役に立つ情報が伝えられたらと思います。実につたないブログですが、ずっと前の記事にでも、1行でも、コメントなど頂けたら本当にうれしいです。
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【Jazz CD】煙が目にしみる エディ・ヒギンズ&スコット・ハミルトン
2009年07月01日 (水) | 編集 |
★★★★★
煙が目にしみる 
エディ・ヒギンズ&スコット・ハミルトン

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1. メランコリー・ラプソディ
2. イッツ・ア・ロンサム・オールド・タウン
3. あなたは恋を知らない
4. バイ・マイセルフ
5. 煙が目にしみる
6. 木の葉の子守歌
7. ホエン・ザ・サン・カムズ・アウト
8. ラブレター
9. 星に願いを
10. オール・ジス・アンド・ヘブン・トゥ
11. ユーアー・マイ・エブリシング

エディ・ヒギンズ[Eddie Higgins] (p)
スコット・ハミルトン[Scott Hamilton] (ts)
スティーブ・ギルモア [Steve Gilmore](b)
ビル・グッドウィン[Bill Goodwin] (ds)
2002年 Venus Records


 最大級の賛辞を贈りたい作品。テナーサックス+ピアノトリオのアルバムは星の数ほどあるけれど、スコット・ハミルトンのアルバムもかなりの数あるけれど、エディ・ヒギンズとスコット・ハミルトンの共演作も5枚もあるけれど・・。とにかく一番に推したい作品。

 渋い節回しと歌心あふれるフレーズに、ハートウォーミングなテイストを横溢させるスコット・ハミルトン。5曲目の表題曲「煙が目にしみる」と11曲目「ユー・アー・マイ・エヴリシング」に心を射抜かれました。まるで枯山水とでも言うのでしょうか。饒舌に主題をなぞるのではなく、絶妙な間合いをとりつつ、訥々と点描のようにフレーズを奏でていくテナーが本当に魅力的です。

 エディ・ヒギンズのピアノは、ハミルトンのテナーにきらびやかな彩りを加え、ちりばめられる珠玉のフレーズに刺激されたハミルトンが、わき出るようなメロディアスなフレーズを繰り出してきます。

 ここまで仕方なく読んでしまったあなた!お付き合いだと思って、11曲目をぜひぜひ試聴(45秒)してみてください。こちらが11曲目でございます。
 
 なかなか技量、歌心、コラボレーション、選曲などがすべての面で納得できるアルバムも少ないもの。ヴィーナスレコードは、値段が高いので毛嫌いしてましたが、はまり出したらキリがないですね。現時点でもうやだのジャズCDのベスト10には入れたいとびきりのお薦め作品です。

スコット・ハミルトンというと、はずれのない貴重なミュージシャンですが、ある程度こんなスタイルかなって、聴かなくても予想出来ちゃうようなところもあります。悪く言えば、若干マンネリに陥る傾向もなきにしもあらず。ところが、このアルバムでは、そんな偏見を見事に裏切ってくれましたよ!レンタルCGI
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テーマ:JAZZ
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蓮の花とデューク・エリントン
2009年05月17日 (日) | 編集 |
 近所の弁天池には、蓮の花が咲いています。
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 薔薇とよっしぃのツーショットです。
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【蓮の花とデューク・エリントン】
 ところで、蓮の花というと、このアルバムを思い出します。
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ビリー・ストレイホーンに捧ぐ


アレンジャーとして、デューク・エリントンの片腕として約30年間を楽団を支え、「A列車で行こう」などの作品を残したビリー・ストレイホーン。彼を偲んでのアルバム「ビリー・ストレイホーンに捧ぐ」という1967年録音のアルバムがあります。蓮の花(ロータス・ブロッサム)もビリーの代表作です。

 (油井正一先生のCDライナーの内容からの引用。)
セッションが終わって、ミュージシャンがガヤガヤしゃべりながら帰り支度をした時、エリントンはまだピアノのそばにいた。
 「何かはじめるにちがいない」と技師はテープをまわし続けた。
 雑談と雑音の中でデュークは静かにこの曲を弾きだした。
 だんだんと力がこもるにつれ、うるさかったスタジオも静まりかえっていった。
 こういうシチュエーションで弾かれた曲だけに、亡きビリーをしのぶデュークの気持ちが切々として我々に訴えかけてくるようだ。
 あとになってデュークはいったそうだ。
 「この曲を弾くといつもビリーはとてもよろこんだ」と。

【ロータス・ブロッサム(蓮の花)】
 その演奏は、これです。冒頭は切々と弾くデューク・エリントンのピアノソロ、後半にジョニー・ホッジズの何ともしみじみと情感深いアルトが加わります。



【A列車で行こう】
A列車も聴いておきましょうか。上記のアルバム所収の演奏とは異なります。

レイ・ナンスのトランペットソロがフューチャーされています。
Personnel:Ray Nance, Shorty Baker, Cat Anderson, Bill Berry, Ed Mullens (t), Lawrence Brown, Leon Cox, Chuck Connors (tb), Russell Procope, Johnny Hodges (as), Paul Gonsalves (ts), Jimmy Hamilton (cl, ts), Harry Carney (bars), Duke Ellington (p), Aaron Bell (b), Sam Woodyard (d). NYC, Jan 9, 1962.


当方、故油井正一氏のアスペクト・イン・ジャズを聴いて、ジャズファンになりました。氏の名調子と含蓄深い話を聞く機会がなかったら、今頃ジャズなど全く無縁だったかもしれません。レンタルCGI
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ジャンル:音楽
ワンホーン・カルテット マイベスト
2009年05月11日 (月) | 編集 |
 「ジャズ批評」(HP)の5月号の特集は、ワンホーン・カルテット。管楽器1本にピアノトリオという組合せの名盤が取り上げられています。

 選者の皆さんは、独自のマニアぶりを発揮されていまして、とても読みごたえがありました。そこで当方も末席を汚しつつ、お勧めのものを披露したくなっちゃいました。ごく普通の定番・名盤を推したのでは、「なんだごく普通過ぎるじゃないか」と軽くあしらわれてしまいそうです。そこで、もうやだなりに極めつけのマイナーもので、偏愛志向をアピールしたいかと(^^ゞ

【ワンホーンカルテット ベスト1】
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「Notorious Tourist from the East 秋吉敏子」
1. Notorious Tourist from the East
2. Soliloquy
3. Hangin' Loose
4. Memory
5. After Mr. Teng

Toshiko Akiyoshi:piano  Steven Huffsteter:trumpet
Gene Cherico: bass  Billy Higgins:drums

 トシコ・アキヨシ、ルー・タバキンビッグバンドの主要メンバーであった、トランペット奏者スティーヴン・ハフステターを大きくフューチャーしたワンホーンカルテット盤。スティーブン・ハフステターは、哲学者のような孤高のスタイルで、ユニークな個性をもっている類まれなるトランぺッターです。
 冒頭の秋吉のオリジナル「ノートリアス・ツーリスト・フロム・ザ・イースト」での叙情的なトランペットソロには息をのみます。秋吉のピアノは弾け飛ぶような勢いがあり、バド・パウエルの継承者であることを再認識される素晴らしい出来。
 LP時代にディスコメイトレーベルから発売されていたこのアルバム(Toshiko Plays Toshiko)
は、おそらくCD化はされていないはずです。CD化と再発をなにとぞよろしくお願いいたします。

【ワンホーンカルテット ベスト2】
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イエスタデイズ・ソウツ アート・ファーマー
1. ホワット・アー・ユー・ドゥーイング・ザ・レスト・オブ・ユア・ライフ
2. ハウ・インセンシティヴ
3. ネイムリー・ユー
4. アローン・トゥゲザー
5. イエスタデイズ・ソウツ
6. ファーム・ルーツ

アート・ファーマー :フリューゲルホーン, シダー・ウォルトン:ピアノ
サム・ジョーンズ:ベース ビリー・ビギンズ:ドラムス

 フリューゲルホーンのどこか憂愁を感じさせる音色がとても印象的な、アート・ファーマーの後年の傑作アルバム。心穏やかにやさしく響くフリューゲルホーンと、シダー・ウォルトン以下の正確で端正なバックが光ります。
ジャズテット時代のアート・ファーマーは豪快で鮮烈なイメージがありましたが、後にフリューゲルホーンをメインで演奏した時期のアート・ファーマーが奏でる独特の抒情美はとても魅力的だと思います。

【ワンホーンカルテット ベスト3】
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キャンディ  リー・モーガン
1. キャンディ
2. シンス・アイ・フェル・フォー・ユー
3. C.T.A.
4. オール・ザ・ウェイ
5. フー・ドゥ・ユー・ラヴ・アイ・ホープ
6. パーソナリティ

リー・モーガン:トランペット、 ソニー・クラーク:ピアノ
ダグ・ワトキンス:ベース, アート・テイラー:ドラムス

 リー・モーガンのやり場のないエネルギーがみなぎったとても新鮮な印象を残す作品。父の凶弾に倒れるというとても不幸な死に方をしたリー・モーガンですが、優等生っぽくなくつっぱったところが、また彼らしくて良いですね。ダグ・ワトキンスはいぶし銀のベーシスト。彼が参加したアルバムはどれも聞き逃せませんね。大した存在感だと思います。ソニー・クラークはモダン・ジャズの旗手とも言うべきピアニスト。時代をぐいぐい引っ張っていました。

上記3枚はいずれも、トランペットのワンホーンカルテットです。トランペットのワンホーンカルテットは、トランペットが吹き続けなければならず、かなり大変なのだそうです。定番のテナー、アルトよりも数はかなり少ないと思います。
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【Jazz Vocal】市街電車で朝食を ステイシー・ケント
2009年04月11日 (土) | 編集 |
★★★★☆
市街電車で朝食を 
ステイシー・ケント

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1. アイス・ホテル
2. ランドスライド
3. 何でもないこと
4. トラベリング・アゲイン
5. ソー・メニー・スターズ
6. サンバ・サラヴァ
7. 市街電車で朝食を
8. ネヴァー・レット・ミー・ゴー
9. ソー・ロマンティック
10. ハード・ハーテッド・ハンナ
11. 雨の季節
12. この素晴らしい世界
ステイシー・ケント[Stacey Kent] (vo)
ジム・トムリンソン[Jim Tomilinson] (ts,as,ss,fl)
グラハム・ハーヴィー [Graham Harvey](p,FRhodes)
ジョン・パリセリ[John Parricelli] (g)
デイヴ・チェンバレン[Dave Chamberlain](b)
 マット・スケルトン[Matt Skelton](ds)
2007年 Blue Note


 ステイシー・ケントのブルー・ノート移籍第1作。夫のジム・トムリンソンがサックスとプロデュースで全面的にバックアップしています。ステイシー・ケントの歌は、自然体な中に清涼感あふれる歌声で、新鮮で爽やかなトーンが特徴的です。過度に力を入れずぎることなく、語りかけるように言葉1つ1つをとても大切に歌い上げています。

 選曲は、スタンダード曲というより、フレンチやロックなどから選ばれた楽曲群。ブルースやフレンチでも、ステイシー・ケントの丁寧に歌い上げるリラックスムードの歌唱に心を奪われます。バックミュージシャンたちは、ステイシーのサポートに徹していて、各自のソロよりも控えめな歌伴に専念しています。これがボーカルをより際立たせ、全編を通して、落ち着いた雰囲気を演出しています。

 一言で言えば、ヒーリングボイス。どんよりとしたところがかけらもなく、澄み切った晴れやかな印象のボーカル作品です。ルイ・アームストロングで有名な「この素晴らしい世界」でも、独自の世界を作り出している点が素晴らしいですね。
  
一度聴いたらはまってしまうステイシー・ケントの夢幻の世界にぜひ浸ってみませんか。レンタルCGI
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6曲目の「サンバ・サラヴァ」の動画です。


テーマ:JAZZ
ジャンル:音楽
【Jazz CD】イッツ・マジック エディ・ヒギンズ
2009年04月05日 (日) | 編集 |
★★★★★
イッツ・マジック 
エディ・ヒギンズ&スコット・ハミルトン&ケン・ペプロフスキー

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1. イッツ・マジック
2. ゴースト・オブ・ア・チャンス
3. アイ・ゴット・イット・バッド
4. ムード・インディゴ
5. アイ・ネヴァー・ニュー
6. バークリー・スクエアのナイチンゲール
7. 枯葉1
8. アイル・ネバー・ビー・ザ・セイム
9. ザ・タッチ・オブ・ユア・リップス
10. 枯葉2
エディ・ヒギンズ[Eddie Higgins](p)
スコット・ハミルトン [Scott Hamilton](ts)
ケン・ペプロフスキー[Ken Peplowski](ts/cl)
ジェイ・レオンハート[Jay Leonhart](b)
ベン・ライリー[Ben Riley](ds)
 2006年 VENUS


 これは完璧なまでに完成度の高い作品。とにかく良く歌い、ハートを撃ち抜かれる演奏です。
エディ・ヒギンズ・トリオにスコット・ハミルトンとケン・ペプロフスキーが加わってのカルテットです。
 本作では、スイング・ジャーナル誌の読者投票で人気の高かった曲を取り上げて、収録しています。

 スコット・ハミルトンは、安定感のある歌心あふれるソロで定評があります。なぜか当方、「スコット・ハミルトンが好き」と言うのを今まではばかってきました。優等生的で常に期待通りの、思った通りの結果を出してくれる彼が、ちょっと煙たいような、そんな気がしてきたんです。調子の波やスランプのない彼は、いい意味での安全牌です。どの演奏を聴いても絶対失敗がないんですよね。今さらながら、遅ればせながら思うのは、やっぱりスコット・ハミルトンは不世出の素晴らしいプレーヤーだということなんですよ。
エディ・ヒギンズ・トリオの心温まるサポートを得て、スコット・ハミルトンのテナーからあふれ出る夢見心地のソロフレーズに鼓動は鳴りっぱなし。収録曲には、スローバラードが多く集められていますが、ふつう、「ムード・インディゴ」「バークリー・スクエアのナイチンゲール」「枯葉」などは、過去に数々の名演奏があるせいか、とても退屈に思えることが多いです。本作のようにスローバラードでこんなにきらびやかで、強く訴えかけてくる演奏は極めて貴重な稀有な成功例だと思います。

 ケン・ペプロフスキーは、スコット・ハミルトンとの共演ということもあってか、大いに触発されるところがあるんでしょうね。繰り出すソロと間合いの絶妙さには驚かされます。クラリネットでの胸のすくような快演、テナーでのどっしりとした個性的なフレーズ。糸を紡ぐように緻密に練られた優しい旋律には、思わず身を乗り出してしまいます。(ケン・ペプロフスキーのCDは過去にこちらのレビューを書きました。)
 
 エディ・ヒギンズのきらめくようなピアノは、無駄な音が全くないほどの完成度。ムードメーカーとしてだけでなく、2人のホーン奏者の歌心をぐいぐいと引き出す絶妙のサポートです。何でこんな素敵なフレーズ?と随所にセンス抜群のピアノフレーズが満載です。
 ジェイ・レオンハートのベースソロでは、ピアノ、ホーンのソロにぴったりはまるべく、ツボをがっちり押さえたサポートぶりです。ベン・ライリーのドラムは、メロディアスでまろやかなアンサンブルを渋めに手堅くサポートしています。
 
 どこを取っても死角なし。ふつうジャズのアルバムって、「このベースソロつまらないな」とか、「こんな場違いなドラムソロわざわざ入れなくてもいいのに」とか、「アップテンポの曲は面白いけど、スローナンバーは飛ばしちゃえ」とか、何らかのマイナス点があるはず。例を出すのは抵抗がありますが、名盤中の名盤と呼ばれる「アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション」でさえ、ブルースは聴いてて退屈なんて思ったりもしますよね。このアルバムには、そんな要素が全くないんです。聴けば聴くほどのめりこんでしまう、そんな超名盤です。
  
アルバムタイトルの上の星印は、1~5で評価をつけているつもりです。ところが、今まで取り上げたどのアルバムも星5つ。記事を書こうと思うのは、とびきりお気に入りのアルバムばかりになっちゃうからなんですね(^^ゞレンタルCGI
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これからもしお買い求めになる方は、全13曲収録の完全盤の方が、金額もほぼ同じですし、絶対お徳だと思います。残念ながら、当方は全10曲収録の方を所持しています。
テーマ:JAZZ
ジャンル:音楽
モーツァルト クラリネット協奏曲5 ジャック・ランスロ
2009年04月04日 (土) | 編集 |

モーツァルト フルートとハープのための協奏曲
 クラリネット協奏曲 

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1. モーツァルト :フルートとハープのための協奏曲
 ◆ランパル(fl)、ラスキーヌ(hp)
2. モーツァルト : クラリネット協奏曲
 ◆ランスロ(cl)
パイヤール指揮 パイヤール室内管弦楽団

エラート WPCS-21050


 偉大なクラリネット奏者ジャック・ランスロ氏を偲んでの第2回目のCDレビューです。

 ジャック・ランスロについての過去記事は
クラリネットによる楽しい名曲集」 「モーツァルト・ブラームス クラリネット五重奏曲
モーツァルト ケーゲルシュタットトリオ/ベートーヴェン 街の歌」(←追悼記事第1弾です)

 「モーツァルト:クラリネット協奏曲」は、現在「クラコン聴き比べ」というカテゴリーにて聴き比べ続行中。パイヤール指揮による管弦楽団は、徹底的にサポートに徹しており、クラリネットのソロパートがあるときは、オケの音量を著しく小さくして演奏しています。オケだけのパーツのときは、オケはかなりの音量で前面に出てきますので、クラリネット→オケ→クラリネット というバトンタッチが際立って鮮明に聴こえます。
 ランスロのクラリネットは、天使が舞っているような軽やかで愉悦にあふれた演奏。それをパイヤールが気品あふれる瀟洒な指揮ぶりでバックアップしています。ランスロの妙なる音色を一音一音かみしめて味わいたい名演です。くつろぎの雰囲気にあふれ、天国にいるようなやすらぎに満ちたクラリネット協奏曲です。

 フルートとハープのための協奏曲でも、上記と同じような華麗でやすらぎにあふれた演奏が聴かれます。ランパルのフルートはフランスの粋、デリカシーを湛えた瑞々しい演奏です。ハープのラスキーヌとのハーモニーには、心をとらえてはなさない究極の美があると思います。座右に置きたい名盤中の名盤ですね。

本CDは定価1,050円。とてもコストパフォーマンスの高いCDだと思います。今後も引き続きランスロの参加したCDご案内していきます。レンタルCGI
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テーマ:クラシック
ジャンル:音楽
Pike's Peak
2009年03月21日 (土) | 編集 |
★★★★★
パイクス・ピーク 
デイヴ・パイク・カルテット with ビル・エヴァンス

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1. ホワイ・ノット
2. イン・ア・センチメンタル・ムード
3. バイアード・ブルース
4. ベサメ・ムーチョ
5. ワイルド・イズ・ザ・ウィンド

デイヴ・パイク[Dave Pike](vib)
ビル・エヴァンス[Bill Evans](p)
ハーヴィー・ルイス[Herbie Lewis](b)
ウォルター・パーキンス[Walter Perkins](ds)
 1961年CBS


 2.イン・ア・センチメンタル・ムードと4.ベサメ・ムーチョが特筆すべき秀演ですね。ベサメ・ムーチョの瞑想的・内省的なスタイルはとても貴重で価値があります。デイヴ・パイクの次々とあふれでる新鮮なフレーズは、彼の一世一代の決定的演奏と言えるでしょう。そこでのビル・エヴァンスの詩情あふれるリリカルなソロも含めて、名盤中の名盤に加えられるべき作品。デイヴ・パイクのスタイルはいつもこのような端正で耽美的なプレイとは限らないのですが、ビル・エヴァンスとの絶妙なコラボレーションによって実現できた高みとも言えるでしょう。

著名なヴィブラフォン奏者は?
 記憶だけを頼りに著名なヴィブラフォン奏者を挙げると
 ゲイリー・バートン、ミルト・ジャクソン、ボビー・ハッチャーソン、デイブ・サミュエルス、マイク・マイニエリ、ライオネル・ハンプトン、カル・ジェイダー・・・。これくらいかなぁ。 

 このなかで一番好きなのは、ゲイリー・バートン。ほぼCD揃えてます。デイヴ・サミュエルスはスパイロ・ジャイロの「モーニング・ダンス」でのソロがメロディアスで秀逸。ソロフレーズを今でも口ずさめるくらい好きですね。カル・ジェイダーは、コンコードでのローズマリー・クルーニーのアルバムで数々の名演を残してます。ボビー・ハッチャーソンは、「ハプニングス」でのダイナミックな演奏が記憶に残っています。
 ミルト・ジャクソンの「野人」ともいうべきワイルドでアグレッシブなプレイは、当方どちらかというと苦手。ライオネル・ハンプトンもスィンギーな情熱あふれる演奏ですが、あまり聴かないです。
 
もうやだは、音楽を聴く時間が少ないことを苦にしておりまして(^_^;)、睡眠中もずっとCDの連続プレーヤー(301枚収納のパイオニア製PD F1007)をかけっぱなしなんです。果たして聴いていることになるのか?(+_+) 上記パイクス・ピークは、睡眠中に鳴らしていて「何だこの素敵なピアノソロは?」とふと目が覚めた作品です。レンタルCGI
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テーマ:JAZZ
ジャンル:音楽
雨の日のジャズ スー・レイニー
2009年03月12日 (木) | 編集 |
★★★★★
雨の日のジャズ スー・レイニー

1. 雨のブルース 2. インポッシブル 3. ア・ブロッサム・フェル 4. 苦しみを夢にかくして 5. ザ・ウィッパーウィル・ソング 6. レイン 7. レイン・オン・ザ・ルーフ 8. ブルー・ティアーズ 9. イグザクトリー・ライク・ユー 10. ワナ・ラーフ? 11. マイ・プレイヤー 12. 九月の雨
スー・レイニー(vo) ビリー・メイ楽団 1959年録音 CAPITAL


 雨の曲を集めたスー・レイニーの傑作アルバム。曲の冒頭にところどころ雷鳴が響きます。「何だろう」とちょっとびっくりします。けだるい雰囲気の午後を思わせるしっとりと情感豊かなボーカルです。選曲も秀逸で、アレンジも飽きのこないコントロールの効いた仕上がりになっています。超お気に入りのアルバム。スー・レイニーのアルバムは他には聴いたことないんです。

 少しずつ手持ちのジャズアルバムも紹介していきます。長く書くと続かなくなりますので、あっさりと急所だけを押さえていくことにしますね。

《こんな和訳じゃ、どう考えてもだめでしょ?》
 WIKIのスー・レイニー(英語版)を自動翻訳すると下記の通り。

レーニースー(1940年 6月18日)は、アメリカ生まれのジャズ歌手です。 キャピトルレコードでの17歳の時に署名契約、彼女のデビューアルバムは、 ネルソンリドル - 溶けたときあなたの恋人 、 1958年にリリースされています。レーニー時代の4年間だけで、歌い始めると彼女の母に励まさ始めた単3形の前に10代だった彼女はプロとして活動。 彼女はほぼ14歳のとき、彼女はジャックカーソン 'に参加ロサンゼルス秒、 1954年にラジオ番組、およびそれ以降のテレビでレイアンソニー 'バンドのメインボーカルとして活躍した。1970年代には、空白の後、記録を続けているレーニー散発的、彼女の最も最近のドリスデイの2006年のトリビュートアルバムの中での心の欲望と題した。彼女の帝国" 1つの初期の朝青と緑"も簡単に聞いていた局でプレーしたが、ビルボードのチャートでモル数は16でピーク。

 何だか意味がプーな部分が多いですが、極めつけは!
1.溶けたときあなたの恋人?????
  When Your Lover Has Gone  「恋人が去ったとき」「別れのときに」  くらいか?

2.単3形の前に10代だった?????
 before she was aa teenager これ誤植でaが2つ並んでるんです。 aaが単三電池のことだからって、そのまま訳すなよ~(^^ゞ

3.簡単に聞いていた局
 「簡単に聞く」ってなんだろう。easy-listening stations イージーリスニング局じゃないの。直訳するなよ~(^^ゞ

雨の日の歌って、皆さん何を思い出しますか?自分は「雨の日と月曜日は/カーペンターズ」「カミング・フロム・ザ・レイン」「雨/ジリオラ・ティン・クエッティ」「雨に濡れても/BJトーマス」「雨に唄えば/ジーン・ケリー」「雨をみたかい/CCR」「雨の御堂筋/欧陽菲菲」「雨の慕情/八代亜紀」「雨/三善英史」と古いところから書いてたらキリがなく、最近のものまで届きませんでした。ホントかな?最近の知らないんじゃ?という疑惑が深まりつつこの辺で逃亡!レンタルCGI
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ジャンル:音楽
【CDチェック】 ロココ・ジャズ オイゲン・キケロ・トリオ
2009年01月27日 (火) | 編集 |
【とっておきを紹介するなら?】
 「自己紹介代りに好きなアーチストを1人紹介しなさい」と言われたら、どうします?世評や人気の高いものを紹介したら、「ありきたりで、ふつうだよね」ってことになってしまいますよね。ここぞとばかりに、なけなしの知識をフル稼働しなければなりません。それこそ、「おぉ、ツウですね」って言って欲しいじゃないですか(#^.^#)
 
 色っぽい話をする柄でもないんですが(^_^;)、恋人と別れた後でも、いつかどこかで、「あの人あんな音楽が好きだったなぁ」って思いだしてもらえるとしたら?疎遠になった友人から、「あいつから借りたあのCDよかったなぁ」って思いだしてもらえるとしたら? 皆さんなら「誰の何」ってことになります?それこそ 「もうやだ=○○」って胸を張って言えるものでなくてはいけませんよね。それが、これからご紹介するオイゲン・キケロです。(妙に気合入ってるなぁ(+_+))

ロココ・ジャズ
オイゲン・キケロ・トリオ
 

オイゲン・キケロ(ピアノ)
ペーター・ウィッテ(ベース)
チャーリー・アントリーニ(ドラムス)

1. ソルフェジオ (カルル・フィリップ・エマニュエル・バッハ)
2. スカルラッティのソナタ
3. クラヴサン曲集から小さな一生(クープラン)
4. バッハのソフトリー・サンライズ
5. 幻想曲(モーツァルト 4つの幻想曲より)
6. 神よ、あわれみたまえ(J.S.バッハ マタイ受難曲より)

録音:1965年3月
POCJ-2504


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ロココ・ジャズ

【クラシックのジャズ化】
 さほど多くはありませんが、クラシックのジャズ化の例としては、ジョン・ルイス、ジャック・ルーシェらのCDがあります。しかし、何と言ってもクラシック作品をモチーフにした作品群では、オイゲン・キケロが群を抜いていると思います。オイゲン・キケロ(1940-97)は、ルーマニア出身のジャズ・ピアニスト。まずピアノのテクニックに裏付けられた主題提示の正確さ、そこから繰り出す強烈なアドリブと、変幻自在のドライブ感が素晴らしいです。素材もよく練られ、厳選されたもので、原曲のイメージをとても大切にしています。

【ロココ・ジャズ】
 オイゲン・キケロ(1940-97)は、ルーマニア出身のジャズ・ピアニスト。本作は、デビュー作になります。後年の作品は円熟味や気高さも加わってきますが、ここでは若さのほとばしるようなブルージーな演奏が、3、5曲目などで聴かれます。お薦めは、1、2曲目。1曲目は、猛スピードで提示される主題に続いて、めくるめくアドリブフレーズがこれでもかと繰り出され、軽いめまいさえ思えます。2曲目も上質で気品あふれるソロフレーズが疾走しますが、まるで小鳥がさえずっているような本当によく歌うピアノですね。
  
 CDもわりとたくさん集めてまして、どのアルバムもお気に入りなので、しばらくの間、オイゲン・キケロのアルバムを紹介することにしますね。リスト、ショパン、チャイコフスキーなどなど面白い素材を使ってジャズとクラシックを見事に融合させています。最近、何のネタを書くべきか、少し迷っておりまして、それならいっそのこと、大好きなオイゲン・キケロを紹介してみようってことで始めます。

 You Tube Bach h-minor Swit ご視聴くださいませ。


もうやだは、かつて付き合った人にオイゲン・キケロのCDを「これ聴いてみて」と貸した前科が何度もあります(赤恥もの)。ただ、あれもこれもと貸しまくるのも迷惑がられるので、それ以外のものは一切貸したりしてませんよ~。そう言えば、気に入ってもらえたんでしょうね。別れるときに「このCDもらえる?」って贈呈する羽目になったケースもありました。今の奥タマにはなぜか貸さなかったなぁ(謎)。
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追悼 フレディー・ハバード
2009年01月16日 (金) | 編集 |
【フレディー・ハバードの思い出】
 昨年12/30、新聞の片隅にジャズトランペッターの雄 フレディー・ハバード氏永眠の記事が載っていました。
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 フレディ・ハバード氏といえば、ハービー・ハンコック率いるVSOPの一員としても鳴らしたトランペット奏者ですね。1980年代だったか、新宿厚生年金ホールで行われたフレディ・ハバード氏をリーダーとするライブに行ったことがあります。会場はガラガラで、まばらにいるお客に向かって、彼がトランペットを振りながら、前の方にみんな出ておいでという合図を送っていたのが思い出されます。

【過去の輝かしいジャズ・トランペッターたち】
 ジャズトランペットと言えば、マイルス・デイビス、ルイ・アームストロングの2人が知名度では双璧ですが、クリフォード・ブラウン、アート・ファーマー、チェット・ベイカー、リー・モーガン、ケニー・ドーハム、ディジー・ガレスピー、サド・ジョーンズなどなど。個性的で輝かしいリーダーたちがたくさん思い浮かびます。ただし、いずれも故人です。現役のトランペッターでは、ウィントン・マルサリス、ランディ・ブレッカーくらいしか有名実力者を拾い上げることは難しいですね。

 時代のリーダーとして君臨した彼らがほとんど故人。フレディー・ハバード氏の死去により、また歯が抜けたような感慨を受けてしまいました。黄金期のようなスタープレイヤーが目白押しだった時代と比べて、若手・中堅の層が薄く、偉大なる故人たちの死によりぽっかり空いた穴をうめることができていませんね。

【ジャズは死んだの?】
 先日の富士通コンコードジャズフェスティバルでのジャムセッションでも、花形サックスプレーヤーとしてフランク・ウェス(1922年生)を招へいしました。ジャズ界の大看板4人による ザ・カルテット・・・ハービー・ハンコック(1940年生)、ロン・カーター(1937年生)、ウエイン・ショーター(1933年生)、ジャック・デジョネット(1942年生)。さらには東京ジャズフェスティバルでのハンク・ジョーンズ(1918年生)。

 いずれも非常に高齢ながら、レベルの高い演奏を繰り広げました。そこに感動を覚えたことは事実ですし、異を唱えるつもりはありません。しかし、お客さんを呼べる看板スターが、65~90歳のアーティストに集中しているという点はどうなんでしょうね。ジャズは死んだのでしょうか? 過去のジャズジャイアンツに肉薄する若手人気奏者は育っていないのでしょうか?

サックス、トランペットの層が極端に薄くなった一方で、ピアニスト、ボーカリストは才人が数多くいますよね。ジャズを過去の遺物にしないよう新人にも着目していきたいと思っています。レンタルCGI
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