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映画王国・京都 カツドウ屋の100年 
2008年06月26日 (木) | 編集 |
映画王国・京都 カツドウ屋の100
NHK教育:「知るを楽しむ」歴史に好奇心(計4回放映)

映画監督の中島貞夫氏の司会で紹介された京都を舞台にした日本映画の100年史。日本映画は、マキノ家を軸として動いてきたという側面をしみじみ実感しました。
ここではマキノ家の系譜とマキノ家が支えた日本映画をテーマに概観してみましょう。
以下、番組中でとりあげられたテーマをもとに、自由勝手に当方が内容を組み立てています。番組内容を正しく反映したものでは全くありませんので、ご注意ください。

【マキノ省三】
 「日本映画の父」と呼ばれるマキノ省三(1878~1929)は、後に日活を興した横田永之助に見出され、映画製作の道に入る。尾上松之助(目玉のまっちゃん)主演の時代劇は、派手な立ち回りが好評で大評判となる。1921年には、映画製作の方向性の違いがもとでマキノは日活から独立し、マキノ映画を創設する。阪東妻三郎嵐寛寿郎市川右太衛門片岡千恵蔵らを発掘・輩出し、主演にすえた映画を次々と製作する。
 ※阪東妻三郎(バンツマ)の息子は、田村高廣、正和、亮の3兄弟。市川右太衛門の息子は、北大路欣也。
 マキノ省三の有名な言葉に「1スジ(シナリオ)、2ヌケ(映像)、3動作(演技)」がある。これはマキノの映画作りの本質を言い当てているとされる。
 マキノ省三の晩年は不遇であった。資金面で苦境にあったマキノ映画を立て直すために、大スターを揃えて製作した起死回生の「実録忠臣蔵」であったが、徹夜でフィルム編集をしていたマキノに睡魔が襲い、フィルムが裸電球と接触して引火し家屋が全焼。辛うじて残ったフィルムだけで映画を公開したが、反響思わしくなく、失意のまま翌年に死去する。

【マキノ雅弘】
 マキノ省三の長男であった雅弘は、「浪人街」「蹴合鶏」「崇禅寺馬場」などの時代劇を製作監督した。マキノ雅弘の映画、特に「浪人街」は、奔放に生きる若者たちの姿を描き、時代劇という形をとりながらも、今の時代をそこに描いているという点が特徴的で、好評を博した。
 同時代の天才監督たちには、伊藤大輔、稲垣浩伊丹万作山中貞夫らがいる。伊藤大輔の代表作には人間の情念がこめられた「長恨」がある。
 山中貞夫はマキノ門下の監督で、戦時下の暗い時代背景にし、無理心中をテーマにした「人情紙風船」という作品がある。山中はその後召集されて戦地で病死し、再びメガホンをとることはなかった。その従軍日記には「人情紙風船が遺作だとちとさびしい」とか「よい映画をこさえてください」と後人に託すコメントなどがあり、映画への想いを断ちがたく悲痛な叫びが聞こえてくる。
 伊丹万作は、伊藤大輔のもとで脚本を書いていたが、後に、「国士無双」、「赤西蠣太」などの作品を残した。万作の子、伊丹十三も俳優から転じて、のちに映画監督となる。

【マキノ光雄】 
 マキノ省三の次男。戦時下において「国策映画」「戦意高揚映画」など国家政策による映画が統制が厳しくなるなかで、満州では「満州映画会社(満映)」が設立され、自由な気風のもとで映画製作ができるとあって、映画人はこぞって満州を目指した。光雄もプロデューサーとして活躍し、大スターとなった李香蘭を抜擢・起用した。戦後になっても、内田吐夢監督ら80人は満州に残り映画製作を続け、中国に映画製作を伝授したが、後に帰国した。

 戦後高度成長期時代と並行して、映画産業は空前の活況を呈するが、テレビの台頭により衰退の一途をたどることとなる。そんな映画産業華やかなりし時代には、黒澤明「羅生門」、溝口健二「雨月物語」、吉村公三郎「源氏物語」、衣笠貞之助「地獄門」などの秀作が登場し、海外でも絶賛された。

【マキノ雅彦】
 俳優津川雅彦は、マキノ省三の孫にあたり、近年マキノ雅彦という監督名で「寝ずの番」を発表。その後「次郎長三国志」が公開予定。
 マキノ雅彦氏は伊丹十三監督作品10本中9本に出演し、伊丹監督にしごかれて真の役者になったと述べている。計算しつくされた演出など、伊丹監督を尊敬し、伊丹路線を継承するマキノ雅彦氏の今後の活動が大いに楽しみ。
 マキノ雅彦氏のインタビューはこちら
 (特に「真の役者になれたのは伊丹十三さんのおかげ」の項参照)

 日本映画で一番好きな監督は?と問われたら、当方は迷わず「伊丹十三」と答えます。それ以外は少し考えてから、黒澤明、小津安二郎、周防正行、市川昆と答えるでしょうか。「たんぽぽ」とか「スーパーの女」なんか、本当にまったくどうでもいいくらいつまらないテーマ。それがこの伊丹十三監督にかかるとドキドキワクワクするスリルと迫力満載の超娯楽作になってしまうんですから!

伊丹監督の訃報を聞いたときは本当にショックでした(T_T)
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テーマ:邦画
ジャンル:映画
コメント
この記事へのコメント
日本映画も一族受け継いできた歴史があるのかと思うと重みを感じますね。
伊丹十三監督作品はどれも面白い!
伊丹作品と宮崎駿作品はTVで何度観ても色あせることなく、楽しませてくれる作品ばかりです。
「次郎長三国志」は前売券ゲットしております☆
舞台挨拶も参上するつもりです!
今から楽しみだ~(*´∀`*)
2008/06/27(Fri) 08:22 | URL  | くり #-[ 編集]
そうですね!宮崎駿監督作品も落とせませんでしたね。

先日くりさんの次郎長三国志の記事を読んで、マキノ雅彦って「えっ?そうなの。津川雅彦ってマキノ省三の孫だったの」って初めて知った次第です。それもきっかけで、昔撮ってたNHKの番組を改めて見直して記事にしてみました。

そんな感じなので、くりさんの影響大なんですよね(^^)/
次郎長三国志の公開は9月でしたっけ。北村さんもすごく楽しみです。舞台挨拶のときって写真撮影可だと、またブログ盛り上がりますね(^_-)
2008/06/28(Sat) 15:16 | URL  | もうやだ #-[ 編集]
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