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ラヴェル・ボレロ をお勉強!
2009年04月19日 (日) | 編集 |
 ラヴェルのボレロと言えば、2つの旋律を計18回繰り返すだけでありながら、その構成力と絶妙な楽器配置により、無数にある管弦楽曲の最高峰とも言われる楽曲。

 漫然と聴いていると実に単調で退屈なこの楽曲。こんなことに注意して聴いてみませんか?
チェック1:弦楽器が登場するのは、下記10パートになってから。チェロにいたっては16まで出番がありません。弦楽器が主役ではない管弦楽曲も、珍しいですね。
チェック2: 次々に登場する楽器群。下の楽器構成を注意して聴いていると、今まで聞き逃していた音色も聞こえてきます。特にチェレスタの醸し出す隠し味は面白いですね。
チェック3:珍しい楽器の音色を味わってみましょう。5のオーボエ・ダモーレ、7のテナーサクソフォーン、8のソプラニーノサクソフォーンには要注目!
チェック4:ハープはどんな使われ方をしてるのでしょう? 下記一覧からはわかりませんでした。スコアを買ってお勉強すればわかるのだろうけれど。
チェック5: 生で聴くなら高い位置  この曲に限っては、正面前方だとほとんど弦楽器しかみえないので興味半減。各種楽器がチェックできる位置、オーケストラ全体が見渡せるバルコニー席あたりがお薦めかも。夏休みのファミリー向けコンサートではボレロの演奏頻度は高いですよ~。

 小太鼓は終始リズムを刻み続けますが、その他の楽器群は、主旋律を奏でる楽器と、リズムを奏する楽器とに役割分担がなされています。詳細は以下の通り。

楽曲・楽器の構成 (主旋律/リズム)
1. 第1フルート/小太鼓(以下小太鼓は省略)
2. 第1クラリネット/第2フルート
3. 第1バスーン(ファゴット)/第1フルート
4. ソプラニーノクラリネット /第2フルート
5. オーボエ・ダモーレ/ファゴット
6. 第1フルート、第1トランペット(弱音器付き) /第1ホルン
7. テナーサクソフォーン /第2トランペット
8. ソプラニーノサクソフォーン→ソプラノサクソフォーン/第1トランペット
9. ピッコロ、ホルン、チェレスタ /第1フルート、第2ホルン
10. オーボエ、オーボエ・ダモーレ、コーラングレ、クラリネット/第4ホルン、第3トランペット、第2ヴァイオリン、ヴィオラ
11. 第1トロンボーン /第1フルート、第2ホルン、ヴィオラ
12. フルート、ピッコロ、オーボエ、コーラングレ、クラリネット、テナーサクソフォーン /第4ホルン、第1トランペット、第2ヴァイオリン
13. フルート、ピッコロ、オーボエ、クラリネット、第1ヴァイオリン/ 第1・第2ホルン
14. フルート、ピッコロ、オーボエ、コーラングレ、クラリネット、テナーサクソフォーン、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン /第3・第4ホルン
15. フルート、ピッコロ、オーボエ、コーラングレ、トランペット、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン /第1・第2ホルン
16. フルート、ピッコロ、オーボエ、コーラングレ、クラリネット、トロンボーン、ソプラノサクソフォーン、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ /ホルン
17. フルート、ピッコロ、トランペット、サクソフォーン、第1ヴァイオリン /オーボエ、クラリネット、ホルン、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ
18. フルート、ピッコロ、トランペット、トロンボーン、サクソフォーン、第1ヴァイオリン/オーボエ、クラリネット、ホルン、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ

【聴き比べてみた!】
 作曲者のラヴェルは、17分程度の演奏速度を望んでいたそうです。
 どの演奏も、ラヴェルの希望よりはかなり早めのテンポですね。

1. エルネスト・アンセルメ スイス・ロマンド管弦楽団 「ラヴェル名演集」⇒14:21
 ※アンセルメはクラシックを万人に楽しく聴かせたクラシックの伝道師とも言うべき人物。スイス・ロマンドは若干非力な部分がありまして、リズムに乱れも。ホルンはなかなかいいですよ。
2. アンドレ・クリュイタンス パリ管弦楽団「ラヴェル管弦楽曲集」⇒15:31
 ※私もうやだの一押し。格調高く気品あふれる演奏。前半の流麗な演奏と、クライマックス部分でのシャープで激しい演奏との対比も素晴らしいです。私、アンドレ・クリュイタンスを心から敬愛しておりまして、この人の「亡き王女」を聴くと、心臓が止まりそうになるくらいの荘厳さと静謐さを感じてしまいます。
3. ピエール・ブーレーズ ベルリン・フィル「ラヴェル管弦楽作品集」⇒14:59
 ※さすがにベルリン・フィルは名手揃いですね。それぞれのソロがとても聴きごたえがあります。ブーレーズの構成力も見事ですね。ただ、ちょっと機械的な気が少ししてしまうのは、当方の独りよがりな感想かも。
4. ピエール・モントゥー ロンドン交響楽団「ラヴェル管弦楽曲集」⇒15:28
 ※教科書的ではないですが、大らかで面白いですね。エルキューロ・ポワロ似のモントゥー氏の温かい人柄がそのまま出ているような楽しい演奏です。
5. シャルル・デュトワ モントリオール交響楽団 「マ・メール・ロワ/ボレロ/ラ・ヴァルス」⇒15:09 (CDはこちら)
 ※デュトワマジックから繰り出される色彩感あふれる演奏。「フランスオケよりもフランス的」と言われるモントリオール響の繊細で瀟洒な演奏を満喫できます。

 「たかだか5つの聴き比べじゃ生ぬるい。許さん」とおっしゃる方!すみません。どうか浅学非才、研究不足をお許しくださいませ(深々)。

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