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Jazz Elite 2008 6/8 見聞録 その1《秋吉敏子編》
2008年06月15日 (日) | 編集 |
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Jazz Elite 2008
6/8(日) 17:00開演 於:ゆうぽうとホール(五反田)
《出演》
1. トシコ&ルー・スーパー・デュオ
 秋吉敏子(p) ルー・タバキン[Lew Tabackin](ts,fl)
2. ジャネット・サイデル[Janet Seidel]・トリオ 
 ジャネット・サイデル(vo,p)、デビッド・サイデル[David Seidel](b)、チャック・モーガン[Chuck Morgan](g,ukulele)
3. ロバータ・ガンバリーニ[Roberta Gambarini]&タミール・ヘンデルマン[Tamir Hendelman]・トリオ
 ロバータ・ガンバリーニ(vo)、タミール・ヘンデルマン(p)、ニール・スェインソン[Neil Swainson](b)、ジョー・ラバーベラ[Joe LaBarbera](ds)

◆「世界のスーパーレディ」と銘打ち女性アーチストに焦点を当てたプログラム。当方、秋吉敏子の30年来の大ファンなので、それだけがお目当てで出かけたコンサート。あと2組は勉強不足で初耳のアーチスト。ところが、当方の不見識を大いに恥じる結果となってしまいました。3回に分けてレポートしますが、今回は秋吉敏子

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 VINTAGE

【演奏曲目】
1. Long Yellow Road 2.Take The “A” Train 3.Gypsy Without A Song 4.Serenade To Sweden
5.Self Portrait Of Bean  6. Bit Byas’d 7. Hope

※1.秋吉敏子自作のテーマ曲。2〜5はデューク・エリントン(Duke Ellington)作。6.秋吉の夫君ルー・タバキン作。7.秋吉の音楽活動60周年を記念した秋吉作の楽曲。

【Review】
 自らのビッグバンドを解散してからは、ソロ、トリオなどでの活動が中心の秋吉ですが、今回の夫君とのデュオは非常に珍しい編成。「デューク・エリントンに捧ぐ」という副題がついた本プログラムでは、新作CD「ヴィンテージ」から3曲がピックアップして演奏されました。
 ルーがフルートに持ち替えた3の詩情あふれるフレーズには、生唾を呑むような緊張感と静謐感がありました。また、エリントンに対する敬慕の念が込められた楽曲群は、60年にもわたりトップランナーとしてジャズ界を牽引してきた秋吉の到達した孤高の境地が感じられるような演奏でした。
 ルーのテナーは豪快ですが、アドリブフレーズも乱れることなくきちんと計算されたメロディアスなフレーズでした。客席に向けてのノーマイクでのブローも印象的でした。

秋吉敏子について】
 秋吉敏子(1929〜)は日本では渡辺貞夫らとコンボを組んでいたが、日本に残り後進育成に力を注ぐことを考えた渡辺とは袂を分かち、より大きなチャンスを求めて1956年に渡米。その後、ルー・タバキンとの双頭ビッグバンド、秋吉敏子ルー・タバキン・ビッグ・バンドを結成し、1982年には「ダウンビート」誌国際批評家大賞にてビッグバンド、作曲、編曲の3部門で栄冠に輝きました。その後1999年には日本人として初めての国際ジャズ名声の殿堂入りを果たしました。2004年にビッグ・バンドを解散後、ソロやトリオなど小編成のコンボで活躍しています。
 秋吉敏子のビッグ・バンドは、秋吉のオリジナル曲のみを演奏するバンドというポリシーを貫いてきました。オリジナル曲だけの演奏で広く支持を集め、ジャズ界の頂点に君臨したというのは、作編曲者兼バンドリーダーとしての秋吉の燦然たる業績といえるでしょう。

【凱旋コンサートの思い出】
 国際批評家大賞での3部門獲得を記念して、1982年に東京で1日だけの凱旋コンサートが行われました。ゲイリー・フォースター、ディック・スペンサー、ボビー・シュー、スティーヴン・ハフステターらのトッププレイヤーを従え、次から次に繰り出される火を噴くようなソロの応酬に、血沸き肉踊るという経験をした実に感動的なコンサートでした。終わった後、いっしょに行った友人とは、茫然自失して声もなく、しばらく席を立てませんでした(T_T) 「We are the top」というメンバーの自信がみなぎっていたように思います。

【凱旋コンサートでの秋吉語録】
秋吉敏子ルー・タバキン・ビッグ・バンドという呼称が長いので、巷ではTALT(Toshiko Akiyoshi Lew Tabackin) Big Bandと略されることもありました。このことについて、秋吉さんは「サンドイッチみたいで嫌なんですよね」と話していました。
◎秋吉さんはアメリカ国籍をあえて取得していなかったので、毎年外国人(エイリアン)登録の手続きが必要だったのだそうです。その秋吉さんの外国人登録番号を曲名にした「A-10-205932」という曲があります。秋吉さんは「エイリアンってモンスターみたいですよね」と話していました。
 ちなみに司会はジャズ評論家の油井正一氏でしたが、曲名のアナウンスの際に曲名が覚えられずメモを見ながら曲名を紹介していました(^_^;)

【お薦めの曲】
 秋吉がアメリカで高い評価を得るきっかけとなった「孤軍」などでは、和製楽器や能などジャポニズム的な要素を取り入れています。アメリカ受けはしても、日本ではジャポニズム的な部分はややもすると受け入れづらい部分があるようです。
 また、社会メッセージ性の強い「すみ絵」「ミナマタ」なども繰り返し愛聴するという性格の曲ではないかもしれません。
 ところで、秋吉さんのオリジナル楽曲の中には、ビッグ・バンドジャズの神髄ともいえるドライブ感あふれるスウィングジャズの名曲も数々あります。上記「A-10-205932」のほか、"成功は体に毒ですよ"という意味の「ウォーニング!サクセス・メイ・ビー・ハザードゥス・トゥ・ユア・ヘルス」、「テンガロン・シャッフル」。このあたりの曲は真にお薦めです。

 当方お薦めのCDは


【サイン会】
 サイン会はルーと秋吉さんとで並んで座っておられました。長年敬愛する秋吉さんとお会いできるとあって、緊張しまくり。汗だくだく。写真撮影も可だったのですが、手ぶれしまくりのこの体たらく。てか下手くそ過ぎる(号泣)

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油井正一氏の評論はいつも的確で間違いがなかったですね。名調子のアスペクト・イン・ジャズは本当に勉強になりました。コンサート会場でもよくおみかけしました。
 このコンサートは、秋吉さんが終わったらあとはテキトーに聴いておけばいいな、と思ったのが大間違い!まだまだ引っ張ります(^^ゞ

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コメント
この記事へのコメント
10年程前に聞いた秋吉さん
もうやださん♪ こん**は!
秋吉さんですか、来てましたよね。
私も10年ほど前に一度聞きました。
Bassは鈴木Chin良雄さん、ドラムはきっと村上宏さんだったと思います。
群馬県桐生市で行われたコンサートだったので、
ちんさんが私を見つけた時の吃驚した顔が忘れられません(笑)。
(一番前の席だったんです!)
10年前のこのコンサートの時の秋吉さんはあまり良いコンディションではなかったみたい。
今回はきっと良かったのでしょう。
聞きたかったですね。
2008/06/17(Tue) 00:29 | URL  | JUNE@Vo/P #7SQNuQME[ 編集]
鈴木良雄さんも海老原さんが一番前(笑)で緊張されたかもしれないですね。秋吉さんも作曲やアレンジはまだまだ健在ですが、ピアノの方は全盛時と比べると、そうでもなくなってるかもしれません。10年前だとまだバンドリーダーとしてバリバリの頃ですよね。
2008/06/17(Tue) 12:43 | URL  | もうやだ #-[ 編集]
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