



2012年09月20日 (木) | 編集 |
誠之堂 (せいしどう) | |
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文化財 | 国重要文化財 |
竣工 | 1916(大5)年 |
場所 | 埼玉県深谷市起会110-1 |
公開 | 撮影・内部見学可 |
開室 | 9:00-17:00 年末年始休 |
URL | HP |
アクセス | JR深谷駅バス20分 |
MAP | GOOGLEマップ |
深谷市コミュニティバス くるリン・北コース西循環(時刻表)で20分ほどですが、1日に5便のみなので要注意。次のバスまで1時間半くらいあったので、しぶしぶ歩いてみました。どちらかというと健脚な方ですが、12:17深谷駅発、到着は13:13でした。かなり遠いですね。時間の確認はデジカメ写真の撮影時刻がかなり便利ですね。

渋沢栄一の喜寿を記念して、世田谷区の第一銀行施設誠和園内にあった建物。取り壊し解体が決まった際、渋沢氏の郷里深谷市が名乗りを上げて、移築復元を経て平成11年以降現在の大寄(おおより)公民館敷地内で保存公開されています。
煉瓦を1つ1つバラバラに解体して移築すると本来の煉瓦壁の色調・味わいの再現が難しいため、移築の際には、大きなまとまりで切断し再接合する「大ばらし」の手法が取られました。切断面はよく探すとわかりますが、建物の持ち味を保持することに成功しています。

左の窓枠の左側の下に、縦のすじが入っているのが見えますか。(写真をクリックすると大きくなります。)このように解体、移築の形跡が散見されます。

入口を入って左に化粧の間、奥に大広間があります。


建物入口すぐの化粧間にある龍(左)と鳳凰(右)のステンドグラス。

煉瓦の文様で「喜寿」を表した壁。赤、黄、黒の3種類の煉瓦を用いた装飾積みの技法が用いられています。

大広間には、奥に暖炉とブロンズのレリーフ。窓には6面のステンドグラスが配されています。


左が渋沢氏のブロンズのレリーフ。


6面の中国風のステンドグラスは、漢代の歌舞により貴人をもてなしている図が用いられており、渋沢氏の喜寿を祝っている図柄です。

「東西南北」と漢字でかかれた風見鶏がとても可愛らしくて秀逸です。煉瓦の独自の色調が印象的な建物です。
【渋沢栄一関連 施設群】
渋沢栄一関連の施設は、北区の飛鳥山公園と深谷市に多く残っています。
《北区 飛鳥山公園》
青淵文庫・晩香廬
渋沢史料館
《深谷市》
誠之堂
渋沢栄一記念館
中の家(渋沢栄一生誕地)
★★★★
誠之堂を見学する際には、まずは隣の建物大寄公民館の受付に向かいましょう。受付窓口で記名すると担当の方が案内してくれます。勝手に見学することはできませんので注意!
建物内部の撮影も可能で、誠之堂と隣接する清風亭の2施設を見学できます。 訪問者が1,2人とまばらに来ますので、その都度鍵を開けて内部を細かく説明するのも大変だろうなと、案内の方の苦労を察しました。落ち着いた穏やかな雰囲気のガイダンスが大変素晴らしかったです。次は隣接の清風亭の記事を書きます。
かなり久々の更新で汗顔の至りです。続くかどうかがんばってみますが、自信なし(^^ゞ



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