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【Classic Live】 N響 10月A定期 マゼール ライナー・キュッヒル
2012年10月17日 (水) | 編集 |
NHK交響楽団
10月定期演奏会Aプロ
 
10/14(日)15:00開演 
 於:NHKホール

1)チャイコフスキー 組曲第3番
2)グラズノフ ヴァイオリン協奏曲
 《アンコール》バッハ 無伴奏ソナタ1番1楽章
3)スクリャービン 法悦の詩
指揮:ロリン・マゼール
ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル
NHK交響楽団


 【N響とマゼール】 
 屈指の現役大物指揮者ロリン・マゼール氏は、来日回数30回を超え、読響、日フィル、東響などの在京オケも指揮したことがありますが、意外にもN響とは初共演。N響メンバーも非常に緊張感が高く、マゼールの意を汲み取ろうと集中する気迫と一体感が強く伝わってきました。マゼールの指揮・表現は、透徹・高哲というイメージ。N響の力を最大限に引き出していたように思います。

【マゼールとロシア音楽】 
 とても魅力的で興味深いロシア音楽のプログラム編成。チャイコフスキーの組曲3番は演奏される機会が少ない楽曲で、約40分の演奏時間という大曲でもあります。4曲からなっており、エレジー、憂鬱なワルツ、スケルツォなど多様に表情を変える旋律やリズムにチャイコフスキーの卓抜したオーケストレーションを感じ取りました。豪華絢爛なバリュエーションの多様さに酔いしれました。第4曲の主題と変奏は12の変奏曲からなる楽曲で、約20分の演奏時間がかかります。学究的対象としては非常に優れた構成力や作曲技法ということになるのでしょうが、何分にも長すぎて少し意識が途絶しそうになります。この楽曲編成上のアンバランスさがあまり聴かれない理由かもしれません。
 グラズノフのヴァイオリン協奏曲は、ウィーンフィルのコンサートマスター、ライナー・キュッヒル氏。毎年のようにニューイヤーのウィーン・リング・アンサンブル来日公演で楽しいウィンナワルツ聴かせてもらっています。今回は骨太な重厚なグラズノフのコンチェルト。まろやかで艶のあるヴァイオリンの響きは、ウィーンの香りを漂わせています。特にカデンツァ部分での跳梁するフレーズの波と気品ある調べに、観客やN響団員もすっかり魅了されていたはずです。マゼールとの息もぴったりあって、指揮者の狙い通りの演奏となりました。
 スクリャービンの法悦の詩。交響曲4番と言われる場合もあります。区切りなく続く3つの楽章。神秘主義に傾倒し、伝統的な和声とは異なる神秘和音を用いた独特の音楽世界が繰り広げられます。金管楽器の咆哮による絶頂点が繰り返し到来し、気持ちが高揚させられていくような、そしてまた焦燥感に駆りたてられるような、そんな摩訶不思議な音のつぶてです。音楽に没入するには何となく自制の気持ちが働いてしまうような、それでいてのめり込んでみたいような、宗教的魔力さえも持っている楽曲です。マゼールの指揮はあくまでも端正で、楽曲のアクに流されない高潔さを堅持していて魅力的。コンサートマスターの篠崎史紀氏の甘美なソロも演奏に華を添えていました。

★★★
大編成の法悦の詩では、多彩な打楽器が使用されますね。「鐘」の用い方が面白いですね。また、あまり目立ちませんがパイプオルガンも音の厚みに貢献しています。レンタルCGI
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