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サンクトペテルブルク・フィル チャイコフスキー・フェスティバル
2008年11月04日 (火) | 編集 |
チィコフスキー・フェスティヴァル
サンクトペテルブルク・フィル
 
11/3(祝)19:00開演 
 於:サントリー・ホール

1. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
 (ピアノ:デニス・マツーエフ
《アンコール》
グリーグ:「ペールギュント」より、山の魔王の宮殿

  2. チャイコフスキー:交響曲第5番
《アンコール》
・エルガー:愛の挨拶
・チャイコフスキー:「くるみ割り人形」より、トレパック

指揮:ユーリ・テミルカーノフ
サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団


◎「ロシアの名門オケのチャイコフスキーが聴きたい」という願望の強かった当方にとって、満を持して臨んだ待望のコンサート。もうこれ以上ないってくらいの演奏を聴かせてくれました。

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 【演目と演奏について】 
 ピアノ協奏曲第1番は、デニス・マツーエフの圧倒的な迫力に息を呑みました。難曲で知られるこの曲では、ピアニストがスコア(譜面)に振り回され・追いかけられるイメージの演奏が多いのですが、マツーエフ氏の場合、余裕で自分のものにしており、スコア上で豪快に絢爛たる演奏を聴かせてくれました。怒涛のような迫力で奏でられるピアノ、いわば火の玉と化したピアノに、厚みがあり、しかもロシアンカラーに彩られたオーケストラが丁々発止とわたりあいます。見事な演奏でしたね。これを超える名演には、これからもお目にかかることはまずないかも。幾多のCDの名盤(リヒテル、カラヤン盤など)とも対置しうるものと思いました。
 アンコールのペール・ギュントは、マツーエフの超絶テクニックが十二分に満喫できる素晴らしい内容でした。ほとばしる熱情を抑えられないかのような、すさましいまでの勢いと迫力をもった演奏でした。

 チャイコフスキー:交響曲第5番は、本場のオケでぜひ聴きたかった曲です。テミルカーノフの指揮で印象的だったのは、静寂を生かした間の取り方。第4楽章で、足音のように迫ってくるクライマックス部分に入る前に、十分に置いた間合いが緊張感を高めていました。チャイコフスキーの交響曲はダイナミックスが広く、音の強弱が極端になるとまるで素人芸のようになってしまう恐れがあります。テミルカーノフ指揮のサンクトペテルブルクフィルは、超弱音部分を間をとりながらしっかり聴かせ、少しずつテンポを上げて山場に持っていくという曲作りをしており、極端に強弱の差をつけないあたりも、まさに一級品という感想をもちました。第2楽章でのホルンソロ、クラリネットソロも感動的でした。ややもすれば、退屈な楽章となってしまう恐れのある、2・3楽章を張りつめた緊張感をもって演奏できる力量にも感服しました。とにかく2楽章の美しかったこと。
 
 他に素晴らしいと思ったのは、ピチカート。寸分狂いなく音が粒立っています。他のプロオケでももちろんピチカートは揃っているんですが、ほんのコンマ何秒の差の勝負なんだと思いますが、ホントに一般レベルを遥かに超えてびしっと揃っているんですよね。それだけにピアニッシモでピチカートを弾いても、しっかり際立った音が聞こえてくるのです。そういう各種の技量が重なって、このような名演につながるのかと思った次第でした。
 金管の哀愁を帯びた咆哮も、生で初めて聴きました。てっきり音量が大きいのが特徴なのかと勘違いしていましたが、決して音量の問題ではないんですね。音量を押さえていても情感豊かに響き渡っていました。やっぱりこれも「間」の問題かと。音を出すタイミングで、コンマ何秒の絶妙のタイミング・ツボを絶対にはずさず、完璧に押さえてきますね。

 アンコールの管弦楽版「愛の挨拶」。じわ~っと感慨がこみ上げてきて、全身に震えがきてしまいました。さらに「くるみ割り人形」のアンコールもうれしかったですね。驚くまでのハイテンポでびしびしとツボを押さえて、グーの音もでないほどの感動に包まれてしまいました。

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 当初、11/3は昼夜公演で、昼は「悲愴」が組まれていたのですが、どうせ聴くなら「4番」「5番」が聴きたいと思ってまして、満を持して「5番」を選びました。その後、指揮者の健康上の理由とのことで昼の部が中止になりました。さすがに昼夜公演は体に応えると思ったんでしょうね。半端な演奏はできないというマエストロの芸術家魂なのかもしれません。

「芸術の秋」とばかりに、今月はコンサート三昧。来週のコンコードジャズフェスティバル、月末のショパン日記・・とどこまで調子こめばいいのやら(+_+) 来月以降は生計上自粛を余儀なくされてしまいそうです(>_<)
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