クラシック・ジャズのライブ、CD、TVドラマ、落語の見聞録を中心に、何か皆さんが役に立つ情報が伝えられたらと思います。実につたないブログですが、ずっと前の記事にでも、1行でも、コメントなど頂けたら本当にうれしいです。
東京JAZZ2008 "Super Players" 見聞録
2008年09月01日 (月) | 編集 |
東京JAZZ2008 
Super Players 
8/31(土) 19:00開演 
於:東京国際フォーラム ホールA

1. ジョージ・ベンソン
2. フォープレイ
3. 東京Jazz Super Jam



 
東京Jazz2008最終日の夜の部。ジョージ・ベンソンフォープレイというスーパー・アーティストによるイベントの掉尾を飾るプログラムです。今回も2階席の11列目。人気が高いイベントだけに席の確保はなかなか難しいですね。発売と同時くらいでないと・・。
 公式HPはこちらです。
 
s-2008-9-1-0000.jpg

 まずはジョージ・ベンソン登場。"On Broadway","Breezin'","Gimme the Night","Turn Your Around","In Your Eyes","Nothing's Gonna Chage"など約10曲。往年のヒット曲を数多く盛り込んでのギターとボーカルのパフォーマンスでした。懐かしい曲の数々にホールは熱狂のるつぼと化していました。ジョージ・ベンソンのステージは、サイドメンのソロがほとんどなく、もっぱら彼のギターとボーカルを楽しむ構成となっていますね。

s-51QjVLlO3tL__SL500_AA240_.jpg
Energy
写真左から、ネーザン・イースト(b,vo)、ボブ・ジェームス(p)、ラリー・カールトン(g)、ハーヴィー・メイソン(ds)

続いて上記4人からなるフォープレイフォープレイのユニットとしては通算11枚のCDがリリースされています。今回の演目は、"Chant","101East Bound","Energy","Twilight Touch","Amazing Grace"など約8曲。ボブ・ジェームスラリー・カールトンのアドリブはメロディアスなものあり、火を噴くようなものありと、曲調に合わせた極めて多様なパフォーマンスで、観衆の熱狂ぶりも最高潮に達しました。司会役のネーザン・イーストの気配りの行き届いたMCも印象的でした。
 
 さらにジャムセッションとして、アルトサックスのデヴィット・サンボーンが登場し、"You Don't Know Me"などで繊細でメロディアスなソロに聴き惚れました。陽と陰、動と静を織り交ぜた感慨深いパフォーマンスでした。そして最後にボーカルのサム・ムーアが登場し、オールスターキャストでの大団円となりました。無知なものでサム・ムーアって誰?と思ってたのですが、「ソウル・マン」などの大ヒット曲があるサム&デイヴのサムなんですね。ブルージーなボーカルを堪能しました。

 題名のわからない曲もありまして、セットリストはきちんと載せられません。
 掲載曲名など間違いがあったらヒラにご容赦を!
 NHKBSハイビジョンで、東京Jazz2008の模様は完全放送されます。
 9/22〜26 午後11:40-1:10 (26日のみ 0:30-2:00)
 ここで正確なセットリストを確認してみます。

 会場でフォープレイのCDを購入するとサインがついてきますので、"energy"を買い求めました。実は8/30(土)の段階で購入したのですが、今日もたくさんの人が行列を作っていました。アーティストはかなりの数のサインをしていたんでしょうね。
s-2008-9-1-00020.jpg

 正直言うと、最近フュージョン系の音楽を全然追っかけてません。フォープレイも初耳でしたが、それ以上にびっくりしたのは、ラリー・カールトン。サザン・オールスターズの「私はピアノ」の歌詞に出てきた頃のラリー・カールトンと言えば、下記ジャケットのようなイメージ。最初はどの人がラリー・カールトンだろうと目をこらしてしまいましたm(__)m 
s-516bMBohhYL__SL500_AA240_.jpg

 東京Jazzのイベントは、バラエティに富む豪華アーティストの共演で、本当に楽しいお祭りといった構成ですね。アコースティックなドジャズが好きな当方にとっては、少しフュージョン寄りのプログラムに感じますが、ふだん聴くチャンスのないアーティストが聴けたという大きな収穫がありました。
 
1万アクセスありがとうございます。昨年の暮れから始めたこのブログ、当面の目標だっただけに深く感謝です。
にほんブログ村 音楽ブログへFC2ブログランキング
テーマ:LIVE、イベント
ジャンル:音楽
東京JAZZ2008 "Great American Standards" 見聞録
2008年08月31日 (日) | 編集 |
東京JAZZ2008 
Great American Standards
    8/30(土) 13:00開演 
於:東京国際フォーラム ホールA

1. Opening by jammin' Zeb
2. 上原ひろみ & 熊谷和徳
3. ザ・グレイト・ジャズ・トリオ by ハンク・ジョーンズ
special guest appearance by デヴィッド・サンボーン
4. ハンク・ジョーンズ & ロン・カーター with NHK交響楽団



 
今年で5回目を迎える「東京Jazz」。8/29〜31の3日間行われるジャズのビッグイベントです。
 公式HPはこちらです。
 今回の目玉はハンクジョーンズ率いるグレートジャズトリオ。デビット・サンボーン。ボブ・ジェームス、ラリーカールトンらのフォープレイとなっています。特に土日は昼夜2部構成のプログラムが組まれており、ジャズファンには至福の空間ですね。

s-2008-8-31-0000.jpg

 個人的には、N響とハンク・ジョーンズロン・カーターとの共演。これはもう絶対見逃せません。チケットはS席ですが、2階の11列目(階数にして6F)。壇上のアーチストがゴマ粒ほどにしかみえません。両脇に大きいスクリーンがあってそちらばかりを見ていました。やっぱり国際フォーラムはきついですね(+_+)

 Jammin'Zebは男性4人のコーラスグループ。オープニングに3曲アカペラで聴かせてくれました。デビューして1年ほどだそうですが、ビートの利いた上質なハーモニーですね。

 上原ひろみのピアノとタップダンサー熊谷和徳との共演も異色で興味深い組み合わせでした。タップダンスの靴音がパーカッションの役割をするわけです。ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」をモチーフにしたパフォーマンスでした。
 余談ですが、タップダンスが盛り込まれている作品で大好きなのが、アビー・リンカーンの「Who Used to Dance」。これはアビー・リンカーンの切々と響く光沢のあるマホガニーのようなボーカルに、タップ王サビオン・ゴルバー(Savion Glover)のリズムが強いインパクトを加えています。躍動感あふれるタップのリズムと、静寂の中に浸みこんでいくような虚無的な不思議な空間が醸し出されていく名盤中の名盤です。アルバムの2曲目に収録されています。

41N61AFWRVL__SL500_AA240_.jpg
Who Used to Dance

 ハンク・ジョーンズ率いるグレート・ジャズ・トリオ編では、まずはハンク・ジョーンズのソロで"In a Sentimental Mood" 2曲目からはベースのジョージ・ムラーツ、ドラムスのビリー・キルソンが加わって、"Wave""ニコスドリーム""マーシー・マーシー",さらにアルトサックスのデビット・サンボーンが加わってのカルテットでは、"カミング・ホーム・ベイビー","ブルー・モンク"などの演目でした。
 今年90歳になるハンク・ジョーンズ。きらびやかで優しいピアノタッチはますます円熟味を帯びて素敵です。スウィンギーで熱いプレイで鳴らした時代とはまた違うパフォーマンスですが、1音1音に味わいがある珠玉のアドリブソロですね。エリントンが弾くピアノも無駄がなく、1音ごとに意味深い演奏でしたが、何となくそれを彷彿とさせてくれるような魅力がありました。アンコール後にハンク・ジョーンズの「やるもんだ!」って一声もあって楽しませてくれました。
 デビッド・サンボーンは期待通りの名演。メロディー重視のファンタスティックなソロフレーズに聴き惚れてしまいました。

s-2008-8-31-0001.jpg
 
 そしていよいよお楽しみのN響登場。磯部さんのクラリネットソロを2回フューチャーしたN響だけのアンサンブル曲のあと、ピアノのハンク・ジョーンズ、ベースのロン・カーターとドラムが加わって"マイ・フェイヴァリット・シングズ","オーバー・ザ・レインボウ","スワンダフル","恋とは何でしょう"などのジャズのスタンダードを聴かせてくれました。指揮はブロードウェイのミュージカル畑のエリック・スターン、軽快でリズミカルな指揮に、N響大変身。コンサート・マスターの篠崎史紀氏は、ハンク・ジョーンズに「ミスター・マロ!」と紹介されて若干照れ気味(^_^;)
 リズミカルで軽快な演奏スタイルは、ふだんのN響とはまた違った魅力でした。弦の軽いタッチと、メリハリの効いた管楽器群にその辺の秘密がありそうです。

 わからない曲もあったりで、セットリストをきちんと載せられないのが残念です。
 掲載曲名など間違いがあったらヒラにご容赦を!
 NHKBSハイビジョンで、東京Jazz2008の模様は完全放送されるようです。
 9/22〜26 午後11:40-1:10 (26日のみ 0:30-2:00)
 ここで正確なセットリストを確認してみます。
 
8/31(日)の夜の部にも出かけます。ジョージ・ベンソン、ボブ・ジェームスなどとても楽しみです。
あらら、もうすぐ1万カウント・・m(__)m

にほんブログ村 音楽ブログへFC2ブログランキング
テーマ:LIVE、イベント
ジャンル:音楽
海老原淳子 Live at Alfie (7/15) 見聞録
2008年07月19日 (土) | 編集 |
海老原淳子 Live at Alfie 
7/15(水) 20:00〜 alfie(六本木)
   海老原淳子(vo/p)
  原とも也(guitar)  大角一飛(bass)
  今関和彦(drums) 中溝ひろみ(guest vo)  


《First Set》
1. Smile 2. Que Sera Sera 3. Tears In Heaven 4. Without You 5. Teach Me Tonight 6. Cheek To Cheek 7. Tennessee Waltz 8. Bie Mir Bist Du Schon 9. You've Got A Friend
(7-9 with 中溝ひろみ)

《Second Set》
1. Lovers Concerto  2. Tea For Two  3. You Make My Love Burn Bright  4. Close Your Eyes  5. Hallelujya I Love You So  6. Just Squeeze Me  7. Don't Know Why? 8. Side By Side 9. The Rose 10. Fly Me To The Moon
(8-10 with 中溝ひろみ)            



海老原淳子さんについて》
 海老原さんとは、以前からブログではおともだちさせて頂いていたのですが、当方ライブにうかがうのは初めてでした。ご存じない方のために、簡単にご紹介。⇒海老原さんのHPはこちら
 海老原さんは、都内のライブハウスを中心に活動されているジャズシンガーです。ピアノを弾きながらのボーカル(弾き語り)がメインですが、ボーカルのみでの演奏も行っておられます。2008年5月に初CD「Without You」をリリースされ、CD発表記念としてこの春から夏にかけて全国各地でライブ活動を展開されてきました。
 ⇒CD「Without You」の紹介: 海老原さんのブログ 当方のCDレビュー JohnさんのCDレビュー
s-2008-7-18.jpg

《alfieについて》
 CD「Without You」のプロデューサーは、世界的なジャズギタリスト増尾好秋氏ですが、今春増尾氏のalfieでのライブの際に、海老原さんが飛び入り参加したことがご縁で、今回alfieでの海老原さんの初リーダーライブとなったそうです。alfieは、ミュージシャンと身近な距離で接することができ、伝統を感じさせるツウ好みのライブハウスですね。
 店名の由来など深く考えず、漠然とヴァネッサ・ウィリアムスの「alfie」など思い浮かべていたのですが、大変失礼しました。化粧室にあったLPジャケットで思わず納得。ソニー・ロリンズのあれですか〜。頭のフレーズすぐ口ずさめます(^^ゞ
s-al.jpg Alfie
 
お店は写真撮影不可なのですが、海老原さんのご配慮もあって、特別に許して頂きました。フラッシュが演奏の邪魔になってはと結構緊張するもんですね(凍汗)。

s-P7150006.jpg

《Live Review 〜曲目を追って》
 1曲目のsmileから「ぐぐぐぐい」と引き込まれてしまいました。海老原さんのボサノバ調のリラックスした伸びやかなボーカルに、原とも也さんの潤いのあるメロディアスなソロが絡んで、どっぷりと海老原ワールドに浸りました。2部の1曲目のlovers concertもボサノバタッチで、しっとりとメロディーを歌いあげ、原さんのギターソロへと展開していく流れは絶妙でしたね。これらの曲調は、当方が今はまっているイリアーヌの「私のボサ・ノヴァ」にも通じるようなくつろいだ雰囲気が味わえました。
 s-BNS.jpg私のボサ・ノヴァ

 2曲目のケ・セラ・セラは、原曲のイメージとは違う大胆なアレンジで度肝を抜かれました。ダイナミックでパワフルな歌声が聴けました。
 3曲目Tears In Heavenでは、天国で懐かしい人に出会ったとき、お互いに気づくんでしょうか?というお話をされていて、「たぶんお互いの一番いい時、交流のあったときの姿でお互いがみえるんでしょうね。」という意味のことも話しておられましたが、何かしみじみするいいお話だなぁと思いながら聴いていました。そんな夢見心地の中でのTears in Heavenでした。
 2部1曲目のLovers Concertoは、情感豊かにしっとりとメロディーを歌いあげていました。情緒纏綿という表現がぴったりのボーカルでした。
 2部2曲目のTea For Twoは、早口のフレーズがとても耳に心地よく響きました。とても楽しい雰囲気に仕上がってました。海老原さんがピアニカを使ってのアドリブを披露してくださったのもこの曲でしたよね(ちょっと自信なし(^^ゞ) 
 2部3曲目You Make My Love Burn Brightは、alfie出演のきっかけを作ってくださった増尾好秋氏への感謝の気持ちをこめて、増尾氏のオリジナル曲。渡辺貞夫氏らが参加した下記アルバム収録曲です。
 s-JLO.jpgJust Like Old Times
 
 2部7曲目は、海老原さんの「今月の歌」としてDon't know Whyを披露してくれました。ノラ・ジョーンズで有名になったこの曲(下掲CD冒頭曲)。切々とした心情を歌いあげてくださいました。当方ノラ・ジョーンズのCD3枚持ってるんですが、全然真面目に聴いてないので、改めて聴き直してみました(^^ゞ憂愁たっぷりの歌ですよね。リズム刻んでない曲が多いので、当方にとっては超しんどいです。売れ筋を極端に嫌う天の邪鬼の部分も影響しているかも(+_+) ジャニス・イアン風にも聴こえたりしてε=(/*~▽)/
 s-DKW.jpgCome Away with Me

《Live Review 〜CD収録曲について》 
1-4.5.6と2-4.5.6はCD「Without You」の収録ナンバーです。CDの編成ではギターは加わっていませんし、海老原さんもボーカルのみでの参加です(ただし、1-4Without Youは、CDでも海老原さんのピアノです)。CDとはまた格別に違う演奏が楽しめたのは、ギターの参入とピアノ奏者の違いが大きいと思います。ちなみにCDでのピアノ奏者は、ソニー・ロリンズとの共演歴が長いマーク・ソスキンで、演奏スタイルとしては、ビートでガンガンに押してくるスタイルと言ってよいと思います。たとえば、ソニー・ロリンズのDon't Stop the Carnivalなどでも、迫りくる圧倒的なパワーに息をのみます。
 s-DSC.jpgドント・ストップ・ザ・カーニヴァル
 
 一方、海老原さんのピアノは、ご自身のボーカルと表裏一体ですので、伝えたい思い、感情の機微などをボーカル表現と合わせてピアノプレイでも表出することが可能になるわけですね。特にジャズでは譜面通りではない部分(アドリブ)にこそ眼目があるわけで、そこで歌とピアノという2つの手段を駆使する多彩な表現が可能になるんですね。そこに、「ピアノだけ」、「歌だけ」というミュージシャンとはまた違った妙味がありそうです。ご本人はごく自然にこなしてらっしゃることが、実はすごいことなんだなと改めて考えてしまいました。
 言いたかったのは、「CDで聴いただけではまだまだ足りないよ」ってこと。CDで聴いて知っているつもりになっていても、実はライブでは様々な変化・進化形が堪能できるんですよね。それが刻々生み出される瞬間芸術としてのジャズの魅力でもあるんですね。おこがましい言い方ですがm(__)m

s-P7150015.jpg
左:海老原淳子さん 中央:中溝ひろみさん 右:大角一飛さん

《中溝ひろみさんとのDUO》 
 中溝ひろみさんが加わってのデュオ・ボーカルを聴くのは初めてでしたが、これには正直絶句しました。卑近な例ですが、あみんとか、狩人とかのような(古い・・(+_+))ハーモニーを想像していたのですが、全然違いましたね。
 中溝さんは華奢な体つきなのに、ものすごい迫力の声量あるボーカル。あふれる歌心を持ち、ツボをしっかり心得た素晴らしい歌手ですね。その中溝さんと海老原さんとは、アップテンポでフルボリューム、しかもハイトーンで、寸分狂いなくぴったりハモっているわけでして、限界にチャレンジして成功していると言っても過言ではないでしょう。
 テネシー・ワルツを2人が絶唱して息がぴったり、ズバリ決まっていて、脱帽・感動という状態でした。フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンは大好きな曲。スリルあふれる2人の掛け合いはたまらなく素晴らしかったです!
 海老原さんにお話をうかがったら、日頃から2人でかなり練習しないとうまくいかないとおっしゃっていました。一流でありながらの努力のたまものなんですね。
 
《サイドメンの方々》 
 原とも也(guitar)さんは、ボサノバ調の曲を始めとして、随所に素敵なフレーズを盛り込んだいいソロを展開してくれました。メロディアスなソロに乾杯!
 大角一飛(bass)さんは、海老原さんとの共演も多いベーシスト。びしっと曲の土台を固めてくれていて、ソロも泣きが入った感じのフレーズが実に渋いです。
 今関和彦(drums)さんは、荒削りなところがなくて、繊細できめ細かいですね。スネアドラムの使い方なども、ホントにデリケートで一級品だと思いました。

 以上、知ったようなことを生意気につらつら書いてしまいましたが、どこまで核心を突いているのかは自信がありません。全く的外れなのかもしれません。ただ一言「心からうきうきするほど楽しかった」というのが飾りのない素直な感想です。
にほんブログ村 音楽ブログへFC2ブログランキング



昨夜は深夜のみの仕事。一昨日の alfie の入りは酷いものでした。容子さぁ〜ん、すみませんでしたなんか、自分で来て下さいって言うの苦手なんですよね。んで最近チラシを配りまくっている訳です(笑)。この Blog にも載せているような、あれです。だってねぇ、HPも有り宣伝はしている訳ですし、勿論Blogも…。その上ねぇ〜、『来て来て』って言えないですよ、中々ね。難しいところですね。今回はBlogの友人”もうやださん”が来て下さ...
alfie の Live

テーマ:JAZZ
ジャンル:音楽
木住野佳子コンサート(6/29) 見聞録 
2008年07月01日 (火) | 編集 |
木住野佳子 ソロコンサート 
ジャパン・シック --日本の歌--
  Yoshiko Koshino plays on Bosendolfer
 
  6/29(日) 15:00開演 於:田園ホールエローラ

1. Manhattan Daylight 2. 別れの曲 3. シチリアーノ 4. 雪待月  5. 凛嶺  6. モルダウの風  7. 浜辺の歌  8. 赤とんぼ  9. 海  10. さくらさくら 11. 涙そうそう  12. Face 13. Waltz for Debby
《アンコール》 14. あじさい 15. ダニーボーイ                  




 木住野佳子(きしのよしこ)さんは、田園ホールエローラ(埼玉県松伏町)でのコンサートを毎年恒例にしています。このホールの音の響きの良さと、お気に入りのベーゼンドルファー(ピアノ)で演奏できるのが大きな魅力だと話していました。小さなホール(525人収容)ですので、ベーゼンドルファーの響きがノーマイクで伝えられるのが気に入っているそうです。
 新作「Face」の全国ツアー中の木住野さんですが、今回はふだんとは違い、極めて珍しいソロピアノでの演奏会でした。一度やってみたかったという念願のソロコンサートで、清澄で透明感のあるピアノの音色がホールに響き渡るとても素敵な音楽空間でした。

 木住野さんの演奏スタイルは、メロディー重視のリリカルで繊細なピアノですね。オリジナル曲も詩情あふれるメロディーに耳を奪われる秀曲ぞろいです。ジャズというと、ビート、スウィング、リズムに重点をおくスタイルが多いですが、木住野さんのピアノはそれとは異なるスタイルで、美しく抒情的な調べに乗って、ときには軽快に、ときには情感豊かにデリケートなタッチでのアドリブが展開します。

s-2008-7-1-0000.jpg
 
 前半は、ショパンの「別れの曲」、フォーレの「シチリアーノ」などのクラシック曲や、木住野さんのオリジナル曲を盛り込んだ、新作「Face」からの楽曲中心のプログラムでした。クラシック曲では原曲のメロディーの美しい響きが新鮮でした。オリジナル曲も、詩情豊かな胸を打つフレーズが印象的ですね。
 後半は、初の試みで日本の唱歌を中心としたプログラムで、目を閉じると日本の原風景が浮かぶような、切ない哀愁が漂うピアノの音色とアレンジでした。アンコール曲のワルツ・フォー・デビー(ビル・エヴァンス)はやはり木住野さんの真骨頂。ダニーボーイは、心地よい調べにすっかり酔ってしまいました。
 
s-2008-7-1-0001.jpg

 新作「Face」にサインをして頂きました。「フォーレ(シチリアーノ)に感動しました」と話しましたら、「このCDにも入ってますよ」っておっしゃってくれました(^^ゞ まるでVogueのようなモード誌にも出てきそうな容姿で、曲間のお話では、ほんわかした温かみのある人柄が伝わってくる素敵なトークを聞くことができました。



今回は母と出かけたのですが、「きれいなピアノの音色だったね」と言ってました。
にほんブログ村 音楽ブログへFC2ブログランキング

テーマ:JAZZ
ジャンル:音楽
6/22 Manhattan Jazz Orchestra(MJO) 見聞録
2008年06月23日 (月) | 編集 |
s-23-2.jpg
Manhattan Jazz Orchestra /Japan Tour 2008
マンハッタン・ジャズ・オーケストラ》 6/22(日) 15:00開演 於:サントリーホール

《曲目》
スペイン (チック・コリア)
ラプソディー・イン・ブルー (ガーシュイン)
恋のアランフェス (「アランフェス協奏曲」第2楽章/ロドリーゴ)
トッカータとフーガ(バッハ)
アメイジング・グレース (スコットランド民謡)
剣の舞 (ハチャトリアン)
真珠の首飾り (グレン・ミラー)
イン・ザ・ムード (グレン・ミラー)
ボルガの舟歌 (ロシア民謡)
テイク・ファイブ (デイブ・ブルーベック)
スィングしなけれ意味ないね (デューク・エリントン)
アンコール:シング・シング・シング(ベニー・グッドマン)

《Member》 計17名(デビッド・マシューズ含め)。
◆トランペット4、トロンボーン4、フレンチホルン2、アルト・サックス、テナー・サックス、バリトン・サックス、チューバ、ベース、ドラムス各1

デビッド・マシューズ[David Matthews](Leader,Arrager,Cond.,Pf)
ルー・ソロフ[Lew Soloff], ケニー・ランプトン[Kenny Rampton], ウォルター・ホワイト[Walter White],
スコット・ウェンホルト[Scott Wendholt](tp)
パトリック・ハララン[Patrick Hallaran], ジョン・フェチョック[John Pedchock], ラリー・ファレル[Larry Farrell](tb)デイブ・テイラー[Dave Taylor](b.tb)
クリス・ハンター[Chris Hunter](as,fl), ボブ・マラック[Bob Malach](ts), スコット・ロビンソン[Scott Robinson](b.cl,bs)
ジョン・クラーク[John Clark],ヴィンセント・チャンシー[Vincent Chancey](fr.h)
トニー・プライス[Tony Price](tuba)
チップ・ジャクソン[Chip Jackson](b)
テリー・シルバーライト[Terry Silverlight](ds)

《Review》
 デビッド・マシューズ率いるMJOは、SAXセクションよりも金管セクションを強化した編成となっています。今回のプログラムは前半でクラシック曲を中心に、後半はグレン・ミラーのヒットチューンを中心に組まれていました。アレンジは極めて斬新ですね。ブラスアンサンブルの強力なアクセントを随所に盛り込みながら、原曲のメロディーの再現というより、原曲のモチーフを現代風にリニューアルすることによって、より迫力と凄味のある演奏を創出していました。
 メンバーの中核になるルー・ソロフのハイ・トーンで突き抜けんばかりのソロと、アルトのクリス・ハンターの変幻自在でカラフルなソロが強く印象に残りました。特にアンコール曲のシング・シング・シングではおそらく10分を超えるルー・ソロフのソロ。客席の中を歩きながら、高らかにブローしておりまして、一時は「あれ、どこへ?」と思ったら二階席から登場(笑)。
 とりわけ印象に残ったのは、ボルガの舟歌スコット・ロビンソンのバリトン・サックスとウォルター・ホワイトのトランペットの2管でのアンサンブルとバトルが展開し、絶妙なハーモニーと火を噴くようなソロが聴かれました。
 テイク・ファイブは5拍子ですし、その他のアレンジも非常に難易度の高い演奏を要求していますが、メンバーの結束と技量の高さで軽くクリアしているようです。ハイレベルの編曲が、スムーズにスィンギーな充実感のある演奏として聴こえるあたり、現在最高峰のビッグバンドと謳われる所以なのでしょうね。
 デビッド・マシューズ氏のMCは、英語なしの全部日本語。大変な親日家でいらっしゃるんですね。ルー・ソロフに好きな寿司ネタを言わせたり、NHK「英語でしゃべらナイト」出演時に「まーちゃん」と呼ばれていることなど、日本語で客席をわかせていました。

s-23-1.jpg



 終演後はマシューズ氏にサインと握手をして頂いて、またもヘラヘラと足が地につかない「もうやだ」なのでございました。小学生並みの精神年齢?ピューッ!≡≡≡ヘ(*゚∇゚)ノ
にほんブログ村 音楽ブログへFC2ブログランキング
テーマ:JAZZ
ジャンル:音楽
Jazz Elite 2008 6/8 見聞録 その3《ロバータ・ガンバリーニ編》
2008年06月17日 (火) | 編集 |
Jazz Elite 2008
6/8(日) 17:00開演 於:ゆうぽうとホール(五反田)
《第2部後半 出演》

s-2008-6-18-0000.jpg s-2008-6-17-0000.jpg

ロバータ・ガンバリーニ[Roberta Gambarini]&タミール・ヘンデルマン[Tamir Hendelman]・トリオ
 ロバータ・ガンバリーニ(vo)、タミール・ヘンデルマン(p)、ニール・スェインソン[Neil Swainson](b)、ジョー・ラバーベラ[Joe LaBarbera](ds)

【演奏曲目】
1. It’s Only Paper Moon  2. Day In Day Out 3. East Of The Sun ( West Of The Moon) 4. Poor Butterfly 5. No More Blues 6. Misty 7. On The Sunny Side Of The Street 8. Over The Rainbow 9. Lover, Come Back To Me 10. Moon River 11. (Ending Blues)

【プロフィール】
 ロバータ・バンバリーニは、イタリア、トリノ生まれのジャズボーカリストで、日本では2005年にリリースしたデビュー作「イージー・トゥ・ラヴ」で何といきなりスイングジャーナル主催「ジャズ・ディスク大賞・海外ヴォーカル賞」を受賞。“ヴォーカル界驚異の超大型新人”、“エラ、サラ、カーメンの再来!”などと評される。その後ハンク・ジョーンズ(Hank Jones)との共演作「ラッシュ・ライフ」をリリース。並みいる歌手群を差し置いて、超一流のエラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、カーメン・マクレエ(ジャズボーカル女性ビッグ3)といきなり比較されるあたり、彼女の超大物ぶりがうかがえます。

【レヴュー】
 当方は、今回初めて聴きました。「驚異」などという言葉は不用意に使うべきではないと思うのですが、この人には誇張でも何でもない讃辞ですね。当方も驚嘆のあまりしばし絶句してしまいました。
 まさにイタリアのオペラ歌手並みのパワー・声量をを持ち、ジャズエッセンス満載のアドリブ、スピード感あふれるスキャット・テクニック、卓抜したリズム感、さらにはその美貌。鬼に金棒、死角なし。どこをとっても素晴らしいですね。
 スローバラードの「イースト・オブ・ザ・サン」「ミスティ」「オーバー・ザ・レインボウ」も身を委ねて心酔してしまう情感豊かな表現力です。特に、「ミスティ」は非常に印象で、彼女の歌唱には正直脱帽してしまいました。
 アップテンポの「ペイパー・ムーン」「恋人よ我に帰れ」あたりはまさに圧巻。パワフルなアドリブフレーズ、スキャットが炸裂し、身を躍らせたくなるような迫力とリズム感です。他にこんなすごいスキャットはと探すと、やはりエラ、サラあたりまで行きついてしまうのでしょうか。
 でも、彼女の技はそれだけではないんです。マイクパフォーマンス(口と手でボボボ、ブブブと音を出す)でディジ・ガレスピーを模したトランペットソロフレーズを2コーラスも聴かせてくれました。それがまた渋くて、わくわくしました。古いものもしっかり研究している精進ぶりもうかがえて、とても好感をもちました。天は彼女に3物、4物・・∞物を与えたのでしょうか?(^_^;)
 今の時点で既に世界に冠たる実力者ですが、まだまだ「伸びしろあり」「成長中」とみました。どこまで彼女は大きくなっていくのでしょうか。計り知れない気がします。

 ピアノのタミール・ヘンデルマンは、スマートで確実なサポートをしていましたし、バックのトリオはトリオ演奏だけでも十分堪能できるだけの実力者揃いでした。

 アンコールでは1つ前に出演していた、ジャネット・サイデルトリオも加わっての「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」。これがホント、超楽しかった〜。めちゃうれしぃ〜って感じです(T_T) とても雑な言い回しですが、思わず口に出てしまった素の言葉ですm(__)m

【サイン会】
 ピアノのタミール・ヘンデルマンさんと2人並んでのサイン会。名前を聞いてくださって、「To 誰それ」と丁寧に2人でサインしてくれました。タミールさんもなかなかの美男子です。
s-P6080006.jpg s-P6080004.jpg

 ロバータ・ガンバリーニのインタビュー(前回来日時)はこちら

ロバータ・ガンバリーニのとてつもないスキャットを聴いてみてくださいまし。 長い(10分強)ですので、途中まででもぜひお願いしますm(__)m


いやぁ本当に素晴らしいコンサートでした。
生きててよかったぁ!(・_・)ヾ(^o^;) 大げさだよ

にほんブログ村 音楽ブログへFC2ブログランキング

 
Jazz Elite 2008 6/8 見聞録 その2《ジャネット・サイデル編》
2008年06月16日 (月) | 編集 |
Jazz Elite 2008
6/8(日) 17:00開演 於:ゆうぽうとホール(五反田)
《第2部前半 出演》
s-2008-6-16-0000.jpg

ジャネット・サイデル[Janet Seidel]・トリオ 
 ジャネット・サイデル(vo,p)、デビッド・サイデル[David Seidel](b)、チャック・モーガン[Chuck Morgan](g,ukulele)

【演奏曲目】
1. I Can’t Give You Anything But Love 2. On A Slow Boat To China 3. Moon Ray 4. Tea For Two 5. Fools Lush In 6. Charade 7. Delicado 8. Agua De Beber 8. Them There Eyes 9. It Might As Well Be Spring 10. I’m Gonna Go Fishing

【Review】
 ジャネット・サイデルは、シドニー生まれのオーストラリア出身の女性ボーカリスト・ピアニスト。彼女のアイドルはドリス・デイブロッサム・ディアリー。今回のプログラムは「ドリス・デイに捧ぐ」と副題がつけられていました。
 ベースは兄のデビッド・サイデル。ギターのチャック・モーガンはウクレレにも持ち替えて、木目調のしっとりしたソロを聴かせてくれます。
 秋吉敏子のサイン会から駆け戻ってきて、気持ちがあっちに行っていた状態の当方です。ところが1曲目から「何これ?本気ですごいんじゃないの?」と息をのんでしまいました。歌声がキュートでソフト。何とも可愛らしくあったかいフレーズで包み込んでくれます。ピアノの腕も「ピアノも弾いてますよ」どころのものではないです。
 特に体に震えがきてしまったのが、ヘンリー・マンシーニの「シャレード」。高音域を多用した宝石のようにきらびやかなピアノフレーズに、リズム感あふれる息の合った2人のバックがシャープに支えます。癒しの要素も持ったボーカルで冴え冴え聴かせてくれます。大満足の巻(^^)v

【サイン会と後日談】
 お疲れで汗をかきかきのジャネットさんでしたが、満面の笑みで1人1人に握手してくださり、「Thank You So Much」と皆さんに声をかけておられました。人柄もすばらしく素敵な方なんだなぁ。だからこその、こんなにあったかいボーカルなんだなぁと感動しました。
s-P6080003.jpg
 サインしてもらうため「ドリス&ミー」というCDを買いましたが、「もっと聴きたい」という気持ちを抑えられず、次々とCDを購入中。どれを聴いてもリラックスできる珠玉の作品群ですね。こんな極上の歌手を知らなかったとは不覚にもほどがあります。
当方大好きなブロッサム・ディアリーにも雰囲気が似ているなと思ってましたが、彼女のアイドルでもあったんですね。ところが、改めてブロッサム・ディアリーを聴いてみましたが、それどころかジャネット・サイデルの方がもっとすごいんじゃ、とさえ思ってしまいました。

 ちなみに当方が深く敬愛する寺島靖国氏のコメントも掲載しておきます。
 「ジャネット・サイデルは何を歌っても良いのである。外れというものがない。どんな曲を採り上げても彼女の歌にしてしまう。一声聴いただけで、ああジャネット・サイデルだとわかる。こんな歌手は久し振りである。私は、現在、最高の女性歌手だと思っている」(ライナーノーツより)
 


この時点で元を取ったどころの騒ぎではない状態だったので、「もうあとはいいや」と本気で思っていました。ところが・・・あと1回引っ張りますm(__)m
にほんブログ村 音楽ブログへFC2ブログランキング
テーマ:JAZZ
ジャンル:音楽
Jazz Elite 2008 6/8 見聞録 その1《秋吉敏子編》
2008年06月15日 (日) | 編集 |
s-2008-6-9-0006.jpg

Jazz Elite 2008
6/8(日) 17:00開演 於:ゆうぽうとホール(五反田)
《出演》
1. トシコ&ルー・スーパー・デュオ
 秋吉敏子(p) ルー・タバキン[Lew Tabackin](ts,fl)
2. ジャネット・サイデル[Janet Seidel]・トリオ 
 ジャネット・サイデル(vo,p)、デビッド・サイデル[David Seidel](b)、チャック・モーガン[Chuck Morgan](g,ukulele)
3. ロバータ・ガンバリーニ[Roberta Gambarini]&タミール・ヘンデルマン[Tamir Hendelman]・トリオ
 ロバータ・ガンバリーニ(vo)、タミール・ヘンデルマン(p)、ニール・スェインソン[Neil Swainson](b)、ジョー・ラバーベラ[Joe LaBarbera](ds)

◆「世界のスーパーレディ」と銘打ち女性アーチストに焦点を当てたプログラム。当方、秋吉敏子の30年来の大ファンなので、それだけがお目当てで出かけたコンサート。あと2組は勉強不足で初耳のアーチスト。ところが、当方の不見識を大いに恥じる結果となってしまいました。3回に分けてレポートしますが、今回は秋吉敏子

s-002.jpg
 VINTAGE

【演奏曲目】
1. Long Yellow Road 2.Take The “A” Train 3.Gypsy Without A Song 4.Serenade To Sweden
5.Self Portrait Of Bean  6. Bit Byas’d 7. Hope

※1.秋吉敏子自作のテーマ曲。2〜5はデューク・エリントン(Duke Ellington)作。6.秋吉の夫君ルー・タバキン作。7.秋吉の音楽活動60周年を記念した秋吉作の楽曲。

【Review】
 自らのビッグバンドを解散してからは、ソロ、トリオなどでの活動が中心の秋吉ですが、今回の夫君とのデュオは非常に珍しい編成。「デューク・エリントンに捧ぐ」という副題がついた本プログラムでは、新作CD「ヴィンテージ」から3曲がピックアップして演奏されました。
 ルーがフルートに持ち替えた3の詩情あふれるフレーズには、生唾を呑むような緊張感と静謐感がありました。また、エリントンに対する敬慕の念が込められた楽曲群は、60年にもわたりトップランナーとしてジャズ界を牽引してきた秋吉の到達した孤高の境地が感じられるような演奏でした。
 ルーのテナーは豪快ですが、アドリブフレーズも乱れることなくきちんと計算されたメロディアスなフレーズでした。客席に向けてのノーマイクでのブローも印象的でした。

秋吉敏子について】
 秋吉敏子(1929〜)は日本では渡辺貞夫らとコンボを組んでいたが、日本に残り後進育成に力を注ぐことを考えた渡辺とは袂を分かち、より大きなチャンスを求めて1956年に渡米。その後、ルー・タバキンとの双頭ビッグバンド、秋吉敏子ルー・タバキン・ビッグ・バンドを結成し、1982年には「ダウンビート」誌国際批評家大賞にてビッグバンド、作曲、編曲の3部門で栄冠に輝きました。その後1999年には日本人として初めての国際ジャズ名声の殿堂入りを果たしました。2004年にビッグ・バンドを解散後、ソロやトリオなど小編成のコンボで活躍しています。
 秋吉敏子のビッグ・バンドは、秋吉のオリジナル曲のみを演奏するバンドというポリシーを貫いてきました。オリジナル曲だけの演奏で広く支持を集め、ジャズ界の頂点に君臨したというのは、作編曲者兼バンドリーダーとしての秋吉の燦然たる業績といえるでしょう。

【凱旋コンサートの思い出】
 国際批評家大賞での3部門獲得を記念して、1982年に東京で1日だけの凱旋コンサートが行われました。ゲイリー・フォースター、ディック・スペンサー、ボビー・シュー、スティーヴン・ハフステターらのトッププレイヤーを従え、次から次に繰り出される火を噴くようなソロの応酬に、血沸き肉踊るという経験をした実に感動的なコンサートでした。終わった後、いっしょに行った友人とは、茫然自失して声もなく、しばらく席を立てませんでした(T_T) 「We are the top」というメンバーの自信がみなぎっていたように思います。

【凱旋コンサートでの秋吉語録】
秋吉敏子ルー・タバキン・ビッグ・バンドという呼称が長いので、巷ではTALT(Toshiko Akiyoshi Lew Tabackin) Big Bandと略されることもありました。このことについて、秋吉さんは「サンドイッチみたいで嫌なんですよね」と話していました。
◎秋吉さんはアメリカ国籍をあえて取得していなかったので、毎年外国人(エイリアン)登録の手続きが必要だったのだそうです。その秋吉さんの外国人登録番号を曲名にした「A-10-205932」という曲があります。秋吉さんは「エイリアンってモンスターみたいですよね」と話していました。
 ちなみに司会はジャズ評論家の油井正一氏でしたが、曲名のアナウンスの際に曲名が覚えられずメモを見ながら曲名を紹介していました(^_^;)

【お薦めの曲】
 秋吉がアメリカで高い評価を得るきっかけとなった「孤軍」などでは、和製楽器や能などジャポニズム的な要素を取り入れています。アメリカ受けはしても、日本ではジャポニズム的な部分はややもすると受け入れづらい部分があるようです。
 また、社会メッセージ性の強い「すみ絵」「ミナマタ」なども繰り返し愛聴するという性格の曲ではないかもしれません。
 ところで、秋吉さんのオリジナル楽曲の中には、ビッグ・バンドジャズの神髄ともいえるドライブ感あふれるスウィングジャズの名曲も数々あります。上記「A-10-205932」のほか、"成功は体に毒ですよ"という意味の「ウォーニング!サクセス・メイ・ビー・ハザードゥス・トゥ・ユア・ヘルス」、「テンガロン・シャッフル」。このあたりの曲は真にお薦めです。

 当方お薦めのCDは


【サイン会】
 サイン会はルーと秋吉さんとで並んで座っておられました。長年敬愛する秋吉さんとお会いできるとあって、緊張しまくり。汗だくだく。写真撮影も可だったのですが、手ぶれしまくりのこの体たらく。てか下手くそ過ぎる(号泣)

s-2008-6-11-00000.jpgs-2008-6-11-0001.jpg

s-080608_180011.jpg s-080608_175949.jpg

油井正一氏の評論はいつも的確で間違いがなかったですね。名調子のアスペクト・イン・ジャズは本当に勉強になりました。コンサート会場でもよくおみかけしました。
 このコンサートは、秋吉さんが終わったらあとはテキトーに聴いておけばいいな、と思ったのが大間違い!まだまだ引っ張ります(^^ゞ

にほんブログ村 音楽ブログへFC2ブログランキング
テーマ:ライヴレポ・感想
ジャンル:音楽
12/16 渡辺貞夫 コンサート 見聞録
2007年12月17日 (月) | 編集 |
Christmas Gift 15th Anniversary
Sadao Watanabe
A Night with Strings
公演日程: 2007/12/16(日) 17:30開演
渋谷 オーチャードホール

前半はカルテット【渡辺貞夫(アルト・サックス) ラッセル・フェランテ(ピアノ) デヴィッド・フィンク(ベース) マーカス・ベイラー(ドラムス)】による演奏。後半はカルテット+押鐘貴之ストリングス(15名)によるwith strings 演奏

渡辺貞夫さんのコンサートは本当に10年ぶりくらいでしたが、ますます健在で、火を吹くようなソロも聞かれ、円熟味を増したように感じました。

コンサート中の渡辺さんのトークの中で、チャーリーパーカー・ウィズ・ストリングスのSPを高校生の時に買って感動し、自分もストリングス演奏が子供のころからの夢だったと話していました。実際に演奏曲目のうち、イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー、ジャスト・フレンズ、イージー・トゥ・ラヴ、ローラなど、チャーリー・パーカー(バード)のアルバムに収録されている曲が多数含まれていました。

渡辺さんのバードへの敬愛が深く込められた真剣勝負は本当に聴きごたえがありました。「イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー」は、渡辺さんの旧作アルバム「バードオブパラダイス(グレート・ジャズ・トリオとの共演)」を彷彿させるような豪快なプレーでした。「ジャスト・フレンズ」は編曲が秀逸でストリングスともよくフィットしており、底抜けに明るい人柄がそのまま伝わってきました。渡辺さんがリズミカルにストリングスの指揮をしている光景も微笑ましく感じました。

そのほか、クリスマスソングも2、3曲含まれており、クリスマスイルミネーションの渋谷の街を帰りながら余韻に浸りました。後援の資生堂からのプレゼントということで、写真のおまけも頂きました。このコンサートの模様はFM東京でも12月23日(だったかな?)にオンエアーされるそうです。ぜひ聞いてみてください。



テーマ:JAZZ
ジャンル:音楽