



2014年05月09日 (金) | 編集 |
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![]() | ![]() ラ・フォル・ジュルネ・オ・ ジャポン 2014 183公演 5/3(土)14:30開演 於:よみうり大手町ホール 1)べートーヴェン:ピアノ・ソナタ「月光」 2)ラヴェル:鏡 ピアノ:アンヌ・ケフェレック | ![]() |
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【楽曲と感想】
毎年LFJ公演で重要な役どころを担うアンヌ・ケフェレックさんは、ルネ・マルタン・ファミリーの中心人物。丹精で、繊細な音楽表現には常々敬服させられます。今回は月光と鏡という主題的には共通点がありますが、作曲者の作風は大きく異なる2作品をならべたユニークなプログラム。「骨太」と「繊細」という対照的なイメージの楽曲の魅力をそれぞれ最大限に引き出した演奏でした。
「月光」では、1楽章での耽美的な情感をこめた演奏に、心が研ぎ澄まされる思いでした。1楽章の静寂から、3楽章の男性的で豪壮な演奏に向けて段階的なメリハリと高揚感があり、全体的な構想力という点でも優れた演奏でした。やや食傷気味なこの曲をここまで魅力的に再認識させてくれたのはやはりさすがです。
「鏡」 揺れ動く水面を照らす光のような情景をを見事に表現した色彩感あふれる演奏。不協和音のざわめきと細かな抑揚、万華鏡のような色彩美が展開していきました。特に第3曲海原の小舟では、波間を漂うような浮遊感と心地よさを感じました。
【よみうり大手町ホール】
今年開館したよみうり大手町ホールも、LFJの公演ホールに新たに加わりました。豊かな残響が売りのこのホールは、きめ細かな木目調の響きが印象に残りました。座席数は501、建物の4Fにあります。用途に応じて残響を調整できるこのホールの壁面が特徴的です。

国際フォーラムと相互利用する観客のことを考えると、ロケーション的にはどうなんでしょう。丸の内シャトルバスが10分間隔で運行され、多数の利用者がありましたが、観衆500名が一挙に移動するため、列の後方になった人はバスを何台か待たなければならず、また、乗車時間も20分近くかかりました。大手町ホールで15:15に終わった後、次の公演は東京国際フォーラムホールAで16:00から。45分も余裕があるのでバスを待ちましたら、2台目に来たバスに乗れましたが、有楽町近くのバス停で下車できたのが何と開演5分前でした。汗だくになり息切れするほど猛ダッシュしてギリギリ駆け込み入場となりました。ホール間の移動には、バスを利用するよりも徒歩20分で計算する方が、絶対賢明だと思います。

2年前2012年のLFJでのサイン会。
★★★★★
アンヌ・ケフェレックさんのピアノ演奏に初めて触れたのは、シューベルトの回のLFJだったかと思います。LFJ公演でも最優先でチケットを取りたい人気のアーチストです。今年は誠に残念ながらサイン会には参加できませんでした。



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