クラシック・ジャズのライブ、CD、TVドラマ、落語の見聞録を中心に、何か皆さんが役に立つ情報が伝えられたらと思います。実につたないブログですが、ずっと前の記事にでも、1行でも、コメントなど頂けたら本当にうれしいです。
サマーフェスティバル・三大協奏曲 読響 見聞録
2008年08月20日 (水) | 編集 |
サマーフェスティバル
三大協奏曲
 

   8/17(日) 14:00開演 
 於:サントリーホール

1. メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 
  2. ドヴォルザークチェロ協奏曲
 3. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
指揮:橘 直貴
読売日本交響楽団
ヴァイオリン:長原 幸太《1》
チェロ:ユン・ソン《2》
ピアノ:ラウマ・スクリデ《3》


 【サマーフェスティバル 三大協奏曲】 
  まさにお祭りという名がふさわしい充実の名協奏曲の3本立て。大変豪華なプログラムです。こんな協奏曲の名曲を続けて3曲も聴けるチャンスはなかなかありませんよね。演奏内容も大変充実しており、心弾むコンサートでした。

 【プログラムについて
 1. メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ソリストの長原幸太氏は大阪フィルのコンサートマスターを務める新進気鋭の28歳。オーケストラの音色に溶け込むようなソフトで節度のある演奏でした。3楽章の一気呵成に畳みかけるフレーズにはすっかり酔いしれてしまいました。ソリストとして今後の期待をこめて、あえて言うなら、際立った音、つまりオーケストラの上に君臨するだけの迫力と力強さがさらに加わればよいような気がしました。

2.ドヴォルザークチェロ協奏曲 当方にとってドボコンは絶対聞き逃せません。この曲を聴くためなら万難を排してはせ参じるわけです(汗)。ユン・ソンのチェロは繊細かつ気品あふれる音色ですね。豪胆さや力で圧倒するタイプではありませんが、叙情豊かに表現していたと思います。
 主題提示のホルンソロ(山岸博)は見事でした!チェロが主題を奏でる前の主題提示なのですが、このホルンはなかなか難しく、成功例を数える方が少ないくらいです。牧歌的な旋律を味わい豊かに奏でていて、大拍手です。
 フルートとチェロがからみあう場面がいくつかあるのですが、チェロの音がやや小さいのでフルートの音でかき消されてしまうところが気になりました。
  ※ドボコン大好き!の記事も鋭意執筆中m(__)m

3.チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 ラウマ・スクリデのピアノは豪快で緩急・強弱のメリハリがしっかりつけられていて、非常にしまった演奏だと思いました。休止中もオーケストラの音や指揮者をきちんと追って、しっかり聴いてそれに応えようとする生真面目な姿勢にも好感がもたれました。オケとソリストのマッチングは、この曲が一番良かったように思いました。

 総じて橘直貴は、旋律を丁寧に歌い上げる端正な指揮ぶりでした。ソリストを含めて各楽器を十分に響かせていたと思います。ただ、ソリストとオケとのバランス面で、ソロ楽器を際立たせるためにオケの音量をもう少し控え目にした方がよい場面がいくつかありました(特にヴァイオリンとチェロ)。逆に、ピアノのラウマ・スクリデは豪快な演奏ぶりだったので、丁々発止とオケと渡り合う様は圧巻でした。

今後のドボコンプログラム
 「ドヴォルザークチェロ協奏曲」を演目に含むこれからの演奏会は、

10/19 (日) 15:00 東フィル
第760回 オーチャード定期演奏会
指揮:ミハイル・プレトニョフ チェロ:ルイジ・ピオヴァーノ
ドヴォルザーク/スラブ舞曲集より
ドヴォルザークチェロ協奏曲 ロ短調 op.104
ショスタコーヴィチ/交響曲第9番 変ホ長調 op.70

11/23 (日) 14:00 都響
東京芸術劇場シリーズ『作曲家の肖像』 Vol.70 《ドヴォルジャーク》
指揮:小泉和裕 チェロ:ルートヴィヒ・クヴァント
序曲『謝肉祭』 op.92
スラヴ舞曲 第1集op.46より第1番ハ長調、第8番ト短調 第2集op.72より第2番ホ短調
チェロ協奏曲 ロ短調 op.104

2/13(金) 19:00 N響
第1641回定期公演 Cプログラム 
指揮:カルロ・リッツィ チェロ:ミクローシュ・ペレーニ
ドヴォルザーク / チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
ドヴォルザーク / 交響曲 第9番 ホ短調 作品95「新世界から」

サントリーホールで2階席の楽団斜め後方の席でした。ホルンやパーカッションのすぐ後ろの席ですが、ふだんチェックできない奏者の様子がみられて興味深かったです。ドボコンでのホルンソロや、トライアングルの出番などは見ているこちらも大変緊張しました。
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N響 ほっとコンサート 《続編》
2008年08月05日 (火) | 編集 |
N響 ほっとコンサート (8/3)の続編です。本編はこちら

【楽器工房って?】
  N響 ほっとコンサート (8/3)では、いろいろな楽器にじかに触れてみようという企画が、ホールロビーで行われていました。開場の2時から4時まで時間はたっぷりありましたので、全部の楽器を制覇することも可能ですね。実際に団員の多くも自ら率先して楽器演奏の手ほどきをしていました。
 ふだん手に触れることのない楽器だけに、特にハープとファゴットが人気があったように感じました。

【撮影写真一挙公開!】
 撮影写真をぜひご覧になってみてください。
 厚顔無恥、傍若無人って感じなのですが、どうかご容赦くださいませ(深々)

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 開場前、NHKホール前にて 池辺晋一郎さんと岩槻里子アナ

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 オーボエ奏者の池田昭子さん

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 クラリネット奏者横川晴児さんと、クラリネットを奏でる池辺晋一郎さん

【篠崎史紀さん】
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 ヴァイオリンのコーナーでファンサービスに徹していらっしゃったコンサートマスターの篠崎史紀さん。サインをして下さったり、写真に一緒に写ったりと快くファンのリクエストに応えてくださっていました。

 当方、サインをお願いした際、「先日、市川のコンサートで『鱒は鱒じゃない』ってお話をうかがいました」と話しかけました。市川のコンサートとはこちら参照。いわゆるシューベルトの「鱒」は、ドイツでは魚の呼び名が少ないので、「岩魚」がおそらく正しいだろうというと篠崎さんがおっしゃっていたのを思い出したからです。
 すると、篠崎さんは、「日本は魚文化なので魚の呼び名が多いです」など、例を挙げながら、本当に丁寧に教えてくださって、こうべを深く垂れた次第でございます。m(__)m

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サインは右下

突撃隊としては、これだけで身に余る光栄。お腹いっぱいでした。任務完遂ってことで、早々と任務終了〜!
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N響 ほっとコンサート 8/3 見聞録
2008年08月04日 (月) | 編集 |
N響 ほっとコンサート 
夏休み特別公演
   8/3(日) 16:00開演 
 於:NHKホール

1. ブリテン:マチネ・ミュージカルから「マーチ」 
  2. オッフェンバック:喜歌劇 天国と地獄から「ギャロップ」
 3. J.シュトラウス:アンネンポルカ
 4. チャイコフスキー:エフゲーニ・オネーギンから「ポロネーズ」
 5. モーツァルト:歌劇 ドン・ジョヴァンニ第1幕から抜粋
 6. ボロディン:歌劇 イーゴリ公から「ダッタン人の踊り」
 7. ビリック:ブロックM
8. ヴォーン・ウィリアムス:イギリス民謡組曲
9. ラヴェル:ボレロ
指揮:梅田 俊明
NHK交響楽団
司会:高橋 美鈴



 【N響 ほっとコンサートについて】 
  7・8月は定期公演がありませんので、8月には恒例のほっとコンサートが行われます。ホットな夏にほっとするコンサートという名前の由来なのだそうです。
  ほっとコンサートでは、楽器工房という楽器に触れて演奏することができる催し物がロビーで行われ、N響団員による直接の指導が受けられます。この親しみやすい企画と、夏休みということもあって、通常の定期公演とは違い、小さい子どもから中高生まで数多くの生徒・学生が目立ちました。

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 【今回のプログラムについて】
  「リズミカル、マジカル、クラシック」と題された今回のプログラムでは、マーチやワルツなど、思わず体を動かしたくなるような楽曲が集められました。

 1〜5はオーケストラ、6.7はN響メンバーを中心とした吹奏楽団による演奏。そしてラストは、各楽器が順番にフューチャーされるオーケストラの華「ボレロ」でした。

 親しみやすい楽曲が中心でしたが、吹奏楽での迫力と統一感は聴きものでした。吹奏楽編成ではめったに演奏しないとのことなので、ほっとコンサートならではのサービス演出ですね。

 ボレロは、フィナーレに向けての盛り上がりも秀逸でしたし、管楽器の個性あふれるソロが光っていました。デュトワのスピリッツを十分に吸収しているせいでしょうか、フランスものを演じたら色彩豊かな情緒深い演奏です。

 【メンバーへのインタビュー】  
 横川晴児氏(クラリネット):中高と所属していた吹奏楽部では、学校の15分の休み時間にも部室に行って練習していたとのこと。そのときの苦労が今に生きているのでしょうね。
 吹奏楽では、クラリネットの首席がコンサートマスターの位置に座ります。「居心地悪いですね」とのこと(^_^;)

 津堅直弘氏(トランペット):クラリネットが吹きたくて入った吹奏楽部ですが、「空きがない」と言われてトランペットを吹くことに。「顧問の先生はトランペットを吹く人だったので、口の形状など適性を考えてトランペットを勧めてくれたのだと思うが、他の楽器をやっていたら今の自分はないだろう」とのこと。

 ステージマネージャ(多戸さん):舞台設定を行う責任者の方です。吹奏楽のセットからオケのセットに配置換えするときに、インタビューされました。お客さんの咳ばらいが、「早くしろ」と聴こえる。とのこと(^^ゞ

 篠崎史紀氏(ヴァイオリン/コンサートマスター):舞台設定は、音の響きにも大きく影響すると話しておられました。ボレロについて・・2つのメロディしかない曲ですが、各楽器の特性を生かしたとても興味深い曲なので、各パートの持ち味を十分味わってほしいと。

さて、3つ前の記事で「突撃隊宣言」をしているのですが、果たして結果は?自己採点で80点というところでしょうか・・。まだ引っ張るつもりなんでしょうか(爆)
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N響ほっとコンサート が楽しみで・・・
2008年08月02日 (土) | 編集 |
 N響ほっとコンサート 8/3(N響HPはこちら)に行く前から、楽しみでわくわくしています。
 このコンサートでは、楽器体験工房と題して、N響団員や楽器と触れ合うチャンスがあるそうです。楽器で音を出してみるなんてのは特に興味なし。団員の方と、お話しできるのではという下心(爆)がもっぱら関心の中心です。
 
 オーボエの池田昭子さん、クラリネットの横川晴児さん、磯部周平さん、ヴァイオリンの大林修子さん、ヴィオラの佐々木亮さん、フルートの神田寛明さん などなどなどなど・・・×100。

 どんな方々が案内してくださるか、果たしてお話しはできるのかは当日のお楽しみ。
 ここはわが身の恥も顧みず、傍若無人、暴走モード全開で突っ走るための心の準備をしておかなければいけません。

でもっ、緊張で何も言えない状態になったら最悪やで(犬井ヒロシ風)。(T_T)
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フェスタサマーミューザ(7/29) 見聞録
2008年07月31日 (木) | 編集 |
フェスタサマーミューザ 
KAWASAKI 2008  
 
  7/29(火) 19:00開演 
 於:ミューザ川崎シンフォニーホール

1. プーランク:演奏会用組曲「模範的な動物たち」 
  2. プーランク:「子象ババールの物語」

指揮:矢崎彦太郎
東京シティ・フィルハーモニックオーケストラ
朗読:中井美穂                  




 【フェスタサマー ミューザ川崎について】 
  今年で4年目を迎えるこのイベントは、首都圏9つのオーケストラが参加し、1回60分前後で料金も安価に設定されたクラシックイベントです。7/19(土)〜8/9(土)の期間で実施されています。

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 【今回のプログラムについて】
  東京シティフィルによる今回のプログラムは、ふだんあまり演奏されることのないフランス音楽、特にプーランクの楽曲を取り上げています。総合プログラムの矢崎氏からのメッセージには、「日本では、ドイツ音楽に比べ、フランス音楽を聴く機会は多くありません。これをきっかけにフランス音楽に親しんでいただければとても嬉しいです」とあります。

  当方が行こうと決めた理由は、フランス音楽、特にプーランクに最近ハマっていることが挙げられます。「模範的な動物たち」については、過去のブログでもふれたことがあります。なかなかこれらの演目が演奏される機会はありませんので、絶好の機会とばかりに申し込みました。
 一般のファンにはなじみがない楽曲ということもあり、お客さんの入り具合は5割弱というところでした。しかし、当方にとっては生で聴くチャンスをもらえただけでも大いに感謝です。

【リハーサルの見学】  
 行こうと思ったもう一つの理由は、リハーサルが見学できること。指揮者とオーケストラとでどのような音作りがなされているのかを知る稀有な機会でした。リハーサルでは、2つの楽曲を通しで演奏した後、指揮者からの指示は、要所での音の強弱が中心でした。ナレーションとオーケストラの絡みの部分、ナレーションが客席でどの程度聴こえるかという部分にも、関心が払われていました。

 意外に思ったのが、演奏法、音色、情感の出し方、表現方法に関する指示がほとんどなかったこと。これは、矢崎氏が東京シティフィルの指揮者として長らく関わっていることから、そこまでの指示は必要ないくらいの関係ができあがっているからなんでしょうね。

【暇つぶし】
 午後3時半開場、4時リハーサル開始、5時半リハーサル終了。7時本編開演というスケジュールでしたので、リハ終了後時間つぶしをしました。
 絵本美術展が併設されていましたので、立ち寄りました。やっぱり題材はサンサーンスの「動物の謝肉祭」なんですね。生き生きした動物たちの楽しげな表情が素敵でした。気が早いのですが、来年のカレンダーも買っちゃいました。実際来年のコンサートチケットも購入しているのがあるので、早めにカレンダーにチェック入れとかないと忘れちゃいそうで怖いです。

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【いよいよ本編】  
 「模範的な動物たち」では、通常の演奏形態とは異なり、ナレーション(矢崎氏作)入りで演奏されていたのが特徴的でした。情景描写なども楽曲にふさわしい内容のナレーションでした。
 軽快で躍動的なフレーズを生かした楽しい演奏で、動物たちのイメージを鮮明に思い描くことができました。フランス音楽の軽妙洒脱さを流麗で耽美的な奏法を意図した弦楽器群で表現していたと思います。この曲で最も注目すべきは管楽器群ですが、メリハリの効いたソロパーツにも満足です。

 「象のパバール」を聴くのは初めてです。童話がテーマとなったコミカルかつ軽快な楽曲で、ナレーションも雰囲気を盛り上げます。標題ごとに曲調を変えるなど難易度の高い曲ですが、乱れもなく主題を丁寧に謳い上げていました。


【初物づくし】
 ミューザに出向くのは初めてです。どの客席からもステージを一望することができ、席位置による不公平感が少ないですね。客席も円周状になっています。音響面でも木目調の暖かい音色が響きますね。
 東京シティフィルの演奏会も初めて。矢崎氏がフランスものにも力を入れているとのことで、フランス音楽にふさわしい音作りができていますね。今後も「フランス音楽の彩と翳」という題のコンサートが予定されているそうなので、ぜひまた期待したいです。

ナレーションの中井美穂さんは、天性の明るさを持った方ですよね。ナレーションも上手でしたが、「おしまい」って最後に言うところがリハではうまくいかなかったのですが、「きゃはは」って悪びれずに笑っちゃうところがお人柄ですね(笑)
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東京フィル 757回サントリー定期 見聞録
2008年07月27日 (日) | 編集 |
東京フィル 第757回 サントリー定期 

7/18(金) 19:00開演 於:サントリーホール

1. シャブリエ:狂詩曲「スペイン」
2. ラロ:スペイン交響曲
 3. サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」
指揮:ポール・メイエ
ヴァイオリン:松山 冴花 (2のみ)
オルガン:新山 恵理 (3のみ)
東京フィルハーモニー交響楽団                



 【ポール・メイエについて】 
  現役クラリネット奏者では、世界でも屈指のポール・メイエ氏。チョン・ミョンフン氏率いるソウル・フィルとの親交から、同じくチョン・ミョンフン氏がスペシャル・アーティスティック・アドヴァイザーを務める東フィルでの来演となりました。
 今回は氏の得意とするフランスものを集めたプログラムです。
 ポール・メイエのクラリネットCDレビューは、こちらこちらに。

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 【演奏曲目について
 1. シャブリエ:狂詩曲「スペイン」は、流麗でコミカルな響きがよく引き出されていたと思います。軽やかな東フィルの弦の調べが印象的でした。
 2. ラロ:スペイン交響曲 ヴァイオリンの松山冴花は大熱演ですね。異国情緒あふれるこの曲の持ち味を存分に引き出していました。
 3. サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」 当方が最も楽しみにしていた演目です。オルガンが朗朗と荘厳に響く中で、祈りにも似た高揚感が大好きなのです。メイエは、フランス人指揮者の歴史的名演、クリュイタンス、マルティノンらに追随できるのかというのが最大の関心事でした。
 メイエの指揮は、各楽器の音色を存分に響かせる点に特徴があるようですね。山場での盛り上げ方も手腕を発揮していましたが、時折旋律が分断されるような場面がありました。統一感・全体の組み立て方という点で、今後のメイエ氏の円熟度に拍車がかかってくることを期待したいです。
 東フィルの弦は、軽快で清澄感がありますが、「オルガン」のような重厚な曲向きではないのかもしれません。金管のソロは、緊張感が漂う場面で、迫力のある演奏が聴かれました。
 一昨年N響(広上淳一指揮/オーチャードホール)でも「オルガン付き」を聴きましたが、この演奏は抜群によかったです。広上氏は聴かせどころをしっかり押さえ、バランスも良く、絶妙な指揮ぶりでした。

【在京オケ】
 今年になってこれで、N響、都響、新日フィル、読響、日フィル、東フィルと聴きましたが、当方の好みだけでいえば、
 1位:N響  2位:都響 3位:日フィル 4位:新日フィル 5位:東フィル 6位:読響
って感じになります。都響はN響と1位タイでもいいかもしれません。日フィルの評価が世評より高いかもしれませんし、東フィルはチョン・ミョンフン指揮で最大限に力を発揮するので、それを聴いてない分正当な評価ではないかもしれませんm(__)m。

やっぱりメイエはクラリネットを聴くべきだったかな(失礼)というのが率直な感想。メイエファンとしては、指揮者メイエも引き続き追っかけていきたいです。
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渡部宏 チェロ・リサイタル (7/13) 見聞録 
2008年07月17日 (木) | 編集 |
渡部宏 チェロ・リサイタル 
エローラのゴーシュ vol.5  
 
  7/13(日) 14:00開演 於:田園ホールエローラ

1. ベートーヴェン:ヘンデルの「ユダス=マカベウス」の「見よ、勇者は帰る」の主題による12の変奏曲  2. ストラヴィンスキー:イタリア組曲 3. シューマン:子供の情景から「トロイメライ」 4. 宮沢賢治作品集から チェロとピアノのための「イーハドーヴ組曲」(中村節也編曲) 5. マレー:ラ・フォリア
《アンコール》
1. J.S.バッハ:プレシュード(平均律クラヴィーア集第1巻より) 2. 山田耕筰:野薔薇 3. D.ホッパー:ハンガリー狂詩曲 4. ラフマニノフ:ヴォカリーズ 5. サン=サーンス:白鳥

チェロ:渡部宏(わたなべこう)
ピアノ:ティモシー・ボザース                  




 【エローラのゴーシュについて】 
  東京ヴィヴァルディ合奏団代表でもある渡部宏氏は、毎年1回田園ホールエローラでのリサイタルを行っています。「エローラのゴーシュ」と題されるこのシリーズも今回で5回目。宮沢賢治の「セロひきのゴーシュ」をモチーフにした作品を発表する場でもあります。
 渡部宏氏は岩手県出身で、同郷の宮沢賢治の音楽に関わる部分に興味を持っておられ、残された資料から宮沢賢治が持っていたレコード、作品中に登場する曲目などを常々研究されており、リサイタル中の説明でも新しい視点からの宮沢賢治像を話してくれます。昨年は同リサイタルで「風の又三郎」を取り上げておられました。

 【演奏曲目について
 昨年発表された「愛の言葉〜チェロ小品集」からの6曲。それ以外では、ベートーヴェン、ストラヴィンスキーの大曲が前半冒頭で、宮沢賢治の「イーハトーヴ組曲」も意欲作でした。それ以外は小品が中心でした。
 ベートーヴェンの「ヘンデルの主題による」という作品はなじみがないようですが、表彰式のときによく流れる主題ですね。(もっとくだいて言えば伊東四朗氏が「ニンニキニンニン、ニキニキニンニンニン」と歌うテーマです。)その主題がさまざまに変容していく様は実に見事でした。
 ストラヴィンスキーのイタリア組曲も、古典主義に復帰した時代の作品なので、耳になじみやすい名曲だと思いました。
 宮沢賢治の「イーハトーヴ組曲」はなかなか完成度の高い作品で、「エローラのゴーシュ」と題するこのリサイタルの最大の山場でもありました。チェロの妙なる響きが十分に生かされ、キラ星が輝くような「星めぐりの歌」、寒空の中の寂寞感が伝わってくる「飢餓陣営のたそがれの中」などは強く印象に残っています。
 アンコールで5曲というのは、観客にとって飛び上りたくなるくらいうれしかったですね。私が一番うれしかったのは、ラフマニノフのヴォカリーズ。夢の中のようにうっとりして聴き惚れてしまいました。ハンガリー狂詩曲は、チェロの全音域をフル活用した緊迫感あふれる作品。
 サン=サーンスの白鳥は、去年の当リサイタルで、リクエストとして採用していただいた曲でもあり、改めて感動しました。ちなみに昨年はリクエスト曲を公募しておりまして、それに当方「白鳥」をリクエストして採用されちゃいました(^▽^;) 曲にまつわる当方の思い出なども壇上で披露して頂いた(激汗)上に、終演後のサイン会で、渡部さんから、東京ヴィヴァルディ合奏団グッズの絵葉書、クリアファイル、キーホルダーなどのプレゼントを手渡して頂き、有頂天になってしまいました。O(≧▽≦)O

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 伴奏のピアニスト、ティモシー・ボザースさんとの息もぴったりですね。新作CDもティモシー・ボザースさんの伴奏によるものです。渡部さんがおっしゃるには、日本の古い曲なども、日本人以上に日本人らしい感性で演奏してくれるのがとてもすばらしいとのことでした。穏やかで端正なピアノを聴かせてくれますし、渡部さんの堅実・重厚なチェロによくフィットしています。

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【例によって、ますます脱線!】
 吉川駅(武蔵野線)からバスで田園ホールエローラに向かいました。帰り道に駅前のラッピーランド(HPはこちら)に立ち寄って、なまず最中を買って帰りました。そのほかにもキーホールダーやせんべいなどなまずグッズが数多く販売されています。吉川市はなまずの名産地で有名で、なまず料理のお店などもいくつかあります。南口には何と!金色のなまずのオブジェがありまする(今度写真掲載しますね/冷汗)

 以前はなまずパイっていうのも売ってました。なまずパイは「る・菓壇」という吉川駅前のお店で製造販売していました。「なまずパイは売ってないですか?」と入店しますと、「今は売ってないんですよ」との答えでした。「もう駅前の『る・菓壇』なくなっちゃったですもんね」と当方。

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 なまず最中を買った後で、「『ラッピーカード』お作りになりますか?」と店員さん。サービスカードの一種です。すると母は「この辺の者ではないので・・」と答えていました。「えっ?」と思ったので、後で母に「うそつきじゃん!思いっきり地元のくせに」とからかいますと、「住所は三郷(みさと)だから」と言っていました。でも、最寄り駅は吉川駅なんですよね(爆)。まっ、親をからかってはいけませんm(o・ω・o)m なまず最中初めて食べましたが、なかなか美味しかったですよ。

ラッピーランドは「なまずランド」の意味ですね。つまりラッピーとは、なまずのこと。こんな英単語覚えてても絶対使い道ないです(使えねぇ〜!)。そうでなくても脳みその欠乏している当方(蚊の脳といい勝負?蚊に失礼?(爆))にとって、脳のしわがもったいない〜!忘れたい知識ですσ(^_^;)。
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テーマ:クラシック
ジャンル:音楽
コンサート・ライブ会場 お気に入りの会場は?
2008年07月10日 (木) | 編集 |
東京都のコンサート・ライブ会場は、ここでみると計94会場あります。

このうち当方が足を運んだところは下記15くらいですね。
東京国際フォーラム
日比谷公会堂
ABC会館ホール
東京郵便貯金ホール メルパルクホール
サントリーホール
東京文化会館
簡易保険ホール ゆうぽうと
Bunkamura オーチャードホール
NHKホール
昭和女子大学人見記念講堂
東京厚生年金会館
東京オペラシティ
東京芸術劇場
日野市民会館
<赤はクラシック、青はジャズ・ポピュラーでよく出かけます。>

【クラシック編】
 お気に入りのホール3つを挙げるとすれば、
1)サントリーホール 2)東京芸術劇場 3)オーチャードホール

 音響や雰囲気、座席の配置・ホールの構造など、何をとっても申し分ないのが、サントリー・ホールと東京芸術劇場オーチャードホールは両脇が狭く音響もさほどよくはないのですが、公演の内容などを含めて雰囲気が好きですね。

 東京国際フォーラムは、見渡す限り座席で、良い席が取れたためしがなく、3階席のような演奏者が点のようにしか見えない場所でも、1番前の席でも同じS席というのが、納得いかないです。
 NHKホールはN響で毎月出かけますが、他のホールと比べると残響・余韻が少なく、音響面で若干劣る気がします。

 当方室内楽のコンサートにはほとんど出かけませんので、もっぱらオーケストラ演奏のものが中心であるせいで、上記のようなホールがどちらかというとメインになってしまっています。
 お気に入りのホールを中心にでかけますので、数としては少ないほうかもしれませんね。

【ジャズ編】
 過去の伝説的ライブが行われた場所として、お気に入りなのは
1)新宿厚生年金ホール 2)郵便貯金ホール 3)ABCホール
 ゆうぽうとや人見記念講堂も優れたホールだと思います。

ところで、大物ジャズメンのコンサートなどはメジャーなライブハウス 
ブルーノート(Blue Note)やビルボード(Billboard)などにシフトしつつあります。
このようなメジャーなライブハウスでは、ミュージックフィーが1万円を超えることも多く、また、座席指定なしで当日1時間くらい前から並ばなければならず、当方お酒を飲んだり食事したりするのは希望していませんので、かなり敷居が高いです。
ホールでのチケット代は5000円くらいが相場なので、何とかホールに戻ってきてほしいです。

そんなこともあって、ジャズのコンサートは行くとしたらホールがほとんどです。皆さんのお気に入りのホールはどんなところですか?

地元埼玉でのお気に入りホールもまた紹介しますねっ(^▽^;)
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テーマ:LIVE、イベント
ジャンル:音楽
日本フィル 第48回さいたま定期(7/4) 見聞録
2008年07月06日 (日) | 編集 |
日本フィルハーモニー交響楽団 
第48回さいたま定期演奏会
  ソニックシティ・オープン20周年記念
 
  7/4(日) 19:00開演 於:大宮ソニックシティ

1. ドヴォルザーク:スラブ舞曲1.2.3.10番
2. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲4番 河村尚子(ピアノ)
3. ドボルザーク:交響曲第8番
《アンコール》 ドヴォルザーク:スラブ舞曲8番

日本フィルハーモニー管弦楽団
指揮:広上淳一                  




 【ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番】 
  この曲、つい先日N響定期で聴いたばかり(記事はこちら)だったのですが、その際のマルティン・ヘルムヒェンの貴公子然とした繊細で端正な演奏が鮮烈な記憶に残っています。果たして今回はそれと比べてどうなんだろう、と過大な期待は持たずに臨みました。
  結論=「すばらしかったです」。甲乙つけがたいというより、河村尚子さんのピアノはダイナミックでシャープですね。力強く、迫力のある演奏で、オケと渡り合うというイメージでした。広上淳一氏の指揮はスピード感あふれ、オケやピアノを要所要所でうまくあおり、山場を作っていました。第3楽章は非常に早いテンポで、スリリングで緊迫感のある演奏でした。

 【ドヴォルザーク:交響曲8番
 この曲、どうしようもないくらいに好きなんです(^_^;)!聴きたくて聴きたくて武者震いしながら出かけたコンサートです。各主題のフレーズの美しさ、オーケストレーションの絶妙さ、民族的な哀愁を帯びたフレーズ、主題を提示する各楽器の腕のみせどころ、金管楽器の咆哮、クライマックスへと向かう迫りくる臨場感、どこをとっても言うことなしの名曲です。私的には「新世界より」以上に愛好しています(第7番にも最近はまってます)。
 果たしてそんな過剰な思い込みにこたえてくれるんでしょうか。応えてくれました!メリハリ、緩急、クライマックスの盛り上がり、文句なしの快演でした。広上氏の指揮は、盛り上げたいパーツに入魂するような棒さばき。それに当意即妙で応える各楽器群の力量には脱帽しました。失神するって変ですが、もうほとんどそれに近い状態でした。

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 日フィル、なかなかなものです。金管の存在感も抜群でしたし、弦の響きはN響とはまた一味違う光沢ある艶っぽさを表出してくれるようです。今回の演目のように比較的ポピュラーな名曲の演奏では、「どうぞお任せあれ」的な自負と威信をもっているのでしょうか。大船に乗ったように安心して聴けるどっしりとした安定感があるようです。ヴィオラとチェロの音の厚みが特に印象に残りました。

 過去の日本フィル関連の記事はこちら。
次回の日本フィルさいたま定期(9/26)は、皇帝と運命!スタンダード(定番名曲)で力量を発揮する日フィルにまたも期待!

日々更新は一旦ギブアップ!内容はともかく(^^ゞ ネタだけはまだまだありますので、これからもがんばりますですm(__)m 夏ドラネタもそろそろ始めなくちゃ
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6/15 N響ロビー室内楽 見聞録
2008年06月19日 (木) | 編集 |
6/15(日) 14:15〜 定期公演前ロビー室内楽
《曲目》
ブラームス 弦楽五重奏曲 第2番 ヘ長調 op.111 から第1・4楽章

《演奏者》
松田拓之、三又治彦(vn)、佐々木亮、坂口弦太郎(va)、桑田歩(vc)

通常の弦楽四重奏曲(ストリング・カルテット)では、ヴァイオリン2本、ビオラ1本、チェロ1本という編成ですが、この弦楽五重奏曲は、ビオラがさらに1本加わった編成です。

【弦楽五重奏について】 
弦楽五重奏曲について早速調べてみました。ヴィオラ2本という編成のほか、チェロ2本という編成の弦楽五重奏もあるのだそうです。ヴィオラ2本での弦楽五重奏曲では、ブラームスが2曲、モーツァルトが6曲、メンデルスゾーン2曲、ベートーベン1曲、ブルックナー1曲、ハイドン6曲、ドヴォルザーク2曲くらいのもので、弦楽四重奏曲と比べると極端に数が少ないですね。このうち、名曲として名高いのはモールァルト、ブラームス、ブルックナーの作品なのだそうです。チェロ2本の弦楽五重奏曲では、シューベルトの作品(1曲)が名曲とのこと。弦楽五重奏曲の数が少ない理由として「音のバランスがとりにくく、書法が難しくなる」(Wiki)からだとされます。

【Review】
ブラームスは緻密な計算の上で丹念に作曲する作曲家ですが、この曲もヴィオラが1本加えることによってより表現力が増し、メロディーの多様さや奥行きの深さを感じました。特にヴィオラの響きが十分生かされた名曲ですね。
 特に鍵を握るのは第1ヴァイオリンと第1ヴィオラですが、松田拓之(vn)と佐々木亮(va)の響き渡る旋律は出色だと思いました。桑田歩(vc)のどっしりして甘い音色も印象的でした。今回は佐々木さん桑田さん以外は中堅どころのメンバーでしたが、さすがに皆さん統一感があって技量もすばらしいですね。個々の音色がじっくり味わえるのも、室内楽の大きな魅力ですね。

 佐々木亮さんについては、こんな記事を書いたことがあります。

室内楽はずっと食わず嫌いだったのですが、ここ数年くらいちらほらと聴き始めています。幼少期に最初に接したのがヤナーチェク弦楽四重奏団とかバルトーク弦楽四重奏団だったので、そのアクの強さに圧倒されて敬遠してしまっていたのかもしれません。最初に接するものって本当に大事ですよね。
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