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銭ゲバ 新ドラマレビュー
2009年01月20日 (火) | 編集 |
 銭ゲバ(HPはこちら) 日本テレビ土曜夜9時

 ジョージ秋山原作の1970年発表の漫画「銭ゲバ」のドラマ化作品。ジョージ秋山の代表作と言えば、「浮遊雲」ですね。

【ごく簡単なあらすじ】
 極貧の中で生まれ育った蒲郡風太郎(松山ケンイチ)は、貧乏がゆえに学校ではいじめられ、給食費が払えないことを担任の先生にもなじられる。同級生の三国茜の家に呼ばれた風太郎は、お菓子を盗もうとして蔑まれ、母とならんで頭を下げる。父(椎名桔平)はそんな家族からでも暴力をふるってお金を巻き上げようとする。そんな非道な父に抵抗しようとして風太郎は眼に痛々しい傷を負うことになる。
 
 母(奥貫薫)は貧しさのため薬を買うお金もなく、それが原因で死亡する。貧しさが母を殺したと信じる風太郎は、貧困を呪いお金に極端に執着するようになる。そしてお金に妄執する風太郎は、財布を盗んでまでお金を欲しがり、それを見とがめた近所の青年をバットで撲殺する。

 一方、現在の風太郎は、まるで刑務所を思わせるような非人間的な職場での過酷な肉体労働に従事している。解雇された同僚は、風太郎の部屋に忍び込み、畳の下に敷き詰めてある大量のお札を盗み出そうとするが、風太郎は情け容赦なくその同僚を撲殺する。
 そして、職場を解雇された風太郎は、富豪の三国家に狙いを定め、故意に三国家の自家用車に飛び込む。

【息をつかせぬ面白さ】
 何の予備知識もなく見始めたのですが、このドラマ面白いですね。少年期と現在とがオーバーラップしながら話は展開していきますが、お金に妄執する主人公風太郎のような奇異な人間像がなぜできあがってきたかが、簡潔明快に描かれています。

 話の内容自体はリアリティの面で、いかにも作り話っぽい極端さも否めませんが、それをスピーディーな脚本と、巧みなカット割り、画面に漂う緊張感によって迫真性を高めています。「嘘と知りつつ引き込まれてしまう」という印象。

 要所要所を適切に突いた物語展開は、スリリングでインパクトがあります。「実に面白いなぁ」と思っていたらエンドロールで大いに納得。岡田惠和(よしかず)脚本(一覧はこちら)だったんですね。前作「無理な恋愛」の内容が少し残念だった分、今回の出来栄えはなかなか良さそうで今後が楽しみです。

原作は1970年の作品なので、富裕な三国家は造船王という設定になっています。当時日本は造船王国だったのですが、少し時代を感じますね。現在では韓国が世界一の造船国です。

 アブノーマルで特異なキャラクターを描いた作品だけに、土曜9時という中高生ターゲットの視聴者が多い時間帯はちょっと危険な気もします。深夜枠向けのようなディープな内容ですね。

【個性的なキャスト】
 松山ケンイチの銭ゲバ像はなかなか迫力がありますね。思いつめたような、所詮世の中カネだというシニカルな演技が板についていてさすがです。
 
 奥貫薫の極貧の母という設定も、いかにも納得です。この人薄幸の女性を演じさせたら天下一品です。木村多江かこの人か甲乙つけがたい「うまさ」ですね。
 
 椎名桔平の鬼のように非道な父親役も面白いですよね。目がすわっていて、情け容赦ない父親に徹しています。

 石丸謙二郎の実に嫌味な職場管理者。こんな人世の中にいるか?というくらい徹底した嫌な奴を演じてますね。

 光石研は、少年風太郎を見守る伊豆屋の店主。この人、緒形拳と同じ事務所の後輩として、常々目をかけられてきたそうです。ここにきて映画・ドラマと引っ張りだこの名脇役に成長しましたね。 

「何でも録画してまずは見てみよう」というスタイルでいつもドラマをみています。というのも、今回のドラマのように予期せぬ「当たり」をつかむ楽しみがあるからです。レンタルCGI
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