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【落語】 らくご街道 雲助五拾三次 髪結新三
2014年05月21日 (水) | 編集 |


らくご街道 雲助五拾三次 

吉例 髪結新三


■ 5/20(火)19:00 日本橋劇場



五街道 雲助 発端 紀伊国屋文左衛門

         序幕 第壱場 白子屋見世先/ 第弐場 永代橋川端


柳家 小里ん 弐幕 第壱場 富吉町新三内

             第弐場 家主長兵衛内

             第参場 元の新三内

茶番  大詰 深川閻魔堂


【らくご街道五拾三次】
  2013年4月から始まった五街道雲助師匠の月例独演会。日本橋を出発したこの落語会は、今回14回目を迎えました。当方、雲助師匠の追っかけをやっておりますが、この落語会は1回欠席の13回出席中。

昨年の5月にも行われた同じ演目「髪結新三」が、今回は小里ん師匠の助太刀で得て演じられました。雲助師匠、小里ん師匠とも同年齢で、ともに無類の芝居好き。
 歌舞伎の演目でもしばしば取り上げられる髪結新三を前半を雲助師匠、後半を小里ん師匠が演じました。
 前半は、小悪党新三が、通い先の娘お熊をかどわかす場面。後半は、弥太五郎親分、続いて家主長兵衛と新三との丁々発止のやり取り。そして最後には芝居仕立てで弥太五郎親分が、新三に斬りかかり、ついに本懐を遂げる。

 小悪党の新三が強がったり、啖呵を切ったりして、弥太五郎親分には屈しませんが、百戦錬磨の狸爺的な家主長兵衛には見事に一本取られてたじたじです。そんな痛快さをもつ噺です。

 最後の茶番は、両師匠とも殺陣がかっこよく決まっていました。小里ん師匠の弟子なども入り乱れて、爆笑の嵐でした。笑い声が大きすぎてよく聞き取れなかったところもありました。撮影していたようなので、DVD化されないですかね(爆)

【圓生を聴いて】
 もう1度、圓生百席「髪結新三」で聴き直してみました。圓生師匠の話術とテンポの良さはやはり格段に素晴らしいですね。すごむ新三の迫力、弥太五郎親分、家主長兵衛らの人物像が見事に浮き彫りにされ、後半固唾を呑んで聞き惚れるなかで、見事なまでにテンポよく一気呵成にたたみこみます。柳家小三治、古今亭志ん朝らの大名人も大好きですが、圓生の計算され尽くした理詰めの話法は、落語のバイブルとして今後も生かし続けていかなければならない大遺産だと思います。演目によっては、後続の噺家たちが独自のオリジナリティーを発揮して、圓生に肉迫し、それを超えるレベルのものもたくさんみられます。たとえば、芝浜、文七元結、らくだ、子別れなどなど現役の噺家たちの優れた名演が数々あります。
 当方思うに、髪結新三、牡丹燈籠、真景累ヶ淵などの大演目では、圓生師を超える名演はまだまだ出てませんね。圓生百席の中で、一番感動し涙したのは、同じく芝居物の「中村仲蔵」です。これは神がかり的な名演だと思います。なお、先代の円楽師匠は圓生の一番弟子、また現円楽は孫弟子にあたりますが、ごめんなさい。全然物足りないですね。

【雲助師匠雑感】
 雲助師匠は、やんま久次、髪結新三のようなチョイ悪的なキャラクターも好んで演じますね。昨年9月に出版された自叙伝も「雲助、悪名一代」というタイトルですね。個人的に師匠の演目で大好きなものは、「がまの油」「花見の仇討」。この2つは雲助ファンになるきっかけになった演目です。がまの油の口上が威勢良く耳に心地よいです。花見の仇討でも大勢の登場人物が生き生きと演じ分けられていて、とても楽しいです。師匠は、子供がでてくる演目でもとても良い味を出しますよね。師匠の「子別れ」「真田小僧」「佐々木政談」なども心底大好きな演目です。

雲助師匠の定例公演には、浅草見番で行われる「雲助 蔵出しぞろぞろ」もあります。こちらは3ヶ月に1回ペースで、蔵出し的な貴重なネタをいろいろと聞くことができます。
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第576回 紀伊国屋寄席 12/30(日)
2012年12月31日 (月) | 編集 |


第576回 紀伊国屋寄席

■ 12/30(日)18:30 紀伊國屋ホール


1. 入船亭遊一:ぞろぞろ

2. 三遊亭萬窓:三井の大黒

3. 柳家さん喬:鼠 穴

4. 昭和のいる こいる

5. 柳家小さん:碁どろ


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【紀伊國屋寄席】
 毎月定例の紀伊國屋寄席。月曜開催が多いので、定期的に行くことは無理ですが、12月師走の会はいつも暮れも押し迫った頃に行われるので、1年の聴き納めの会として楽しみにしています。

入船亭遊一のぞろぞろ。神様が出雲に行って…、誰がどうしてどうなったという脈絡・筋書き、5W1Hが頭に入ってきませんでした。まあ草鞋がご利益でどんどん売れたには売れたんでしょうけれど。三遊亭萬窓の三井の大黒。楽しみにしていた噺。左甚五郎のキャラクターは面白くは描かれていました。甚五郎の神がかり的なところがもっと出ると良かったです。柳家小さんの碁どろ。枕でも落ち着きや貫禄が出てきました。泥棒の間抜けなところがもう少し飄々と出せると良かったです。

柳家さん喬の鼠穴。期待通り、期待以上の出来栄えで大いに感動いたしました。夢になってからの兄さのまあ憎たらしいこと、それと対照的に竹次郎が首をくくるまでの流れのあまりに哀れで悲しいこと。みじめであわれな竹次郎にどっぷり感情移入して、すっかりどんよりしてしまいました。さん喬師匠の人物描写・背景描写が実に巧みで、約40分ほどの長講でしたが、息をもつかせぬ緊張感あふれる熱演でした。今回はこの演目が一番のお目当てでもあり、大満足の年越し落語でした。帯久とも雰囲気がかぶるところがありますね。火事で身代を失ってしまう恐ろしさ、非人情な兄・帯屋久七とがオーバーラップします。

★★★★
当方、クラシック、ジャズ、落語、絵画、近代建築巡りという5本柱で行動しています。今年をごく簡単に回顧すると、クラシックは、日フィル、N響の定期会員を軸に、恒例のLFJ、そして手を広げてジャニーヌ・ヤンセン、アンヌ・ケフェレックくらいまで。回数は前年比で、軸以外の部分・プラスアルファ部分が随分少なくなりました。ジャズは残念ながらコンコードジャズのみ。落語は雲助師匠の追っかけを始めた関係で、定席を含めて前年比で倍くらいになりました。小三治師匠の追っかけ回数は随分減りまして、今年は3回行ったくらいでした。展覧会は、自分にとっての向き不向きがあることが大分理解できてきたので、興味のもてそうなものに限りおよそ月1~2回ペース。これも前年比で少し減りました。近代建築巡りは、関東近郊で見て歩くところが減ってきた関係上、山形、岐阜、松本、大阪、栃木などへと足を伸ばし、休みの度にどこへ出かけようかと虎視眈々と計画を立てています。
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【落語】 雲助蔵出し ふたたび 9/30
2012年10月02日 (火) | 編集 |


雲助蔵出し ふたたび

■ 9/30(日)14:00 浅草見番


前座 柳家まめ緑「狸札」

柳亭 市楽「幇間腹」

五街道 雲助「つづら」

五街道 雲助「妾馬」



【雲助 蔵出し】
  五街道雲助師匠が、当代あまり演じられなくなったネタなどを披露する年4回ほどの恒例の独演会。お恥ずかしい限りですが、当方初めて参加しました。場所は浅草見番。花街の事務所の2階で、やや横長い大広間に50席ほどの座布団敷の客席。

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 雲助師匠は、寄席の定席でもよく拝見しますが、何分にも持ち時間が少ないです。今年師匠のトリで聴いたのは、池袋演芸場で小三治の代演だったときの「子別れ」くらい。落語研究会で演じられるような長講がお目当てだと、今回のような独演会や落語会が最適ですね。次回は12/1(土)。休みを取ってでも聴きに行きたいと思ってしまいました。

【つづら】
  最近は演じられなくなった噺なのだそうです。間男の示談金は7両2分(大判小判とありましたが、大判の価値は7両2分だそうです)という解説があったので、噺の筋もすんなり頭に入ってきました。
博打で作った借金に追われて窮地に追い込まれた男が成田に借金に行く途中、叔母から妻と質屋の主人との不倫話を聞かされて家に戻る。すると、家に上がり込んでいた質屋の主人がとっさにつづらに隠れる。力づくでもつづらを開けようとする男を必死に制止する女房。そして男はつづらを持って質屋に行き、7両2分で質入れしようとするというお話。

 単なる痴話話ではなく、人情話としてのテイストを随所に盛り込んだ師匠の演出が光りました。質屋の主人のおかげで借金がなくなったことを妻が必死に夫に訴える場面。冒頭の場面で、母親から新しい着物をしつらえてもらい子供が喜ぶ場面も実ににくい演出ですね。「子供にも着物を新しくしてやることができたんだよ」とつづらを開けようとする夫に妻は必死に訴えかけます。この場面思わず感涙してしまいました。
 上で触れた「子別れ」のときもそうでしたが、子供の純真さをしみじみと醸し出すのも師匠はうまいですね。「大人の事情で子供は裏切れない」という一面の真理がひしひしと伝わってきます。老境の質屋の主人も、嫌味ではなく枯れた味わいのある人物として描写されていました。

【妾馬(めかうま)】
  サゲの部分で初めて「妾馬」という演題の意味がわかるということですが、今はあまり最後の部分は演じられないことが多いようです。今回は、冒頭の井戸替えの部分と、サゲの八五郎が馬に振り回される部分とを加えた通し(フルバージョン)で演じてくれる貴重なチャンスでした。およそ1時間くらいの長い演目でしたが、聴衆をしっかり惹きつけて離さない名演でした。その名演として成功した要因の1つに八五郎のよく練り上げられた人物像があると思います。八五郎の面白くユニークで飽きさせないキャラクターとして完成度が高かったため、聴く側としてもとても八五郎に親近感を覚え、時間を楽しく共有することができたように思います。

 長屋の住人おつるが大名に見染められ側室としてお世継ぎを生み、お方様となる。その兄である大ぼけ天真爛漫キャラの八五郎は、おつるの兄ということで屋敷に呼ばれ、とんでもない失態や暴言の数々。お殿様はそんな八五郎を気に入り、士分に取り立てられることになる。というあらすじ。
 
 お屋敷に初めて呼ばれたときの八五郎のパフォーマンスが最高でした。これ以上ないというくらい楽しませてくれました。八五郎の都都逸を聴いたお殿様のいたって真面目な反応も面白かったです。

 よく省略される場面として、まず前半の井戸替え。長屋で井戸替えをしているときに大名の一行が通りかかりおつるを見染めるという場面。ここは省略されて、お世継ぎ誕生を長屋の大家が八五郎に知らせるところから始まることが多くなっています。井戸替えとは、江戸時代には毎年七夕の日に行われた井戸の清掃作業のこと。

 次に終盤の場面。ある日、お殿様が馬で出かける時に、八五郎を供に連れて行こうとするが、馬に乗ったことがない八五郎は、馬に振り回されてしまう。回りの者が「どちらへ参る」「前に回って馬へ聞いてくれ」というのがオチ。ここまで聴いてもまだ「妾馬(めかうま)」の意味が呑みこめませんでしたが、さらに調べてみたら殿様が可愛がっていた「妾のような馬」を与えられたという意味からその題が付いたそうです。

 今回妾馬を通しでやることになったのは、前回お客さんに配ったアンケートの一案が採用されたからだそうです。なかなか粋な企画でしたね。通しで聴くのは初めてですし、市楽さんもそんなことを話してました。

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 台風17号急接近中。暗雲立ち込める風情の浅草寺とスカイツリーの図
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もう1つ蛇足を言わせてm(__)m 妾馬(めかうま)って聞くと、自分いつもメカゴジラとかを連想してしまうんです。「機械仕掛けの馬」みたいな?イメージとしてはヤッターマンにでてくるヤッターモグラ、ヤッターワン、ヤッターペリカンなんかが頭の中にふつふつとわいてくるんです。今回妾馬の演題命名の由来のオチまで聞きましたので、少しはこんな誤った(爆)イメージが払拭されることを願っています(^^ゞ
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【寄席】 鈴本演芸場 8/15 昼の部
2011年09月26日 (月) | 編集 |


第22回 納涼名選会 鈴本夏まつり

爆笑暑中見舞い  三遊亭 圓歌

連日熱演仕り候


■ 8/15(火)12:00 鈴本演芸場


1. ホームラン:漫才

2. 桃月庵 白酒:「子ほめ」

3. 三遊亭 歌武蔵:「ぼやき居酒屋」

4. 三遊亭 小円歌:三味線漫談

5. 林家 正蔵:「竜馬がゆく」

6. 江戸家 猫八:ものまね

7. 古今亭 菊之丞:「法事の茶」

8. 大瀬ゆめじ・うたじ:漫才

9. 宝井 琴調:講談「寛永三馬術・愛宕山誉れの石段」

10. 柳亭 市馬:「かぼちゃ屋」

11. 伊藤 夢葉:奇術

12. 三遊亭 圓歌



【鈴本夏まつり】
  お盆の期間中ともなると、寄席の方でもお客さんが集まりますね。それを見越してか、通常は当日売しかしていない鈴本演芸場でも、期間中は前売座席指定券を発売していました。夜の部は、「吉例夏夜噺 さん喬・権太楼特選集」両人気噺家が交互にトリを務める人気イベントです。昼の部は夜ほどではないにしても、時節柄を反映してかかなりの集客でした。

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【当方のごひいき】
  演目のなかから、お気に入りのコメントだけを掲載します。三遊亭 圓歌師匠ももちろんですが、それ以上に当方大ファンの柳亭市馬、古今亭菊之丞の2人が楽しみでした。

 古今亭菊之丞の「法事の茶」。お茶をいぶすと会いたい人が出てくるというお話。思いっきり楽しかったですね。歴代の噺家、桂文楽、林家彦六、立川談志が、お囃子つきで次々と登場。本当に彼らが再来したかのような感動を覚えました。彦六師匠のときは、足腰が弱った体で、介添え付で登場。かつて寄席で何回か聴いた、枯れまくっていた晩年の彦六を思い出しました。甲高い声で、テンポもずれ気味で、若干ピンとはずれなのです。そして、急に言葉がつまると「おい大丈夫か」とお客さんの方が心配してしまうハラハラドキドキ?の高座だったことを思い出します。木久扇(木久蔵)も彦六師匠の弟子で、彼の彦六物真似も有名ですよね。菊之丞は、立ち居振る舞いや物言い、仕草それぞれに気品があってすばらしいですね。話術の巧みさもさることながら、雰囲気作りが秀逸です。

 柳亭市馬の「かぼちゃ屋」。与太郎が天秤棒担いで、おじさんの言いつけでかぼちゃ売りをする話。長屋の衆にかわいがって、全部売切れになりますが、「上見る」(利益分を値段に上乗せする)ことをせず、原価で売ってしまいます。
 わりとおなじみの与太郎話です。市馬師匠の与太郎は、可愛げがあっておとなしそうな与太郎ですね。機転が利かなくてもみんなに愛されるキャラというイメージの与太郎でした。爆笑を取るというよりも、ほのぼのとした味わいを感じさせる話芸でした。

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三遊亭 圓歌 
 そもそも、三遊亭圓歌師匠の話に、演題(タイトル)はあるのでしょうか。まあ言わば「半生を語る」的な内容ですが、相変わらず楽しい内容ですね。弁舌さわやかで実に風刺が効いています。独特の語り口調が説得力ありますし、うなずきながら聞く場面もたくさんありますね。
 「熱演仕り候」なんて書いてあるけど、「熱演なんてしやしねぇんだよ」という第一声から始まる長広舌でした。でも実は、「らしさ」満載の皮肉たっぷりの大熱演でした。

 1)宮中で落語:高松宮に似てると自身で言っていたら、「あの者を宮中へ呼べ」ということになって、昭和天皇皇后と高松宮夫妻の面前で宮中で落語をすることになったそうです。くすりとも笑わないのでとてもやりにくかったそうです。「宮中で落語をやったのはおれくらいのもんだよ」

 2)ジジババ6人衆:師匠自身の父母だけでなく、先妻の父母、さらには後妻も父母だけを残して先立って行ったそうで、圓歌の家にはジジババ6人が同居することになったそうです。師匠自身も80を超えてまだまだ元気です。このネタは以前にも聞いたことがありますが、女性陣はここのところ相次いで亡くなったのだそうです。師匠も語りながら悲しそうにしていました。感慨深いものがあるのでしょうね。おじいさんたち3人はまだ健在なんだそうです。

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お盆やお正月に寄席というのも、なかなか楽しいですよ。浅草演芸ホールでは、お盆にはイベント「住吉踊り」が行われます。こちらは前売りがないので、朝11時には並ばなければいけないそうです。でもぜひ今度行ってみたいです。
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【寄席】 正楽師匠の紙切りにリクエスト!
2011年09月09日 (金) | 編集 |
小三治がトリの末廣亭6月下席に行ったとき、紙切りの正楽師匠にリクエストをする人をみて、無性に自分もリクエストしたくなってしまいました。

それ以来何をリクエストするかをさんざん悩んだ果てに「岡本太郎」という妙案を思いつきました。「今年生誕百周年だし、太陽の塔なんかもいいしなぁ」という理由です。声が通らなければいけませんので、「お・か・も・と・たろぉー」と毎朝毎夕大きい声で発声練習

そして正楽師匠の次の出番は…。7月上席の鈴本演芸場と決めました。大好きな柳亭市馬師匠のトリだし。ここを狙って開場前に並びました。もちろん1番前の席を目指して一目散。最前列右端席をゲット!

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すると後ろの男女からこんな会話が
男:「今日は正楽師匠が出てんじゃん。お客さんのリクエストで何でも切ってくれるんだよ。切ったのもリクエストした人がもらえるんだよ。」
女:「へぇ~。何でもいいの?」
男:「そうだよ。レディ・ガガとか何でも言えばいいんだよ。絶対言わなきゃだめだよ。来た意味ないじゃん。」
・・・とすごくパワフルな会話。

「やべ。負けちゃいそう」もうやだにはドキドキのプレッシャーです。正楽師匠にリクエストして紙切りをしてもらうことが、ここ10日ほどの私の目標。寝ても覚めても、岡本太郎だったのですから(^^ゞ

そして、正楽師匠の出番が近づいて・・
女:「やっぱ私、言えないわ」
男:「それなら俺が絶対に・・」

もうやだは、またもハラハラドキドキ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
正楽師匠の登場!
毎度おなじみの紙切りでございます。お客様から注文を頂く前にまずは…」と

線香花火」線香花火をもつ浴衣の女性の美しい図柄。線香花火のひとつひとつも実にきめ細かいです。

どなたか欲しい方」という前にもう立って高座の前に出て行く人。「早い、行動が早すぎる」。またも多大なるプレッシャーを感じてしまったもうやだでした。

それではお客様の…」と言いかけた時点で「夕涼み」「藤娘」「AKB」…など5、6つの声が入り乱れます。ここでもすっかり気後れしてしまいました。ここでは「夕涼み」が採用。正楽師匠の日本美がよく出るお題です。浴衣の女性が団扇をもって軒先に座っている図です。

続いて‥」と正楽師匠が言うと、例の後ろの方は「AKB」と3回ぐらい連呼しました。パワフルです。またも負けてしまいました。「AKB、実は良く知らないんですよね」と言いつつ、ミニスカートのフリフリ衣装の女の子がステージ上で並んで歌う姿と観衆という図柄が出来上がりました。「うーん、負けてなるものか!」

それじゃあ、最後に‥」 「おかもとたろう」(said もうやだ)今度は気合の入った声が響きました。(ホントかな(^^ゞ) 「岡本太郎?岡本太郎ですか。」と意外そうな正楽師匠。「岡本太郎が出るとは思いませんでしたね。」と取り上げてくれました。特大ラッキーです。「実はわたし、岡本太郎の前で紙切りをしたことがあるんです。そのときは全然受けませんでしたね」と話してくれました。何となく目がギョロギョロの岡本太郎が紙切りを見ている絵が思い浮かびますね。

 意外そうにしていましたが、正楽師匠は実はこのお題を喜んでくれたのかもしれません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
岡本太郎 by林家正楽

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「芸術は爆発だ!」と叫ぶ岡本氏の表情もしぐさもズバリよく捉えられていますね。遠方のオブジェも岡本氏風の芸術作品ですし、配置も素晴らしいですね。わたしの予想だと「太陽の塔」を切ってくれるかと思っていたのですが、ご本人も登場ということで、予想以上の完成度に驚嘆いたしました。

後ろの方が
女:「何で岡本太郎なの?」
男:「だって生誕百周年じゃん」
もうやだ:(さすが!えらい!)心の声

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こんな紙封筒も一緒にくれるんですよ。切り絵は下に黒字の台紙を置いて、額に入れて飾っています。家宝ですね。

《切り絵をゲットするための戦略的アドバイス?》
1)開場前に並んで一番前の席を確保すること
2)短いキーワードを叫ぶこと
せめて通路に面した席とか、すぐに前に出ていける場所でないと、悪戦苦闘します。
鈴本だと、お弁当を載せる前の台を倒すのにホント手間取るんですよ。

やりました!今年のベスト3には絶対入る出来事ですね。
またお題を考えて再度チャレンジしてみたいです。スカイツリーとかいいかな?

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【演芸】 浅草演芸祭 8/21(金) 
2009年08月23日 (日) | 編集 |
 浅草演芸祭 8/21(金) 16:30~ 浅草公会堂 

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《出演》 中田カウス・ボタン/玉川カルテット/博多華丸・大吉/サンドウィッチマン/ タカアンドトシ/はんにゃ//ジョイマン/東京ダイナマイト/ 東京03/テツandトモ/フットボールアワー/コント山口君と竹田君/江戸太神楽丸一仙翁社中仙次・花仙/ビートきよし

 浅草は笑いの歴史のある町。そんな浅草で東西のお笑い芸人を集めて行われた浅草演芸祭の第1回。来年1月にも第2回目が予定されています。
 当方、タカトシとサンドウィッチマン、華丸・大吉がみた~いと思ってチケットを購入しました。

特にタカアンドトシは、ビートきよしと3人で司会も務めていました。ギャク炸裂で面白かったですね。
 「浅草演芸祭は第2回も予定されているんです。」「2回やったら終わりです。」「2回で終わらせんなよ!」  とか、
 「第2回目は厳選されたメンバーで行われます。」「ビートきよしさんは、出れないですね」(爆)。

 サンドウィッチマンは、ちょっとにしてもボケが楽しいですね。何とも言えぬ味のある間が素敵です。華丸・大吉は、期待通りアタック25の児玉清のモノマネが大爆笑でした。
 コント山口君と竹田君テツandトモは、よかったですね~。体を張ってたたみかけるようにスピード感あふれるコントでした。実力者健在ですね。
 フットボールアワー。岩尾は、ホントわけのわからないことをしゃべり続けるんですよね。ラリルレロを多用した文を巻き舌で読むのですが、実にナンセンス。面白いですね。

 玉川カルテット中田カウス・ボタンら大御所も出演。特には面白くなかったです m(__)m が、中田カウスが、強迫事件のことを自虐的に話す部分は面白かったです。

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 浅草演芸の歴史を語るコーナー
左から、浅香光代、なぎら健壱、堀切直人、タカアンドトシ、ビートきよし。

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 記念の手拭いももらいました。

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 ロサンゼルスのチャイニーズシアター前のように、浅草公会堂前のタイルには、有名芸能人の手形とサインが並んでいます。

 左は、男はつらいよの御前様「笠智衆」。右は、世界のミフネ「三船敏郎」。
手形というのも意外に人柄を表すものですね。笠智衆は優しそうな人柄、三船敏郎のはワイルドな雰囲気が出ていますよね。特に大好きな2人をピックアップしてみました。

浅草公会堂前の手形は、昭和54年から始められ、大衆芸能の分野で多くの人々に愛され親しまれた浅草ゆかりの俳優、落語家、歌手など芸能人などが、毎年数名ずつ選定されるそうです。現在250名以上。レンタルCGI
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柳家小三治独演会 7/28(火) 松戸市民会館
2009年07月31日 (金) | 編集 |


柳家小三治独演会

■ 7/28(火)18:30 松戸市民会館


1. 柳家三之助:のめる

2. 柳家小三治:禁酒番屋

3. 柳家小三治:かんしゃく



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【落語の寸評】
  柳家三之助の「のめる」。今年2月20日の小三治独演会でも同じ演目をやってました(記事はこちら)。そのときと比べると格段にテンポが良くて、話も生き生きとふくらませていたように思います。来春彼は真打昇進ですね。
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柳家小三治「禁酒番屋」 
 まくらは、夏のお祭り。師匠が先ごろ鬼子母神の盆踊りに出かけた際、音楽がオバQ音頭、ドラえもん音頭だった。屋台にはヨーヨー釣り、金魚つり、たこ焼き・・。たこ焼きは、大阪に限るというお話などなど。特に今回のまくらは、あっさりという感じで、長編力作ではありませんでした。

 禁酒番屋は先代の小さんの十八番。小さんが演じる番屋のお役人は迫力があって怖かったですね。それにすっかり気押されてしまう酒屋の使いの狼狽ぶりも見事だったです。
 小三治師匠の禁酒番屋は初めてでした。「役目の手前、手落ちがあってはならぬ。控えておれ」という口上は、先代小さん師匠譲りのセリフですね。カステラと偽って、領内で禁じられている酒を持ち込もうとした酒屋の使いを待たせておいて、お役人は中身の吟味と利き酒を楽しみます。

 1回目にほろ酔いになったお役人は、2回目には呂律も回らなくなって、泥酔気味になっていました。その辺のお役人の酔い加減の違いが、際立っていてとても面白かったですね。

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柳家小三治「かんしゃく」 
 古典落語と新作(創作)落語との違いを小三治師匠なりに解説してくれました。「古典か新作かの区別は、初めて演題として話す場合は新作で、それを師匠から弟子という具合に2代にわたって語られたり、何人かがその話を演じるようになったらその話は古典と考えてよい」とのことでした。小三治師匠も、「古典落語が好きだからやっているというより、話の中に共感できる内容が含まれているからこそ演じたい」と考えるのだそうです。「古典落語だから何でもよいというわけではなく、内容を膨らませたり別の切り口で演じてみようという興味がわいてくる話だからこそ取り上げている」とのことでした。

 「共感できる内容だからこそ、言葉で覚えるのではなく、心で覚えているのだ」とも話していました。小三治師匠の噺は、いつも内容が違って新鮮だという評を受けるそうです。ところが、師匠が言うには、「実は一言一句きちんと言葉で覚えるのが苦手で、、何となくあらましを心で覚えているから、いつも噺や言葉が微妙に違っちゃうんです。」とのことでした。それだけアドリブができるということもあるんでしょうし、どうも師匠の言うことは、自虐的で謙遜が過ぎるような面もあって(笑)、鵜呑みにはできないような気もします。皆様はいかがお考えですか?

 「かんしゃく」は、益田太郎冠者(たろうかじゃ)という明治~昭和期に活躍した劇作家の書いた落語。「宗論」という話も、彼の作品です。古典落語には珍しく、自動車が登場しますね。旦那さんのお小言に耐えかねて、実家に戻った静子を諭す実家の両親。娘思いで優しい父親の気配りに心打たれますね。

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今後の小三治師匠の公演チケットは全く入手できていません。8月上席は池袋演芸場の昼席でトリです。何とかどこかでもぐりこみたいです。
 今回のチケット「へ列の1○番」だったんです。ふつう「いろはにほへ」の6列目と思うじゃないですか。久々に前の方だって喜び勇んででかけたんですよ。すると何ですか「あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへ」の29列目じゃないですか!後ろから4列目だし(泣)。なんでいつも後ろぎりぎりの席ばっかりなんでしょうね(号泣)。

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第549回 三越落語会 5/29
2009年06月04日 (木) | 編集 |


第549回 三越落語会

■ 5/29(日)18:00 日本橋三越 三越劇場


1. 三遊亭兼好:元犬

2. 古今亭志ん弥:締め込み

3. 立川ぜん馬:お化け長屋

4. 桂平治:位牌屋

5. 柳家小三治:船徳


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【三越落語会】
  日本橋三越で定期的に開催される伝統ある落語会。1人の持ち時間は25分程度なので、寄席の定席とだいたい同じくらいのサイクルですね。トリの柳家小三治は、約50分くらいの持ち時間でした。
 常連さんや熱心なファンが多いためか、発売開始日に購入するも、入手できた座席は最後部でした。日本橋という場に似つかわしい雰囲気のシニアご夫婦が多く、ある種独特のハイソな風情が感じられる落語会でした。
 それにしても「549回」ってすごいですよね。現在は2か月に1回開催なので、このペースだと年6回、100年で600回ですからね。昔はもう少し頻度が高かったとしても、毎月開催で、年12回、50年で600回ですから。

 三遊亭兼好の「元犬」。犬が八幡様に願掛けをして人間になり、周囲がそのヘンテコな動作や言動に驚くというお話。テンポよくスマートにまとめていました。

 古今亭志ん弥の「締め込み」。家人が帰ってきて、縁の下から出られなくなった泥棒が、夫婦喧嘩に巻き込まれるというお話。メリハリが効いていて、登場人物のキャラクターの使い分けも巧みでした。師匠の志ん朝を彷彿とされるような歯切れの良さがありましたね。志ん朝の名人芸の1つとも言えるのが、要約された短い言葉で、情景が目に浮かぶように的確に説明するという点でしたが、志ん弥の場合も、長屋のたたずまい、部屋の様子などが目に浮かぶような的確な情景描写がなされていて感心しました。

 立川ぜん馬の「お化け長屋」。長屋の住人が新しく越してこようとする人に、お化けが出るとだまして入居させないようにたくらむお話。ベテランらしい落ち着いた話芸ですね。「庶民」をいかにも庶民らしく描写するのが師匠の持ち味でしょうか。話の展開などは極めてオーソドックスです。

 桂平治の「位牌屋」。どケチな旦那が、行商の芋売り、八百屋から値切って物を買う様子を見て、番頭の定吉は位牌屋に行って、小さい位牌をおまけにもらってくるというお話。とにかく旦那の値切りの口上がくどくどしいですね。同じパターンが3回続きますので、もう少し変化を持たせないとちと辛い気が。平治の師匠は、故桂文治。落語芸術協会の会長も務めていたギョロ目の文治師匠は、落語芸術協会の持ち番のときはほぼフル稼働で、トリをつとめることも多かった大熱演が印象的な噺家でしたね。
 
 《落語協会と落語芸術協会》
 僭越ながらワンポイント解説。落語界は落語協会(約350人)と落語芸術協会(約200人)の2団体に大きく2分されていて、それ以外に円楽一門と立川流とがあります。寄席定席(新宿末広亭、池袋演芸場、浅草演芸ホール)は、10日ごとに落語協会と落語芸術協会とが交替で出演します。都内4大寄席(新宿末広亭、池袋演芸場、浅草演芸ホール、上野鈴本演芸場)のうち、鈴本は落語協会だけの出演です。立川流や円楽一門は、国立演芸場か各開催の落語会でしか聴くことができません。
 落語協会は、先代の柳家小さんが長年会長を務め、現在は鈴々舎馬風が会長。古今亭~、林家~、橘家~、柳家~、柳亭などの一門はこの落語協会所属です。
 一方、落語芸術協会は、桂米丸が長年会長を務め、現在は桂歌丸が会長。桂歌丸、春風亭昇太、三遊亭小遊三らが代表的。
 個人的には柳家小さん、古今亭志ん朝の流れをくむ噺家が大のひいきなので、寄席では落語協会をお目当てにしています。ところで上記桂文治は、落語芸術協会の持ち番のときは、ほとんどトリを務めていまして、私がまだ初心者だった頃は、何でいつも文治なんだろうと思ったりしました。

柳家小三治「船徳」 
 今回も地デジの一方的強制反対についてのくだりがありました。三越落語会では演目が決まっているので、本当はもっと語りたいのだが・・とのことでした。船徳は40分ほどの熱演。久しぶりに聴きましたが、やはり小三治の演じる若旦那は、飄々として毒がなく、純粋培養のような無垢さが素敵な愛すべきキャラですね。若旦那がんばれ~!と声援を送りたくなってしまいます。

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お江戸日本橋ですね。

時間が自由に取れるような年代になったら、ぜひ毎回訪れたいと思う三越落語会でした。
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柳家小三治独演会 5/24 第10回八王子寄席
2009年05月26日 (火) | 編集 |


柳家小三治独演会

第10回 八王子寄席

■ 5/24(日)14:00 八王子いちょうホール


1. 柳亭こみち:元犬

2. 柳家三之助:千早振る

3. 柳家小三治:野ざらし

4. 柳家小三治:一眼国


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【落語の寸評】
  柳亭こみちの「元犬」。八幡様に願掛けをして犬から人間になった白犬が、奉公先で元犬だった素性がばれるという噺。こみちの声はよく通りますし、犬の声も可愛らしくフレッシュなイメージを持ちました。
 柳家三之助の「千早振る」。三之助は来春真打に昇進するそうです。話している口上・セリフは数々の演者と同じですが、どうも聴いていて退屈な印象。どこがどう違うんでしょう。間の取り方、笑いのツボの部分で聴き手をもう少し誘い込むような工夫があればと思いました。矢継ぎ早に和歌の内容を質問しまくるところが強引で、登場人物が嫌な奴に思えてしまったのもマイナス。歌意を聴きたいんだか、ただ馬鹿にしているだけなのか。

柳家小三治「野ざらし」 
 まくらは、フランク永井。講談社文庫「ま・く・ら」でもフランク永井のゴルフという章があります。今回は3/1にBS2でフランク永井特集をやっていて、改めて感動したというお話。番組を途中からみたので、再放送の予定がないかNHKに問い合わせたところ、どうもはっきりしない。そうこうするうち、ある方のご厚意で録画を手に入れることができたそうです。
 それにしても右上に表示される「アナログ」という文字。あれは脅迫ですか?皆さん何で黙って従っちゃうんですか?悔しいじゃないですか。と強引な地デジ移行への苦言。誰がそんなことをやり始めたのかが先日の事件ではっきりわかりました。実名は一切出さないのですが、痛烈な風刺と批判に大笑い・大拍手の渦でした。
 フランク永井の曲で師匠の一押しは「公園の手品師」。シングルのB面に何度か使い、ヒットを狙っていた曲だったのそうですが、なかなかヒットにはつながらなかったそうです。師匠の歌入りで歌詞を解説。色恋のような言葉がなく、シャンソンのようなエスプリの効いた歌詞ですね。
 鳩がとび立つ 公園の 銀杏は手品師 老いたピエロ~♪
 「有楽町で逢いましょう」もシネマ・ロードショーのような洒落た言葉を使うことで、有楽町がおしゃれな街として評判が上がった功労者でもあるそうです。まくらが50分。演目は30分。

 野ざらしは、隣人がで女人のどくろを釣り上げ、夜女人の幽霊がこれで成仏できますとお礼に腰をもみにくる。それを聴き知った八五郎は、俺もぜひとばかりに、どくろ釣りに意気揚々と出かけ、釣りをしながら妄想の世界に浸り込み、一人芝居を演じるという噺。
 妄想の世界に入り、滑稽な醜態を演じ始める様が実に楽しめました。飄々とした師匠の芸風がとてもよく生かされた演目でした。

柳家小三治「一眼国」 
 浅学にしてこの噺は初めて聞きました。見世物小屋の主人が、何かいい見世物はないかと巡礼僧(六部)を家に招いて、諸国の不思議なことを聞き出そうとする。いい話が聞き出せないのでしぶしぶ冷や飯をごちそうしたところ、江戸から北に100里行った大きな榎のある原っぱで一つ眼の女の子を見たことがあるという話を聞きだす。
 見世物小屋の主人が出かけてみると、一つ眼の娘が確かにいた。誘拐して見世物にしようとしたところ、お縄になって白洲でお裁きを受ける。すると、奉行を始めそこにいたのは全員一つ眼。「二つ眼は珍しいから見世物にしよう」というお裁きがオチ。

 六部僧から話を聞きだす導入部分が長いですね。一つ眼の話を聞き出してからは、あれよあれよという急転直下で目まぐるしい大変スピーディーな展開。話の内容がシュールだったことも含めて大変度肝を抜かれました。

 本日の演目は2つとも、怪談・幽霊にまつわるお話。ぞっとするほどの怖さはありませんでしたが、少しひんやりする程度の心地よい聴後感を感じつつ、会場を後にしました。怪談話には少し早い時節ですかねぇ。少しずつ汗ばむ季節にはなってきましたが。

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小三治の追っかけ隊を自称している当方もうやだは、次回5/29(金)三越落語会、6/6(土)草加文化会館と追いかけます(^^ゞ
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柳家小三治一門会 4/11 練馬文化センター
2009年04月15日 (水) | 編集 |


柳家小三治一門会
■ 4/11(土)14:00 練馬文化センター


1. 柳家ろべえ:牛ほめ

2. 柳家はん治:背中で老いてる唐獅子牡丹

3. 柳家三之助:棒鱈

4. 柳家小三治:茶の湯


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【落語の寸評】
  はん治の「背中で老いてる~」は、昨年9月の北とぴあでの柳家小三治一門会(記事はこちら)でも聴きました。三之助の「棒鱈」は、薩摩の田舎侍の描写がとても面白かったと思います。
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柳家小三治「茶の湯」 
 今回は来てみて大正解・大喜び、狂喜乱舞という感じでした。小三治師匠の「茶の湯」は長年ぜひ聞きたいと思っていた噺だからです。
 20年くらい前に、TBSの落語研究会での小三治が演じた「茶の湯」はとにかく滑稽でお腹がよじれるくらい面白かった記憶があったからです。故三遊亭円生師匠の名演もありますね。

 マクラは、荒川の土手に「五色の桜」が植えられたというニュース。蔵前は当時、江戸の台所として、経済の中心だったという話から、蔵前の豪商の話に。そして「茶の湯」本題へ

 今まで道楽をしたことがないご隠居が、退屈しのぎに始めた茶の湯。何の知識もないので、お茶を入れるのに「青ぎなこ」を買い、泡が立たないので当時石鹸代わりだった「むくの皮」を入れて泡だてたり。お腹をこわしてでも「風流じゃな」と「茶道」にいそしむご隠居と使用人の貞吉。この風流を味わわせるため店子3人に招待状を出すが、店子たちは茶の湯の心得がないため、3人が3人ともあわてて引っ越しを考える。

 若い頃の小三治の噺よりも、たくさん話をふくらませているところが多々ありまして、近年の充実ぶりが如実にでた出来栄えでした。「消し炭」「むくの皮」なども丁寧で簡潔な説明を加えることで、背景がとてもわかりやすく理解できました。このような解説は以前の話にはなかったと記憶しています。

 何とも知れない飲み物を飲むたびに、まずさを必死にこらえ、不可思議な表情をするのがとにかく面白かったです。本題だけで約45分の大長編。大満足の「茶の湯」でした。

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小三治の追っかけ隊を自称している当方もうやだは、次回5/24(日)八王子いちょうホール、5/29(金)三越落語会、6/6(土)草加文化会館と追いかけます(^^ゞ
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