クラシック・ジャズのライブ、CD、TVドラマ、落語の見聞録を中心に、何か皆さんが役に立つ情報が伝えられたらと思います。実につたないブログですが、ずっと前の記事にでも、1行でも、コメントなど頂けたら本当にうれしいです。
Without You / 海老原淳子 【CD Review】 
2008年06月13日 (金) | 編集 |
Without You /海老原淳子 【CD Review】
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 ☆海老原淳子さんは、都内のライブハウスを中心に活躍されているプロのジャズボーカリスト・ピアニスト。日本ジャズ界の雄、増尾好秋氏をプロデューサーに迎え、満を持して発売された初CDには、海老原さんのジャズへの深い思いと愛情がぎっしり詰まっています。

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 ★海老原さんは、当方のつたないブログにも足を運んでくださっており、それがご縁で海老原さんとはブロともにもなって頂いています。ど素人の当方がこんな素敵なCDに対してコメントすること自体、不遜かつ僭越極まりないです。失礼や認識不足は重々承知の上ですが、「とにかく多くの方に聴いて欲しい」と思うがゆえの勇み足と一笑くださいませ(深々)。

《Songs》
1. Without You 2. Sometimes I'm happy 3. Medley(Cheek To Cheek、How High The Moon、Honeysuckle Rose) 4. La Novia 5. Teach Me Tonight 6. Rhythm Of The Rain 7. Close Your Eyes 8. Hallelujah I Love Him So 9. You Are My Sunshine 10. Just Squeeze Me

《Personel》
海老原淳子(vocal=all songs, piano=1.3.4.6.9) Mark Soskin(piano,keyboard=2.3.5.7.8.10) Tony Marino(bass=all songs except5) Marko Marcinko(drums=all songs except5) Chip Jackson(bass=5) Macello Pelliterri(drums=5) 中村誠一(tenor sax=3)

《Notes》
produced by増尾好秋  Sunshine Avenue Label / released on 2008/5

《Review》
(1)Without You(Music & Lyrics by 海老原淳子)
◆海老原さんが、長い間温めてきたオリジナル曲。抒情的なイントロに続く海老原さんのモノローグのようなつぶやき。生きることの重さ、つまずき、悔恨、それでいてどこか懐かしいような、そんな想いが込められた曲のように思いました。切々と歌う情感豊かな海老原さんのボーカルに脱帽。冒頭を飾るにふさわしい名曲ですね。
(2)Sometimes I'm happy(Music by Vincent Youmans/Lyrics by Irving Caesar)
 ◆ファンキータッチのマーク・ソスキンのイントロに乗って、ブルージーな海老原さんのボーカルが展開します。ダイナ・ショアジョー・スタッフォードらの白人ボーカルとサラ・ヴォーンカーメン・マクレエらの黒人ボーカルとでは、曲の表現が大きく2分されるスタンダード曲ですが、海老原さんのボーカルは黒人ボーカル的な力強くジャジーな名唱です。
(3Medley(Cheek To Cheek、How High The Moon、Honeysuckle Rose)
 ◆ここでの3曲のメドレーは圧巻です。当方が、最も繰り返し聴いてるのがこのメドレー。中村誠一氏の渋いテナーを含むピアノカルテットが、海老原さんのボーカルを強力にプッシュしています。中村さんの中音域の響きを生かした味わい深いアドリブフレーズに感動する間もなく、次は、海老原さんのパワフルなスキャットに驚嘆します。3曲で10分超えの大熱演です。
 ◆「Someteimes I'm Happy」「How High The Moon」「Honeysuckle Rose」は、サラ・ヴォーンの「アット・ミスター・ケリーズ」にも収録されている曲です。特にここでの「How High The Moon」は、ド迫力に圧倒されてしまい卒倒状態になります。それ以来、他の歌手でこの曲を聴いても何も感じなかったのですが、本当に久しぶりにいい演奏にめぐり会えた気がします。
(4)La Novia
 ◆アヴェ・マリア。誰もが知っている古典的名曲を海老原さんのオリジナルスタイルで印象的に聴かせてくれます。ブルージーな雰囲気を醸し出しながら、歌詞を一言一句丁寧に情感たっぷりに歌い上げています。海老原さんの素敵な祈りの世界ですね。
(5)Teach Me Tonight
 ◆海老原さんは、しっとりとキュートな歌声で哀感たっぷりに歌い上げています。マーク・ソスキンのピアノが、魅惑的なボーカルをさらに引き立てていますね。抜群のサポートです。曲によって七色の声を変幻自在に使い分けることができるなんて、素晴らしいですよね。
(6)Rhythm Of The Rain
 ◆60年代後半に大ヒットしたカスケーズの「悲しき雨音」ですね。当方は、このポップス・クラシックをジャズで取り上げた例は他に知りませんでしたので、とても新鮮に響きました。パワフルなボーカルの中に、雨の日のけだるい気分をどこか背負っているようなユニークな出来栄えです。
 ◆海老原さんは、「Without You」でもそうですが、「雨」の歌が何となく似合うようなアンニュイな雰囲気も持ち味ですよね。スー・レイニーの「雨の日のジャズ」というCDが大好きなので、ついそんな感慨を覚えました。
(7)Close Your Eyes
 ◆トニー・マリーノのベースが印象的なナンバー。最近のボーカルアルバムでも取り上げられることの多い曲で、ノラ・ジョーンズステイシー・ケントなどのCDにも収録されていますね。解釈の難しい曲だと思いますが、メリハリの効いた海老原さんのボーカルはとても魅力的です。
(8)Hallelujah I Love Him So
 ◆ブルーステイストたっぷりに仕上がっています。海老原さんの力強い歌声が楽しめる作品です。この曲も綾戸智絵安富祖貴子らも取り上げていますが、いろいろな解釈ができる曲でもあるわけでしょうね。聴き比べも楽しいです。
(9)You Are My Sunshine
 ◆独創的なアレンジで、ポピュラーソングを料理しています。ブルージーな哀感漂う海老原さんのピアノソロに耳を奪われます。歌詞の聴かせどころとツボをしっかり押さえた歌唱力とリズム感はさすがですね。
(10)Just Squeeze Me
 ◆ブルース調スローバラード。海老原さんのボーカルは、ワイルドさとソフトさの絶妙なバランスがすばらしいですね。ややもすると退屈だったり、アクが強すぎたりするスローバラードですが、じっくり聴ける仕上がりです。

《雑感》ポピュラーソングから、ジャズのスタンダードまでバラエティに富んだ曲の数々が盛り込まれていますよね。楽曲ごとに七色の声とピアノスタイルを使い分けている海老原さんの力量に舌を巻きました。海老原さんの音楽人生がますますバラ色に輝きますように!

海老原さんのブログは、気さくなお人柄がよく出ているとっても素敵なブログですよ〜
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Blogをご覧になって頂いている皆様、こん**は!今日はCD販売に関してお話します。ちなみにCDはこんな感じです。LIVEを直接聞きに来られない方から、『何処で手に入れれば良いのですか?』っと言うお問い合わせが多く、、、、メールにてご連絡後郵送っと言う形を取らせて頂く事にしました。メールアドレスは、私のHPの扉にある『メール』をクリックしてください。メールフォームが立ち上がりましたら、〒郵便番号、ご住所、お電話...
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Bill Evans 2: Live In Tokyo
2008年04月04日 (金) | 編集 |
最近本気で拍手することがめっきり少なくなった。背筋がぞくぞくして拍手していた頃、アート・ペッパートシコ・タバキン・ビッグ・バンドに身を乗り出して拍手していた頃が懐かしい。

【Bill Evans/Live in Tokyo】
《Song Lists》
1. Mornin' Glory 2. Up With the Lark 3. Yesterday I Heard the Rain 4. My Romance 5. When Autumn Comes 6. T.T.T.T. (Twelve Tone Tune Two) 7. Hullo Bolinas 8. Gloria's Step 9. On Green Dolphin Street
《Personnel》
ビル・エバンス:Bill Evans (Piano),エディー・ゴメス:Eddie Gomez (Bass),マーティー・モレル: Marty Morrell (Drums).
《Recording Data》
Recorded Live in Tokyo, Japan (January 20.1973)郵便貯金ホール 司会:いソノてルヲ

 もう28年も前のこと。ビル・エバンス急逝の報を聞いて、当時来日が予定されチケットも買っていた当方は、愕然として腰から砕け落ちた。"I will say good-bye""Affinity""You Must Believe in Spring"などの時期には確かに同時進行で追いかけることができていた。そのとき、彼は何回目かのピークを迎えていたはずなのに。

 それだけに、この"Live in Tokyo"の聴衆がうらやましく妬ましい。"Up with the Lark"や"My Romance"の拍手のタイミングの絶妙さは何だ?あまりにも素晴らしい聴衆・通人たち!こんな素敵な聴衆の中に混じることができていたら・・、と悔やまれてならない。どちらの曲でも、ビル・エバンスが主題をとてもデリケートに提示した後、やわらかに包み込むような拍手がホールに響く。その拍手に後押しされるように生き生きとした端正でメロディアスなフレーズがこぼれ落ちんばかりに続いていく。

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(主旋律だけのごく簡単な聴き書きなので、音符の長さは正確ではありません。ご容赦をm(__)m)

 このアルバムは、もう100回は聴いていると思うが、聴くたびにいまだに居ずまいを正したくなるような緊張感を覚える。世界に誇れるビル・エバンスファンが集ったこの東京ライブこそが、当方のビル・エバンスBEST1アルバムである。

 そして、"Up with the Lark"もワルツである。ビル・エバンスのワルツは当方の最も魅力的なキーワードでもある。前回のブログもご参照ください。名司会のいソノてルヲ氏も既に1999年に物故されています(黙祷)

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ビル・エバンスにはワルツが似合う!!
2008年03月15日 (土) | 編集 |
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At Shelly's Manne-Hole】           【Time Remembered】          
    ※上2つのオリジナルアルバムは、いずれも1963年5月のシェリーズマンホールでのライブ盤

《Song Titles》
1. Who Cares?  2.What Is This Thing Called Love?  3.Lover Man 4.Blues In "F"  5.Our Love Is Here To Stay  6.'Round About Midnight  7.Stella By Starlight 8.How About You?  9.Isn't It Romantic  10.The Boy Next Door  11.All The Things You Are (May 14, 1963)
1.In A Sentimental Mood  2.Everything Happens To Me  3.Time Remembered  4.My Heart Stood Still  5.Wonder Why 6.Swedish Pastry (May 19, 1963
《personnel》
ビル・エバンス:Bill Evans (p) チャック・イスラエル:Chuck Israels (b) ラリー・バンカー:Larry Bunker (d)

今朝、音楽をかけながら寝ていて飛び起きた。"The Boy Next Door"である。心から湧き出るようなフレーズ、心底からピアノを弾くことを謳歌しているようなビル・エバンス。居ずまいを正して、アルバムの最初から聴きなおしてみる。吹っ切れたようなさわやかささえ感じさせる快演である。

青白きインテリ、孤高のピアニスト、リリカルなピアノの詩人・・・そんな風に形容されるビル・エバンスですが、この時期の演奏はどこか違います。『Trio64』での爽快な演奏も然りです。苦悩するピアニストが垣間見せた「陽光」とでも言えるでしょうか。

ビル・エバンスにはワルツを!!】
The Boy Next Door」もそうです。ジャズファンなら必ず通る「ワルツ・フォー・デビィ」、『ライブ・イン・トーキョー』の「アップ・ウィズ・ザ・ラーク」、『Trio64』の「I'll See You Again」・・・。ワルツの揺れ動くリズムの中にからむ繊細なピアノタッチが絶妙なバランス感覚を生み出しています。どうしてビル・エバンスのワルツはかくも素晴らしく、心をぐっとつかんで離さないのでしょうか。当方の永遠のテーマです。ビル・エバンスでの同曲演奏の聴き比べもぜひやってみたいです。

ビル・エバンス・ディスコグラフィー

お薦めの3枚
 ※何でこの3枚?語りつくせぬ思い入れなど様々あれど、今日はこの辺でm(__)m


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星に願いを ケン・ペプロフスキー カルテット(クラリネット編)
2008年03月02日 (日) | 編集 |
《曲目》
1. グッド・モーニング・ハートエイク 2 .いそしぎ 3. イン・ザ・ウィ・スモール・アワーズ 4.クライ・ミー・ア・リバー 5.愛は海よりも深し 6.月に願いを 7.アイ・シュッド・ケア 8.ラッキー・トゥ・ビー・ミー 9. ジンガロ 10.星に願いを 11.ルビー・マイ・ディア
《Personel》
ケン・ペプロフスキー: Ken Peplowski(cl)/ テッド・ローゼンタール:Ted Rosenthal (p)/ゲイリー・マッツァロッピ:Gary Mazzaroppi(b)/ ジェフ・ブリリンガー:Jeff Brillinger(ds)
《細目》
発売日:2007年12月19日 販売元:ファーストディストリビューション TKCV-35415

 同一曲目をクラリネットとテナー・サックスとでそれぞれ1枚ずつCDに収めたうちのクラリネット。原曲のメロディーをあくまでも尊重し、丁寧に歌い上げるケン・ペプロフスキーの暖かい音色が安らぎの空間を演出してくれます。スリリングなアドリブはありませんが、合わせて歌いたくなるような情緒があふれています。アップテンポのアレンジもなく、どの曲もスローミディアムテンポで仕上げられています。
 個人的には、4.5.7.などはボーカルで聴くと少し平板で退屈に感じることが多いですが、むしろこれらの曲の出来が秀逸だと感じました。ボーカル以上に「よく歌う」ケン・ペプロフスキークラリネットといったところでしょうか。
 ピアノのテッド・ローゼンタールが華やかな彩りを添えており、統一感のある上質なジャズの名盤ですね!サックス編も今度聴いてみます。

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リー・ワイリー ナイト・イン・マンハッタン
2008年02月19日 (火) | 編集 |
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2,000枚くらいあったLPを泣く泣く手放したのが10年ほど前。
中古CDのリー・ワイリー(LEE WILEY)との邂逅に改めて感涙しました。

Complete Fifties Studio Masters」という2枚組。
ナイト・イン・マンハッタン」「シングス・ユーマンス・アンド・バーリン」「シングス・ロジャース・アンド・ハート」の3枚のオリジナルを含む50年代のスタジオ・レコーディング集です。

《Personel》
・ボビー・ハケット:Bobby Hackett (cor)、ジョー・ブシュキン:Joe Bushkin(p)
・スタン・フリーマン:Stan Freeman(p)&サイ・ウォルター:Cy Walter(p)
・Johnny Windhurst - George Wein quartet
・Carl Prager Orchestra
・ルビー・ブラフ:Ruby Braff(tp) - ジミー・ジョーンズ:Jimmy Jones(p) quartet

 久世光彦氏の著書に「マイ・ラスト・ソング」というシリーズがあります。「死の床で最期に聴く曲は何ですか?」というテーマの随筆です。私なら迷わずリー・ワイリーの「マンハッタン」ですね。頭のもやもやがすーっと氷解していくような感じ、タイムマシンで少年時代の甘酸っぱい時代に連れて行ってくれるような感じを覚えます。大失恋、自暴自棄になったとき、嫌でたまらないとき、そんなときの優しいマブダチです。

 リー・ワイリーのハスキーできめ細かい情緒を表出するボーカルに、ボビー・ハケットのコルネット、ルビー・ブラフのトランペットが優しくからむナンバーは特にお薦め。ジョー・ブシュキン、ジミー・ジョーンズのピアノもツボを心得て、素晴らしいサポート!
 ルビー・ブラフはベニー・グッドマンコンボでも活躍。ジミー・ジョーンズは歌伴の神様。「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」「サラ・ヴォーン・アット・ミスター・ケリーズ」などボーカルの歴史的名盤にはジミー・ジョーンズあり!


ぜひ聴いてみてくださいm(__)m 
リー・ワイリー「マンハッタン」
冒頭のジョー・ブシュキンの絶品のピアノイントロに、ボビー・ハケットの哀愁漂うコルネットが重なっていきます(T_T)


あなたの「マイラストソング」は何ですか?ぜひコメントにお寄せ下さい。

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