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トップセールス 春ドラマを見倒そう12
2008年05月30日 (金) | 編集 |
 高度成長期に女性カーセールスとして、生き抜いてきた槙野久子(夏川結衣)に焦点をあてたドラマ。戦後の日本経済の流れも踏まえて、時代背景も丹念に描かれています。

 いよいよ5/31が最終回となるこのドラマ。毎回たくさん書きたいことがあるドラマでしたが、思い入れがありすぎてなかなか筆を執ることができませんでした。トピックや見所はヤマほどありますが、当方としては、最後まで久子を暖かく支え続けた岡野所長(蟹江敬三)と、カーセールスの道を目指すきっかけとなった父(石橋蓮司)との関わりに焦点をあてて、コメントしてみたいと思います。

【所長と久子】
 女性25歳定年でOLを辞めた槙野久子(夏川結衣)は、カーセールスの道を目指すことになる。所長(蟹江敬三)は「女性にセールスなんか無理だ」と頑なに拒否するが、少しずつ久子の熱意にほだされていく。所長のモットーは「車を売ることは乗る人の未来をつくることだ」。全く売り上げがとれずに焦る久子は所長に質問する。
久子:「車を売るには女の武器を使うくらいの覚悟がないといけませんか。」
所長:「女の武器って何だ。色気か?泣き落としか?車のセールスをなめるな!そういうやり方で売ってきたら、お前をその場でクビにする。」
 
 こんな確固たる信念とカーセールスにロマンをもつ所長に励まされて、久子は紆余曲折の末トップセールスの座にまでのぼりつめる。そんなとき、所長が仕事中に倒れる。末期がんであった。
 「お前は希望を売れ。車を希望に変えて喜びとともに売ってくれ。お前ならできる。いいな!」病床の所長に思いを託された久子は、そっと所長の寝顔に口づけをする。所長への思慕の念が極まったシーンでした(涙)

【父と久子】
 久子がカーセールスの道に入ったきっかけは、10歳のときに蒸発した父(石橋蓮司)とした1回きりのドライブ。
 「私ね、一度だけ父さんとドライブしたことあるんだよ。ピッカピカの車でお日様の向こうまで走るぞって、かっこよかったなぁ」。久子はこのときの思い出を満面の笑みで語ります。

 ある日、久子が所長の葬儀から帰ると、今は別の女(秋野暢子)と暮らしている父がひょっこり帰ってきています。母のお好み焼き屋さんのカウンターで隣同士で座る父と娘。
父:「まあ座れ、お前と話したくて来たんだ。飲むか?俺、すぐにもどるつもりだったんだよ。そんなときここに穴が空いてな。その空っぽの得体の知れない穴が帰りたいという気持ちを呑み込んでしまうんだ。今になって思うんだが、その穴ってのは後悔なんだ。怖かったんだよ、その穴と向き合うのが。だから、逃げて逃げてそのうち戻れなくなっちまったんだ。」
母:「逃げ切れやしませんよ。生きた分だけ後悔も増えるんですから。抱えて踏みとどまって生きていくしかないんです。しっかり食べていきていかなきゃ」
 <お皿のお好み焼きを黙々と食べる父と娘>

帰る父を店の外で送っていく久子
久子:「お父さん覚えてる?あのとき言ったこと、一緒にドライブしたときのこと。」
父:「お前はお日様の向こうまで走ってな」
 父はまるで幼い子にするように、久子の髪がくしゃくしゃになるまでなでなでします。久子は幼児のように無垢な表情で父を見つめます。

・・・たった一度だけ父が帰ってきた夜のことでした(久子のモノローグ)

 第5回「別れ」での象徴的なシーン2つでした。この回は、本当に涙が止まりませんでした。久子を温かく支えた所長の死、久子の心のふるさとである父との再会と別れ、この2つの別れが健気でひたむきな久子を応援する私たちに万感の思いを去来させました。石橋蓮司、蟹江敬三どちらも悪役など端役の下積みの長い役者さんですが、実にすばらしいですね。魂を打つ芝居をしますよね!役者の中の役者!

思い入ればかりたっぷりで、うまく書けない自分にもどかしさを感じます。
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