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モルトフォンテーヌの思い出 (コロー) 「美の巨人たち」
2008年07月07日 (月) | 編集 |
 モルトフォンテーヌの思い出(1864年) カミーユ・コロー作
美の巨人たち」(テレビ東京) 7/5(土) 22:00~放映

 先日コロー展を見て参りまして(記事はこちら)、まだ記憶も鮮明な状態でしたので、とても興味深く視聴しました。

 0804.jpg


「静寂が漂う森の奥には冷たく光る湖
その上では湖畔の大木が枝を伸ばしています。
そのすべてがぼんやりとかすんでみえます。
一陣の風が吹き抜けているのでしょうか。
その大木は優美な枝先をゆったりとなびかせています。
左の木の下には色とりどりの衣装をまとった少女たち
花を摘む幼い2人。その姉でしょうか。
ばら色のスカートをはいた彼女はヤドリギに手を伸ばしています
大胆な構図も派手な色彩もありません。
ですが柔らかな光と霧にけぶるような木立のたたずまいが
独特の詩情あふれる世界を作り上げています。」
    (番組のナレーションより)

番組では2つのなぞを解き明かしてくれました。

【模糊とした銀灰色のもや】
 このような白くけぶったような模糊とした情景は、当時の旧式のカメラ写真を参考にしたものなのだそうです。当時のカメラは露出時間が長く、写真は、逆光により被写体が白くかすんでみえたのだそうです。それをヒントに、コローは曖昧模糊とした幻想的な風景を描くことに成功したそうです。

【心象風景】
 左2人の女の子の摘んでいるのは初夏の花。右の女性が取っているのは新年に飾り付けをするヤドリギです。この一見矛盾のような絵のウソは、実はコローが眼前の風景をありのままに描写したわけではなく、心に描いた風景(心象風景)を描き出したものであるという謎解きもありました。

s-2008-6-27-0006.jpg
ヴィル・ダブレー、水門のそばの釣り人(1852)

実は、展覧会でみていたときに同じヴィル・ダブレーの風景を描いた作品でも、後期の作品は白いもやや微妙なグラデーションという点で作風に大きな違いが見られました。違いはどこからくるのかという、そのとき感じた謎もここで氷解した気がします。(上下の絵を見比べてみてください。)

開催中の展覧会とのタイアップ企画はとても楽しいです。絵の批評もさすがにすごいですね。こんな評文は何回生まれ変わっても書けそうもありません(激汗)
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コロー展をみてきました。 なかなかボリューミーな展示内容で、時間がかかって 指がしもやけになるほど体が冷えちゃいました。 でも、ずっと気になっていた画家だったので、実物をみることができて よかった
2008/09/14(Sun) 02:35:24 |  ::: comaoblog :::
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