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都響 第672回定期 12/16
2008年12月18日 (木) | 編集 |
東京都交響楽団
第672回定期演奏会 Bシリーズ
 
12/16(火)19:00開演 
 於:サントリーホール

1. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
 ピアノ:小山実稚恵 
  2. ベルリオーズ:幻想交響曲
指揮:ステファヌ・ドゥネーヴ
東京都交響楽団



    s-2008-12-17-0000.jpg



 【演目と演奏について】 
 今年2月の都民芸術フェスティバルでも、都響の「幻想」を聴きました(記事はこちら)。このときに感じた圧倒的迫力と深い感動が忘れられず、またも「都響の幻想」を追って、このコンサートに行ってきました。

 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番は、小山さんの情緒纏綿たる演奏に琴線を大きく揺さぶられました。小山さん自身この曲を愛好されていることもあり、堂々たる存在感と、絶妙な間の取り方は余人の追随を許さないだけのスケールの大きさと深い余韻を感じました。第1楽章のカデンツァでは息を呑まんばかりの緊迫感ときらびやかな調べを堪能できました。
 ドゥネーヴ氏の指揮は、メリハリのある統制のとれた演奏でしたが、小山さんのツボをはずさず押さえていたかというと、若干疑問が残りました。自分なりの解釈で猪突猛進突っ走る感性の指揮者というイメージで、協奏曲でのソリストとの豊潤なハーモニー、円熟味という域に達するにはまだ少し若いのかもしれません。

 ベルリオーズ:幻想交響曲では、ドゥネーヴ氏の本領が思う存分に生きていました。豪快で闊達な演奏には息をつく間もなく、躍動感があふれ、都響の力量が余すところなく発揮されていたと思いました。前述の2月の都響では、梅田俊明氏の指揮で、あとあとまで気になって仕方がないくらいの名演を聴かせてくれましたが、今回はそれよりもはるかに凌ぐ名演だったと思います!
 金管の咆哮、弦楽器の一糸乱れぬ緊迫感、コールアングレの陰と陽。「舞踏会」での身を躍らせたくなるようなあふれんばかりのリズム感、「野の風景」での牧歌的風景を体現させる抒情美、「断頭台への行進」での絞首台へ引き連れられていくようなリアリティとスリル感、「魔女の夜会の夢」で鳴り響く鐘の音に溶け込んでいくような夢幻美。超弩扱の迫力と、ベルリオーズの醸し出すまさに「幻想」をみた印象でした。

 ぜひぜひ「都響の幻想」はお勧めですよ!また演奏機会を探して馳せ参じたい気持ちでいっぱいです。ただ、今回のドゥネーヴ氏の指揮にまさる勢いはなかなか求めても得られない完成度だとは思うのですが・・。演奏後も絶賛の拍手は楽団員が退席するまで延々続きました。
 愚考を恐れずに言うとすれば、今回の演奏は、レヴァイン指揮・ベルリンフィルの豪快で力強い奔放な演奏スタイルにどちらかというと近い演奏かと思いました。

カリスマ的オーラを放つドゥネーヴ氏の指揮には、今後とも目が離せません。ハープが両翼に配されているのもユニークでしたが、ハープの音で包まれるような独特の音響効果が出てましたね。
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幻想聴き比べ4 ガーディナー指揮 ORR
2008年08月01日 (金) | 編集 |
ベルリオーズ幻想交響曲 作品14 

   ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
  オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク〈ORR〉
1991年9月16-18録音
PHCP-5093    


 ガーディナー(1943-)は、オリジナル楽器を用いてロマン派以降の作品を演奏するためのオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク〈ORR〉を1990年に組織・創設し、演奏活動を行っています。ガーディナーのレパートリーとしては、古典派以前の作品だけでなく、フランス近代、イギリスの作品も得意としています。

 オリジナル楽器(特に金管楽器)を用いての幻想。ここでの演奏は、現代では主流となっている鋭角的で研ぎ澄まされた響きとは大きく異なっています。ある種牧歌的ともいえるし、またモーツァルトのディヴェルティメントを聴くかのような興趣があり、非常に新鮮かつ鮮烈です。
 和みとくつろぎの要素をもった幻想とも言えるこの演奏では、緩急、強弱、陰陽の演じ分けだけでなく、音色の剛柔という新しい要素までも意識させてくれます。

  牧歌的、楽興的な部分だけに着目すると、2楽章「舞踏会」、3楽章「野の情景」での演奏だけが際立っているようにとられるかもしれませんが、4楽章「断頭台への行進」でのダイナミックで息をのむような迫力も兼ね備えた演奏であり、全体を通して非の打ちどころのない、新たな発見と感動の連続と言ってもよい秀演ですね。

 当方、携帯プレーヤーに10種類前後の幻想を入れて、常々愛聴しています。そんなこともあって、幻想はある程度慣れっこになっており、滅多に驚き・感動というのはなくなってきています。そんな状態で「おお~っ!これはすごいんでないかい?」と思えたこの演奏は、数ある幻想CDの中で、楽にベスト5入りは果たすでしょう。幻想ファンなら是非とも座右において欲しいCDです。



【幻想の鐘】
鐘の聴き比べ動画です(各2分×19種類)。きょへ~っ!うげっ!あまりにもマニアック過ぎる(+_+) 当方ですら、全部ちゃんと聴いてませんので、くれぐれもほどほどにm(__)m
【ニコニコ動画】ベルリオーズ 幻想交響曲 第五楽章 鐘聴き比べ


幻想の鐘について研究したこんなページもあるんですよ~♪すごすぎません?
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幻想聴き比べ3 スクロヴァチェフスキ ザールブリュッケン放送響
2008年04月20日 (日) | 編集 |
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《曲目》
ベルリオーズ幻想交響曲 op.14 録音:2002年11月27-9日
ベルリオーズ:「ロメオとジュリエット」より『愛の情景』 録音:2003年6月26日
《演奏者》
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)
ザールブリュッケン放送交響楽団

 聴きどころ満載の出色の演奏です。第2楽章の「舞踏会」では、主題を奏でる艶のある弦楽器の音色に聴きほれます。ハープの音も際立っていて華やかで趣のある「舞踏会」となっています。

 ごく当り前のことだったのかもしれませんが、初めて気づいたことがあります。(^^ゞ 楽曲にもよりますが、フォルテッシモ・クレッシェンドだからといって、全楽器・全セクションが一律にフォルテッシモ・クレッシェンドである必要はないということです。本作では、管楽器、弦楽器をより融合し、曲想を際立たせるため、たとえば管楽器だけを大きく鳴らしたり、弦楽器だけをディミニエンドさせたりというような工夫が随所にあるように感じました。それによって各セクションの旋律が個性的に表現でき、楽曲の奥行きがより深くなります。

ちなみにザールブリュッケン放送交響楽団は、2007年9月にカイザースラウテルンSWR放送管弦楽団と合併し、現在はザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団となる。とにかく長い呼称ですね(^^ゞ ザールブリュッケン放送交響楽団では、チョン・ミョンフンも首席指揮者を務めていました。
 また、スクロヴァチェフスキは、2007年4月から読売日本交響楽団(読響)の常任指揮者に就任しますね。ザールブリュッケン放送響でのブルックナー全集などのCDでも好評を博しており、早速プログラムにはブルックナー、ブラームスなど本家本元のドイツものが並んでいます。

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幻想聴き比べ2 大植英次 大阪フィル 《3/30 オーケストラの森》 
2008年04月02日 (水) | 編集 |
3/30放送 NHK「オーケストラの森」より

ベルリオーズ:幻想交響曲 
大植英次指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
[ 収録: 2008年2月14日, ザ・シンフォニーホール ]

 ベルリオーズの「幻想」は名前の通り、聴く者を幻惑し虜にするような色彩の乱舞、めくるめく絢爛豪華な壮大な一大絵巻とも言うべき作品である。絶妙なオーケストレーションから繰り出されるあの手この手の技法、管楽器と弦楽器とのダイナミックな対置などがどこまで作曲家の意図を反映して表現できるかが勝負ともいえる。この曲では、主旋律と副旋律とがお互いに譲らず主張しあう箇所も多いが、微妙なバランスをとりながら音の広がりを示す演奏が求められる。一言でいえば、「陰影」をうまく対比して表現できるかが聴きどころである。
 テレビでの鑑賞という部分も当然大きなマイナス要因含むはずですので、生だったら全然違うのかもしれません。その辺を含めて今回の大フィル。話半分であえて書くとすれば・・・。魅惑的であるはずのフレーズがもう1つ伝わってこない。ピアニッシモが透明で澄んだ音ではなく茫漠としてしまっている。木管と弦との対話の部分で、どちらかの旋律がぼやけてしまう。

 骨太なスタイルなのでしょうか。ブルックナー、ブラームスなどには適したどっしりと重みのある響きに聴こえました。木管・金管のソロパートは聴き応えがありましたし、弦楽器の統一感もやはりさすが一流のオケと感心する部分が多々ありました。緩急・強弱をもう少し意識して表現できればもっと素晴らしい幻想になった気がします。

 最近の当方のお気に入りは、「エマニュエル・クリヴィヌ指揮 国立リヨン管弦楽団」の幻想(下記写真参照)。このCDのレヴューはまた後日。

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ロジェヴェンの『幻想』
2008年03月01日 (土) | 編集 |
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《曲目》
・ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14 録音:1971年9月9日
・チャイコフスキー:『フランチェスカ・ダ・リミニ』 録音:1960年9月9日
《演奏者》
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)
レニングラード・フィルハーモニー交響楽団

 幻想交響曲のこの超弩級の迫力は何だ!一気呵成に畳みかける情熱と歓喜。観客を興奮の坩堝に引き込む豪胆かつ雄渾な指揮。こんなに迫力に富んだ火を噴くような熱演にはめったに遭遇できるものではありません。もし観客だったら絶対「ブラボー」と叫ばずにはいられない臨場感を感じました。ロシアのオケ独特の金管群の咆哮も魅力的です。
 フランス指揮者のクリュイタンスミュンシュマルティノンあたりの演奏をお手本と考えていた当方にとっては、言わばカルチャーショック状態(^^ゞフランス産の演奏が極彩色の豪華絢爛たる「幻想」だとすれば、こちらは荒れ狂う嵐のような「幻想」とでも言うのでしょうか。
 カップリングの「フランチェスカ・ダ・リミニ」も迫力に富む演奏。「幻想」とも楽曲のコンセプトが比較的似ており、ナイスカップリングです。
 ますます「幻想」が好きになってしまいました。現在不調法ながらドボコンモーツァルトのクラリネット協奏曲の聴き比べをしてますが、「幻想」も聴き比べ始めちゃいます。

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2/19 東京都交響楽団 見聞録
2008年02月21日 (木) | 編集 |
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2008都民芸術フェスティバル助成公演 オーケストラ・シリーズNo.39
指揮:梅田俊明 ピアノ:菊池洋子 東京都交響楽団
コンサートマスター:矢部達哉   於)東京芸術劇場

《演目》
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 「皇帝
ベルリオーズ:幻想交響曲
アンコール曲:ドビュッシー:小組曲Ⅱ「行列」

 まずは「皇帝」から。菊池洋子のピアノは、透明感があり正確で、きらびやかな印象ですね。特にスケール(音階)フレーズの多いこの曲では、玉を転がすようなタッチがとても素晴らしく感じました。また、高音域の音色が繊細に響きました。フォルテッシモの部分など音量がやや小さめですが、梅田俊明の指揮はオケをうまくサポートして、菊池のピアノよりも音量を抑えていたように思いました。2楽章から3楽章への橋渡しの部分の情感深い間の取り方も印象深く思いました。常々聴く皇帝は、豪快なタッチの男性ピアニストの演奏が多いのですが、それとは好対照でした。女性ピアニストには、ある種神経質でデリケートな面が見え隠れすることも多いですが、爽快・清涼というイメージの演奏でした。

 「幻想」は、金管セクションの音量をやや抑えていたように思います。パリ管など本家の演奏では、耳をつんざくようなやや割れたような金管の音色が炸裂するのですが、あくまで旋律重視だったのは、梅田のスタイルなのでしょうか。都響の弦もすばらしいですね。ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラとメロディーを手際よく引き継いでいく部分の多い曲ですが、弦全体が大きくうねる波濤のように淀みなく響いていたのは大したものです。古川展生率いるチェロ群も優雅で甘美な音色で、これは都響の大きなウリでしょうね。クラリネット、イングリッシュホルンも秀逸でした。

 「幻想」を生で聴いて初めて知ったこと2つ。5楽章で鐘が高らかに鳴り響くところがありますが、あの鐘はパイプオルガン席で鳴らしていたんですね。奏者はすごい緊張感なんでしょうが、その反面とても快感でしょうね。1度でいいから鳴らしてみたいです(^_^)/ もう1つは、牧歌的な3楽章のイングリッシュホルンの主題が最後に短調に変わるところ。あれは怒涛のように押し寄せるティンパニ群(3人で演奏するんですね!)にイングリッシュホルンが孤軍奮闘する姿だったんですね。

 アンコール曲は、ドビュッシーまでは分かりましたが、つい失念。通勤時に毎日聴き続けているアンセルメの「フランス音楽の全て」にも含まれている曲です。「フランスもの」やってくれてうれしかった~(^^)v 都響の弦楽器のレベルの高さに改めて脱帽!
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