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風のガーデン 第1回
2008年10月10日 (金) | 編集 |
 倉本聰脚本、富良野三部作の「風のガーデン」(番組HPはこちら)が始まりました。

【あらすじ】
 麻酔科医の権威として東京の大学病院に勤務する白鳥貞美(中井貴一)は、公私ともに多忙な日々を過ごしている。有能な麻酔科医として学生や教授たちの信任も厚く、プライベートでの女性関係も華やかである。
 貞美には、北海道の富良野に残している家族があり、訪問医である父白鳥貞三(緒形拳)とは絶縁状態である。貞三は、貞美の亡き妻が残したイングリッシュガーデンを守りながら、孫である白鳥ルイ(黒木メイサ)、白鳥岳(神木隆之介)を温かく慈しんでいる。
 貞美は東京の姉谷口冬美(木内みどり)を訪ねた際、もうすぐ妻の七回忌であることを知る。

 病院では政財界の黒幕二神達也(奥田瑛二)の手術を担当するが、癌の症状は既に手遅れの状態で、延命措置を施すだけで終わる。そんな貞美に、達也の娘・香苗(国仲涼子)は、手術の核心をつく質問を浴びせるが、気休めの答えだけでお茶を濁してしまう。
 だれもいなくなった病院で、自身の体調の異状を確かめるため、癌の検診を行う。そこで自らの病状をはっきりと意識する貞美・・。

【充実のキャスト】
 冒頭シーンは、白鳥貞三(緒形拳)が痴呆の患者(大滝秀治)を訪ね診察する場面。いきなりの名優同士の共演に、ある種の迫力さえ感じてしまいました。ここでの会話から、貞三の家族関係を自然に伝えていました。悠々自適で常にマイペースの大滝秀治さんと、人間臭さいっぱいの緒形拳さんのからみは興味深く印象的でした。
 続々と名優たちの登場。白鳥貞美(中井貴一)の病院関係では、小野武彦平泉成はぜひともここで欲しいというイメージぴったりの名脇役。看護師伊藤蘭も癖のある個性的キャラです。恋人役の歌手で平原綾香も女性的なけなげさを表現していたと思います。姉役の木内みどりは、自然体で人を引き込む魅力がありますね。
 奥田瑛二は人間のどす黒い部分を醸し出し、異彩を放っています。娘の国仲涼子の純粋で清潔なキャラとは好対照です。
 富良野の家族、黒木メイサは、一途で内に秘めた熱いものをもった娘を好演しています。天才子役の神木隆之介は、知的障害という難役ですが、緒形拳とのコラボでどこまで演技に磨きをかけるかが楽しみです。
 次回からは布施博ガッツ石松も登場します。続々と登場する個性的なキャスト陣がますます楽しみです。

【雑考】
 「風のガーデン」の題字は、緒形拳さんの筆です。倉本聰さんのたっての願いで書き上げたそうですが、出来映えを聞かれたとき、緒形拳さんは「やだやだと言ったけれど、書いたら割といいね」テレ臭そうに笑って答えたそうです。
 
 平原綾香と中井貴一がホテルのバーで愛を語る場面。ここでの演出が秀逸だと思いました。あえてセリフと画面を一致させず、気持ちの高ぶりをあおるような効果をあげていましたね。このような演出方法に呼び名があるんでしょうか。もしご存じの方がいらしゃったら教えてください。

【緒形拳さんへの追悼コメント】
 スポーツ紙で追悼コメントを読んでまして、ふと涙が出そうになったコメントがありました。

桃井かおりさんのコメント: 「『気持ちを落ち着かせるために、瞑想を習いに行こうと思っている』と相談したら、『女優は感情をつかさどる職業なんだから、そんなことをする必要はない』とアドバイスを受けた。私は先輩にかわいがられるようなタイプではないけど、随分、かわいがっていただいた。市川準監督が亡くなったときも落ち込んだけれど、今度は拳さんが・・・。がんなんていう病気はなくなってほしい。

 奔放に生きる桃井さんらしいコメント。こんなストレートな表現ができる女優さんってやっぱり本当にすごいなあと思って感動してしまいました。心の叫びをそのまま言葉にできる人なんですね。思慮分別なんてものは、むしろ邪魔なことだってあるんですよね。

三田佳子さんのコメント: 8月に美容院で会ったときに、「順番を私に先に譲ってくれて台本を読まれていた。『先に帰りますね』と言ったら声も出さず、いつまでもじっと私の顔を見て、何度も何度もうなずくような穏やかな表情をされた。そんなこと初めてで。いま思えばあれが"無言の別れのサイン"だったのかもしれない」

 何でもないコメントにも思えますが、じわっと感慨がこみ上げてくるような情感漂うコメントだと思います。苦労の絶えない三田佳子さんですが、報道陣に「一言どうぞ」と言われて出るとっさの言葉にこそ、その人間の深奥がのぞけるように思います。また、「生き急ぐ」必要があったかもしれないのに、順番を譲った緒形さんの優しさにもじわっとくるものを感じます。

【ちょっと脱線】
 10/8のスポーツ紙は、さよなら王監督、錦織選手(テニス)シード撃破、時津風部屋3被告証言、ノーベル物理学賞受賞、皇居のお濠で大暴れ、緒形拳さん逝去と記事満載でした。

 緒形拳さんの訃報については、スポーツ報知、スポーツニッポン、日刊スポーツ、サンケイスポーツと4誌を読み比べました。上記の桃井かおりさん、三田佳子さんのコメントを掲載していたのはスポーツ報知。他紙でも載っていましたが、ズバリ心情を吐露している部分を掲載していたのはスポーツ報知だけでした。取材力と素晴らしいペンの力に賛辞を送りたいと思います。

今後も「風のガーデン」追いかけていきます。イングリッシュガーデン自体の知識が乏しいので、そのあたりも勉強していきたいです。
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テーマ:風のガーデン
ジャンル:テレビ・ラジオ
コメント
この記事へのコメント
最近のドラマはバタバタと忙しいものが多かったせいか、このドラマはゆっくりと考えながら観られる優しい作品でなんだか癒されます。
貞三さんの丁寧で独特な話し方が、すごく好きです☆
すでに1話から涙腺がヤバいので、このままだと毎週金曜の朝、私の目は大変なことになってしまいそうです(汗)
2008/10/10(Fri) 15:57 | URL  | くり #-[ 編集]
くりさんへ
貞三さん、丁寧な語り口が印象的な、とっても優しそうなキャラですよね。じわっとあったかいです。おっしゃるように癒されたり、心が洗われるような感じの作品ですね。

今のところ涙腺は大丈夫ですが、クライマックスに向けてだんだん危ないような気もしますね(^^ゞ 貞美が貞三に会う場面はまだまだ先なんでしょうね。

2008/10/11(Sat) 09:23 | URL  | もうやだ #-[ 編集]
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