クラシック・ジャズのライブ、CD、TVドラマ、落語の見聞録を中心に、何か皆さんが役に立つ情報が伝えられたらと思います。実につたないブログですが、ずっと前の記事にでも、1行でも、コメントなど頂けたら本当にうれしいです。
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【Classic Live】ポール・メイエ&アンサンブル
2015年07月22日 (水) | 編集 |
ポール・メイエ(cl)&アンサンブル
Wolfgang to Benny
~モーツァルト→ベニー・グッドマン
 
7/4(土)15:00開演 
 於:横須賀芸術劇場

1)パガネッリ:クラリネット協奏曲
2)ロッシーニ:序奏、主題と変奏
3)モーツァルト:クラリネット五重奏曲より第2楽章
4)ヴェルディ:リゴレットの主題によるコンサート・ファンタジー
5)バーナード・ハーマン:Souvenir du voyageより第1楽章
      〈休 憩〉
6) アラン・シュルマン:ランデヴー
7)クレズマー音楽:ホラ
8)バーンスタイン:クラリネット・ソナタより第2・3楽章
9)ジョン・グリーン:ボディ&ソウル
10)ジョージ&アイラ・ガーシュイン :レディー・ビー・グッド
11)アーティー・ショウ:悪夢
12)アーヴィング・バーリン:踊るリッツの夜
13)ヴァーノン・デューク:言い出しかねて
14)アーティー・ショウ:クラリネット協奏曲
《アンコール》
◇ADボラス:フレネシ
◇スティーブン・ソンドハイム:センド・イン・ザ・クラウンズ
◇Bグッドマン:サボイでストンプ

クラリネット:ポール・メイエ
ウェールズ弦楽四重奏団
ピアノ:山田武彦
ドラムス:北野圭威秩
ベース:黒木岩寿

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【モーツァルト⇒ベニー・グッドマン】 
 表題の通り、クラシックの王道モーツァルトのクラリネット五重奏曲から、ジャズのベニー・グッドマンまで、クラリネットのレパートリーを幅広く聴かせてくれるプログラムでした。幅広く多様な内容を盛り込むために、全曲ではなく楽章のみ演奏されるものもあり、盛りだくさんで趣向を凝らしたプログラムでもありました。 前半はクラシックの有名無名な佳曲を中心に、後半はベニー・グッドマン、アーティー・ショウのスイングジャズを軽快に演奏する内容でした。

 横須賀製鉄所(造船所)創設150周年と題された当コンサートは、製鉄所創建時に携わったフランス人技術者ヴェルニーから始まる日仏友好の歴史を祝してのコンサートでもありました。クラリネットの世界的第一人者であるポール・メイエ氏を招いて行われたとても華やかな記念祝典的コンサートでした。

 ポール・メイエ氏の多彩な音色と卓抜したテクニックで聴かせた前半のクラシックパート編、さらに後半は躍動的にスイングするジャズをソウルフルに演奏していました。後半のジャズの顔はふだんみない部分なので、非常に貴重な経験をしました。

 メイエ氏の追っかけを自称する当方なので、職場から中抜けして横須賀まで片道2時間。頑張って喜び勇んで聞いてきました。
演奏後は恒例のサイン会が行われました。

 横須賀芸術劇場は、舞台を見上げるようなポジションにありますね。椅子にどっしり腰掛けて鑑賞できる木造の素敵なホールですね。
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テーマ:クラシック
ジャンル:音楽
【Classic Live】 N響定期 Aプロ 1784回
2014年06月09日 (月) | 編集 |
NHK交響楽団
6月定期演奏会Aプロ
 
6/8(日)15:00開演 
 於:NHKホール

1)グラズノフ:交響詩 ステンカ・ラージン
   2)プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番
   3)チャイコフスキー:バレエ音楽 くるみ割り人形から第2幕
   

指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
ヴァイオリン:パトリツィア・コパチンスカヤ2)
NHK交響楽団


 【簡単な紹介と感想】 
 N響桂冠指揮者のウラディーミル・アシュケナージさん。去年はN響定期に登場しなかったので、お元気かなと何となく心配していたのですが、駆け足で指揮台に向かう姿、音楽を満喫するように楽しそうに指揮する姿をみて健在ぶりを大いにアピールしていました。今回のAプロはロシアプログラム。

ステンカ・ラージンは、耳に馴染んだ第1テーマと、クラリネット、オーボエのソロなどで多彩に聴かせる王女の第2テーマからなる交響詩。ボロディンに捧げられたというこの楽曲は、ボロディンを彷彿とさせる異国情緒豊かなフレーズなども盛り込まれています。

 プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲は、パトリツィア・コパチンスカヤの伸びと張りのあるヴァイオリンが印象的で、特に第二楽章の優美な旋律は筆舌に尽くしがたい美しさがありました。自由闊達な演奏が目立つため、オケとの相性についてはどうだったでしょうか。
 コパチンスカヤさんは白いドレスの裾をたくしあげながら、裸足での登場。アンコールは歌いながらのとても短い楽曲。笑いも起きていましたが、私には全く理解できない??の世界でした。理解力が低すぎるのかなm(_ _)m

 くるみ割り人形は、とても楽しみな楽曲。大らかなで伸び伸びした音作りのアシュケナージさんにはぴったりかなという期待通りの演奏。オケをよく歌わせ、伸びやかな奥行きのある空間を作り出していました。チェレスタやハープなどで醸し出されるまるで音楽のおとぎの国といった風情でした。

★★★
お客さんの入りもかなり多かったので、やはりコンサートは楽曲の人気(くるみ割り人形)によるところも多いのかなという感想をもちました。レンタルCGIにほんブログ村 音楽ブログ ライブ・コンサートへFC2ブログランキング
テーマ:NHK交響楽団
ジャンル:音楽
【Classic Live】 日本フィル 660回東京定期
2014年05月31日 (土) | 編集 |
日本フィルハーモニー
第660回東京定期演奏会
 
5/30(金)19:00開演 
 於:サントリーホール
ラザレフが刻むロシアの魂
SeasonⅡ スクリャービン3

1)リスト:交響詩 プロメテウス
2)スクリャービン 交響曲第5番 プロメテウス
3)ラヴェル:バレエ音楽 ダフニスとクロエ 第1.2組曲
《アンコール》
◇ボロディン だったん人の踊り 

指揮:アレクサンドル・ラザレフ
ピアノ:若林 顕2)
合唱:
晋友会合唱団
ゲストコンサートマスター:藤原 浜雄

日本フィルハーモニー交響楽団

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【スクリャービン最終章】 
 首席指揮者ラザレフによるスクリャービンシリーズの第3回最終回。次回からはショスタコービッチシリーズに突入。終演後にラザレフ氏による次期シーズンの紹介のためのアフタートークが行われました。スクリャービンは、交響曲が5曲、ピアノ協奏曲が1曲と管弦楽曲の数が比較的少ないので3回で完結しましたが、ショスタコービッチ特集となるととても遠大な計画となりそうで、楽しみも大きいですね。

【プログラムと楽曲】 
 リストのプロメテウスは、スクリャービンの同名交響曲と対比させる趣向としてプログラムに取り入れられた楽曲ですね。しっかりとした骨組みの重厚でダイナミックな楽曲でした。副旋律が少なく、同一フレーズを全体で奏でるため、それが一体となったオケの迫力として伝わってきました。直球・剛球といったタイプの作品。

 スクリャービンの第5番は、ピアノパートに若林顕氏を迎え、どことなく幻術的な美に飲み込まれてしまうような不思議な音楽空間が醸し出されました。パイプオルガンや混声合唱団なども盛り込んだフルオーケストラで、スクリャービンが目指した究極の音楽像があります。 スクリャービンはこの楽曲で色光ピアノという特殊な楽器も導入していたそうですが、今回は取り入れませんでした。音によってピアノから発光する色が変わるピアノなのだそうで、2006年にN響で世界初演されたそうです。色光ピアノ・・・少し興味をもって調べてみたいと思います。

 ラヴェルのダフニスとクロエ。ラザレフ指揮では、自身のルーツであるロシアの音楽家の楽曲が多いですが、ラヴェルの出来栄えも大変見事なものでした。色彩豊かなオーケストレーション、フルート眞鍋恵子さん、クラリネット伊藤寛隆さん、オーボエ杉原由希子さんら木管群の魅力的でとても味わい深いソロを引きだす、ラザレフの見事な指揮さばきが印象に残りました。加えて読響のコンサートマスターを長く務められた藤原浜雄さんのヴァイオリンパートも名人芸的な風格があり、実に素晴しかったです。
 アンコール曲のボロディンのだったん人の踊りは、ラザレフの真骨頂ですね。切れ味鋭い晋友会合唱団のコーラスと迫力満載のオケの怒涛の渦の中にたたきこまれてしまいました。

【アフタートーク】 
 恒例となったシーズン前のラザレフ氏によるアフタートーク。まずはスクリャービンのことを、半音を多用したスケールの大きい作品を書いた作曲家と評し、第5番プロメテウスは人間の強い気持ちを訴えたと話していました。次回から本格的に開始するショスタコービッチは、まずは30年間埋もれていた悲劇的な傑作第4番を取り上げます。マーラーのシンフォニズムの継承者たる作品で、さらにそのあとは8番の戦争シンフォニーを取りあげるとのことで、熱弁をふるっていました。ますます楽しみになる次期日本フィル定期演奏会です。

★★★★
 9月から始まる来期の日本フィル定期演奏会の年間会員をただいま募集中です。ちなみに当方サントリーホール左翼のB席で、年間10回公演で30500円です。バックスタンドのP席だと年間で2万円です。ラザレフ氏に加えて、正指揮者としてますますの大活躍が期待される山田和樹氏、マーラー、ブルックナーなどを手がけるインキネン氏らの豪華でハイレベルなラインアップをぜひご紹介したいと思います。回し者ではないのですが、今年で当方日フィル東京定期4年目、小学4年生のひよっこ1ファンとしてお勧めしておりますm(_ _)m
 山田和樹氏と記念写真が撮れる特典などがある、新規会員紹介キャンペーンなどもHPでやっております。HP

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【Classic Live】 LFJ2014 5/4 273公演
2014年05月15日 (木) | 編集 |
ラ・フォル・ジュルネ・オ・
ジャポン 2014   273公演
 
5/4(日)15:00開演 
 於:よみうりホール

1)ブラームス:3つの間奏曲
2)シューマン:交響的練習曲
《アンコール》
シューマン:子供の情景より トロイメライ
エルガー:愛のあいさつ

ピアノ:仲道郁代


【簡単な感想】 
 プログラムの構成で、時間の枠が55分あったのですが、仲道さんいわく「2つをゆっくり演奏してもかなり時間が余ってしまう」とのことで、丁寧に楽曲の説明を交えながらプログラムを進めてくださいました。ブラームスとシューマンとの信頼・尊敬しあう関係、クララをめぐる人間関係、時代背景などとても興味深い内容を話してくださって、演奏以外の部分でも大変感激しました。
 ブラームスの3つの間奏曲は、ブラームスが50歳目前の時期に作曲した晩年の作品。枯れた境地、年を経て達した心の安らぎ、燃え尽きる美しさを感じる作品でした。子守歌のモチーフなど、心の深淵にまで迫るような趣き深い楽曲。仲道さんのピアノは、心のひだまで美しく照らすような繊細で、奥行きの深い演奏でした。

 シューマンの交響的練習曲は、ブラームスが未発表曲を加えて完成させた楽曲で、これもブラームス晩年の1890年に世に出た作品です。シューマンへの尊敬の念が、このような作品発表への意欲を駆り立てたのですね。作品自体は情熱的でダイナミックさが横溢し、随所に爆発的なエネルギーがこめられています。仲道さんいわく、シューマンは決してピアニストとしては上手な方ではなかったそうで、作品中にどことなく不器用な部分も何となく散見されてほほえましく思いました。

 たっぷり解説してくださって、それでもまだ時間があったので、アンコールも2曲演奏してくれました。これまた大感激ですね。トロイメライは、4度の音程が天使、6度はあこがれの象徴という説明を聴いてから鑑賞するとこれまた大変味わい深かったです。何気なく弾いてしまいがちなこの楽曲ですが、仲道さんは聴衆に向けてやさしく語りかけるような演奏だったのが、印象深いです。エルガーの愛のあいさつも、大変美しい人気曲ですね。
 
 仲道さんのユーモアあり、含蓄ありのMC、繊細で情感豊かな演奏いずれも本当にすばらしかったです。また、礼儀正しく隅々まで見渡して、丁寧に何度も頭を下げてくださったりと、人柄的にも大変惹かれました。来年のLFJではぜひ仲道さんのプログラムを狙いたいです。
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★★★★
 以上でようやくラ・フォル・ジュルネの2日間で聴いた全6公演レポートが終了しました。今年で当方7年目の参加ですが、年を経てもますます楽しみや喜びが大きくなってきています。また来年のLFJが本当に楽しみです。東京だけでなく、新潟、金沢にも足を伸ばしたい気もし始めています。来年のテーマは何でしょうね。
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テーマ:クラシック
ジャンル:音楽
【Classic Live】 LFJ2014 5/4 272公演
2014年05月14日 (水) | 編集 |
ラ・フォル・ジュルネ・オ・
ジャポン 2014   272公演
 
5/4(日)12:45開演 
 於:よみうりホール

1)ショパン:チェロ・ソナタ
2)ショパン:ピアノ三重奏曲

ピアノ:ボリス・ベレゾフスキー
ヴァイオリン:ドミトリー・マフチン 2)
チェロ:アンリ・ドマルケット


【ショパンの室内楽】 
 ショパンはピアノの詩人と呼ばれるように大半の作品がピアノ曲。室内楽曲はわずか5曲のみ。そのうちの2曲が聴けるのですからとても得した気分です。ちなみに、1)序奏と華麗なるポロネーズ (vc,p1829) 2)ピアノ三重奏曲(vn,vc,p 1828) 3)マイアベーアの歌劇「悪魔ロベール」の主題による大二重奏曲(vc,p 1831共作) 4)ロッシーニの歌劇《シンデレラ》の主題による変奏曲(fl,p 1824) 5)チェロソナタ(vc,p 1845-6)の多めに数えても5曲しかありません。ショパンは1810年生まれとされていますから、1)~4)までは21歳までに作曲され、5)のチェロソナタだけは35歳。後年に書かれています。また、5曲中4曲までがチェロを含む楽曲になっていますね。

 チェロ・ソナタは、晩年のショパンをうかがい知るような特色でしょうか。どんよりとして哀愁を帯びた雰囲気の楽曲で、ピアノのきらびやかさや華麗さが影を潜めています。むしろチェロの深い憂いと奥底から響く雄渾さが伝わってくるラプソディという感想を受けました。

 一方、若い時代に作曲されたピアノ三重奏曲は、華やかさがあり揺れ動く情熱が随所にみられました。若き夢多きショパンが眼前に浮かぶようでした。天高く羽ばたこうとする若鳥のようにはつらつとした楽曲で、チェロソナタとは明暗、陰陽が対照的でした。

ボリス・ベレゾフスキーさんのピアノは、前日のラフマニノフピアノ協奏曲2番でも聴きました。今回も抑えた情感を巧みなテクニックで表現していました。レパートリーも広く、腕も確かな要注目・要追跡ピアニストですね。お勉強として考えれば大変素晴らしい公演でしたが、すんなり耳に馴染むような類の楽曲ではないので、少なくともこれらの楽曲を常日頃から座右の曲として親しむという感じではなさそうですね。

★★★
 前日に購入できたチケットは、収容人数の多いホールA、よみうりホールなどの公演に限られました。5/4はよみうりホールのチケットを続けて2枚購入しました。今回のショパンの室内楽と、その次の仲道郁代さんのピアノ公演です。今回で参加6公演中、ようやう5公演までレポートが完了しました(^_^;)もうGWも終わって1週間以上経ちますね。
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テーマ:クラシック
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【Classic Live】 LFJ2014 5/3 125公演
2014年05月13日 (火) | 編集 |
ラ・フォル・ジュルネ・オ・
ジャポン 2014   125公演
 
5/3(土)17:45開演 
 於:国際フォーラムホールB7

1)ラヴェル:序奏とアレグロ
2)ラヴェル:弦楽四重奏曲

クラリネット:ラファエル・セヴェール 1)
フルート:ジュリエット・ユレル 1)
ハープ:吉野直子 1)
プラジャーク弦楽四重奏団


【ラヴェルの序奏とアレグロ】 
 ラヴェルの序奏とアレグロは、当方が今回聴いたLFJの全プログラムの中で最も期待の大きかった楽曲。以前クラリネットの横川晴児氏がプロデュースしたサロン・コンサート(記事はこちら。習志野文化会館/2008.5.18)で聴いて大いに感銘を受けて以来、約6年ぶりに聴きました。ハープ+クラリネット+フルート+弦楽四重奏団という組み合わせが、一般のコンサートではなかなか集めにくいというのもあまり演奏される機会が少ない理由のようです。
 吉野直子さんのハープと、クラリネットのラファエル・セヴェールは、同日の朝、112公演(記事はこちら)のモーツァルトプログラムでも聴いたので本日2度目。ハープ、フルート、クラリネットのソロパートも多く、個々の奏者の魅力が十二分に満喫できる楽曲構成になってます。吉野さんのハープは、前プログラム同様に、それこそ心の琴線をくすぐられる繊細で華麗な響きには繰り返し息を呑みました。セヴェール氏のクラリネットは、清涼感あふれる瑞々しいフレーズを奏でました。
 
【ハープのCM?】 
 ところで、このラヴェルの序奏とアレグロ(1907年初演)ですが、フランスのハープメーカー・エラール社からペダル式ハープの新製品の広告のため、ラヴェルに作曲が依頼されました。ハープを含む七重奏曲という非常にユニークな編成は、こういう経緯にあるんですね。このときのハープが現在主流となっているハープの原型なのだそうです。
 一方、ドビュッシーは、ライバルのハープメーカー(プレイエル社)から依頼され、半音階ハープの新製品広告のため、神聖な舞曲と世俗的な舞曲(1904年)というハープと弦楽で奏される楽曲を作曲しています。こちらのハープはあまり普及せず、今このドビュッシーの楽曲もペダル式ハープにより演奏されているそうです。何となく皮肉な結果ですね。
 面白いエピソードですよね。これらの知識は前述の横川晴児氏の解説で教えてもらいました。

【ラヴェルの弦楽四重奏曲】 
 ラヴェルの弦楽四重奏曲は1曲のみ。熟成度・完成度の高い楽曲です。1楽章では、異風な旋律を基本パターンとする斬新なハーモニックスが印象的。2楽章はピチカートを用いたジプシー風な旋律。3楽章は昔語りのような感興深い趣。4楽章では感情の波が騒ぎ出すような感慨を受けました。
 弦楽四重奏曲は1曲のみ。ワンアンドオンリーというのが素晴らしい気がしますね。ドビュッシー、フォーレ、ラヴェルはいずれも、1曲だけ珠玉のような弦楽四重奏曲を残しています。潔いというか、一発勝負というかそんな受け取り方をしてしまいます。当方のようななまけもの・不勉強者にとっては、ハイドン、ベートーヴェン、ショスタコーヴィッチのように複数あるよりも、随分楽なんですよ。ショスタコーヴィッチの何番とかというより、ラヴェルのSQとか、ドビュッシーのSQというだけで話が通じるし、曲のイメージも一元化されて楽という、図々しい利点も大いにあるのでございますm(_ _)m

★★★★★
 今回で5/3参加分の4公演のレポートが終了。ようやく次は5/4分の2公演のレポートに移ります。
 序奏とアレグロ、またいつかぜひ聴きたいと思います。ドビュッシーの前述の神聖な舞曲と世俗的な舞曲も何とか聞く機会があればと渉猟したいと思います。レンタルCGI
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テーマ:クラシック
ジャンル:音楽
【Classic Live】 LFJ2014 5/3 114公演
2014年05月12日 (月) | 編集 |
ラ・フォル・ジュルネ・オ・
ジャポン 2014   114公演
 
5/3(土)16:00開演 
 於:国際フォーラムホールA

1)ラフマニノフ:ヴォカリーズ
2)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

ピアノ:ボリス・ベレゾフスキー 2)
指揮:ドミトリー・リス
ウラル・フィルハーモニー


【楽曲と感想】 
 ラフマニノフのヴォカリーズは、元来は歌曲ソプラノまたはテノールのための《14の歌曲集》作品34の終曲として世に出ました。大変人気のある楽曲で、管弦楽編曲、ヴァイオリン版、チェロ版、ピアノ版などさまざまな編曲版でも演奏され親しまれています。しみじみと味わい深い旋律に、何度聞いても心を揺さぶられます。個人的には音域や響きの美しさから、チェロ編曲版を最も愛好していまs。

 ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。プログラムの間が空いていたので、埋め草的に何気なく購入したプログラムでしたが、ピアニスト、ボリス・ベレゾフスキーの技量の高さに驚嘆しました。難易度の非常に高いこの楽曲を、余裕をもって弾きこなし、粒立ちの良いきめ細かい演奏が印象に残りました。ごまかしなくきちんと弾きこなすとこんな演奏になるのかと改めて再認識しました。過度のパフォーマンスや思い入れなどがない分、逆にストレートでスマートに訴求してきます。来年はこのピアニストのプログラムを狙ってみます。ベレゾフスキーはロシア出身の45歳、これからの活躍がとても楽しみです。
 すっかりLFJの常連になってきたドミトリー・リス、ウラル・フィルの演奏にも何度か聞いて馴染んできた分、とても親しみを感じますね。演奏にも定評がありますし、はずれがありませんよね。

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★★★★
 座席は1階席の最後部から5列目くらいの座席でした。広々と見渡せる席もなかなか良いものですね。ピアニストの指使いなどは大型モニターでチェックできるのでとてもありがたいです。
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テーマ:クラシック
ジャンル:音楽
【Classic Live】 N響定期 Aプロ 1781回
2014年05月11日 (日) | 編集 |
NHK交響楽団
5月定期演奏会Aプロ
 
5/11(日)15:00開演 
 於:NHKホール

1)フランク:交響曲
   2)ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」から「期限は過ぎた」
   3)ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲」
   4)ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」から「ウォータンの別れと魔の炎の音楽」
   5)ワーグナー:楽激「神々のたそがれ」から「ジークフリートの葬送行進曲」


指揮:ガエタノ・デスピノーサ
バリトン:マティアス・ゲルネ2)4)
NHK交響楽団


 【簡単な紹介と感想】 
 指揮者のガエタノ・デスピノーサはイタリア出身の1978年生まれの36歳。ヴァイオリン奏者としてスタートし、ドレスデン国立管のコンサートマスターを務めたのち、ファビオ・ルイージの勧めで指揮者に転向。ワーグナーはコンサートマスター時代からのレパートリーで、今回のN響定期公演初登場に際してメインのプログラムにすえました。
 フランクの交響曲は、当方にとっては若い頃から慣れ親しんだ楽曲ですが、生で聴くのは初めてでした。随所に聴きどころや盛り上がりもあって楽しめますが、やはり循環形式などのせいか、学術的な厳格な印象が強いですね。音楽自体にどっぷりと浸り込めないところがあります。デスピノーサ氏の指揮は、手堅く堅実で、理詰めな印象を受けました。
 ワーグナーはバリトンが2曲、管弦楽曲が2曲という構成。いろいろな箇所からのピックアップですが、特に「ウォータンの別れと魔の炎の音楽」での高らかに雄々しく響く歌唱が印象に残りました。不勉強のためワーグナーについて語る資格はゼロなのですが、ワーグナーチューバ4、ハープ4など独自な響きが醸し出されるワーグナーの管弦楽曲の魅力についてもっともっと勉強していきたいと思いました。

★★★
ラフォルジュルネ(LFJ)の記事がまだ途中ですので、引き続きレポートを続けます。クラシックレポートが相次ぎましたが、今度は少し明けて5/31に日本フィル定期があります。
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テーマ:NHK交響楽団
ジャンル:音楽
【Classic Live】 ボストン響 デュトワ ジャニーヌ・ヤンセン
2014年05月10日 (土) | 編集 |
ボストン交響楽団 
5/9(金)19:00開演 
 於:サントリーホール


1. グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
2. チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
 《アンコール》
J.S.バッハ :無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番
「サラバンド」
3. ベルリオーズ:幻想交響曲
《アンコール》
ビゼー:『アルルの女』第2組曲から「ファランドール」
指揮:シャルル・デュトワ
ヴァイオリン:ジャニーヌ・ヤンセン
ボストン交響楽団


L112545[1]

 【ボストン響とデュトワ代演】 
 シャルル・デュトワ氏はロリン・マゼール氏の代演。遜色ないというよりそれ以上の期待通りのデュトワ指揮の充実ぶりでした。冒頭の序曲では、ボストン響の重低音の迫力に度肝を抜かれました。
 幻想交響曲では、3楽章のイングリッシュホルンと木管との対話の部分が極めて美しく、目の前に自然の田園風景が浮かび上がりました。十分な間を取り、木管を豊かに歌わせる流れを作るデュトワ氏の真骨頂。休符を活かす間合いが印象に残りました。音の魔術師と賞賛されるデュトワ氏が、同じく音の魔術師ベルリオーズと相対峙するまたとない聴きどころ満載の秀演でした。
 ボストン響の実力で、驚嘆すべきはフォルテッシモの美しさ。トランペット、トロンボーンの大音響そのものが見事なまでに濁りなく美しいですね。またチェロ、コンバスの担う重低音の迫力も、他のオーケストラにはない卓抜した実力だと思いました。

【ジャニーヌ・ヤンセン】 
 ジャニーヌ・ヤンセンはオランダ出身の女流ヴァイオリニスト。超難度の演奏もそれと感じさせずさらりとやってのけるだけの正確無比でハイレベルのテクニックをもっています。演奏スタイルは、過度な感情移入をせず曲想に即応して、時には優美に、時にはきめ細かく、またあるときは情熱的にという使い分けも大変巧みなヴァイオリニストです。
 チャイコフスキーの協奏曲では、迫真・入魂の演奏が聴けました。どちらかというと最近のヤンセンさんにはクールなイメージをもっていたので、またイメージ一新、情熱的でエネルギッシュな一面を堪能しました。コクのある伸びやかな高音部、よく歌い訴えかけてくるカデンツァ、緊迫感あふれスリリングでダイナミックな終楽章。爽快感あふれるクライマックス。大きな胸の高まりを覚えました。2009年時のN響公演、発売されているCDよりももっとエネルギッシュでダイナミックな部分が際立たった演奏だったと思います。また新しい魅力に接することができました。
 デュトワ氏は協奏曲の指揮も大変素晴らしいですね。ソリストを待てるゆとりと懐の深さをもっているからこそだと思います。ある意味オーケストラをそれだけ掌握してるとも言えそうですね。

【ヤンセンさん狂騒曲】 
 あとはドタバタ記事です。当方、ヤンセンさんの追っかけをやっています。2009年のN響公演(記事はこちら)で初めて聴いて以来大ファンになりました。このときもチャイコフスキーのVn協奏曲でした2年前のリサイタルの折は、王子ホール(記事)とフィリアホール(記事)に出かけました。その際サイン会でもとても気さくに対応して下さり、たくさん写真も撮らせて頂きました。ぜひご覧になってみて下さい。

Scan0002.jpg

 同じチャイコンのハイライト動画はこちら。この動画の臨場感と興奮。同じ体験をしてきました。今回の公演では群青色のドレスをお召しでした。



座席はB席。左翼の2階席で26000円でした。めったに行ける金額ではありませんが、今回は今年1番うれしい日になりました。ヤンセンさんに満面の笑みで握手もして頂きました。まだちょこちょこ修正を加える箇所もありますが、まずはアップして喜びを伝えたいです。レンタルCGI
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テーマ:クラシック
ジャンル:音楽
【Classic Live】 LFJ2014 5/3 183公演
2014年05月09日 (金) | 編集 |
ラ・フォル・ジュルネ・オ・
ジャポン 2014   183公演
 
5/3(土)14:30開演 
 於:よみうり大手町ホール

1)べートーヴェン:ピアノ・ソナタ「月光」
2)ラヴェル:鏡

ピアノ:アンヌ・ケフェレック


【楽曲と感想】 
 毎年LFJ公演で重要な役どころを担うアンヌ・ケフェレックさんは、ルネ・マルタン・ファミリーの中心人物。丹精で、繊細な音楽表現には常々敬服させられます。今回は月光と鏡という主題的には共通点がありますが、作曲者の作風は大きく異なる2作品をならべたユニークなプログラム。「骨太」と「繊細」という対照的なイメージの楽曲の魅力をそれぞれ最大限に引き出した演奏でした。
 「月光」では、1楽章での耽美的な情感をこめた演奏に、心が研ぎ澄まされる思いでした。1楽章の静寂から、3楽章の男性的で豪壮な演奏に向けて段階的なメリハリと高揚感があり、全体的な構想力という点でも優れた演奏でした。やや食傷気味なこの曲をここまで魅力的に再認識させてくれたのはやはりさすがです。
 「」 揺れ動く水面を照らす光のような情景をを見事に表現した色彩感あふれる演奏。不協和音のざわめきと細かな抑揚、万華鏡のような色彩美が展開していきました。特に第3曲海原の小舟では、波間を漂うような浮遊感と心地よさを感じました。

【よみうり大手町ホール】 
 今年開館したよみうり大手町ホールも、LFJの公演ホールに新たに加わりました。豊かな残響が売りのこのホールは、きめ細かな木目調の響きが印象に残りました。座席数は501、建物の4Fにあります。用途に応じて残響を調整できるこのホールの壁面が特徴的です。
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 国際フォーラムと相互利用する観客のことを考えると、ロケーション的にはどうなんでしょう。丸の内シャトルバスが10分間隔で運行され、多数の利用者がありましたが、観衆500名が一挙に移動するため、列の後方になった人はバスを何台か待たなければならず、また、乗車時間も20分近くかかりました。大手町ホールで15:15に終わった後、次の公演は東京国際フォーラムホールAで16:00から。45分も余裕があるのでバスを待ちましたら、2台目に来たバスに乗れましたが、有楽町近くのバス停で下車できたのが何と開演5分前でした。汗だくになり息切れするほど猛ダッシュしてギリギリ駆け込み入場となりました。ホール間の移動には、バスを利用するよりも徒歩20分で計算する方が、絶対賢明だと思います。

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2年前2012年のLFJでのサイン会。

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 アンヌ・ケフェレックさんのピアノ演奏に初めて触れたのは、シューベルトの回のLFJだったかと思います。LFJ公演でも最優先でチケットを取りたい人気のアーチストです。今年は誠に残念ながらサイン会には参加できませんでした。
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テーマ:クラシック
ジャンル:音楽
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