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柳家小三治 (仕事の流儀 プロフェッショナル)
2008年10月16日 (木) | 編集 |
 10/14放映 NHK「仕事の流儀 プロフェッショナル」に、落語家柳家小三治が取り上げられました。(番組HPはこちら)

【番組の感想】
 大ファンの1人としてあえて言わせていただければ、小三治の魅力の引き出し方が全然てぬるく物足りないというのが正直な感想でした。この番組に1時間つきあうくらいなら、その時間をかけて1つの演目を取り上げてくれた方が、何十倍も価値があり、小三治の魅力がストレートに通じると思いました。

《病気との闘い》
 重度のリューマチと闘いながらの小三治の労苦が取り上げられていました。しかし、小三治のプロフェッショナルぶりをアピールする意図であれば、百害あって一利なし。病苦を押して高座に上がり、それを感じさせない芸を披露しているという舞台裏の事実は、名人小三治にとってはむしろ当たり前のこと。「そんな体でよく頑張ってるんだなあ」とか、「大変そうだなあ」という色眼鏡でみてしまうことで、芸の本質が濁って見えてしまうことをむしろ不快に感じます。

《質問の焦点》
 小三治は、約1時間に及ぶようなマクラでも知られるように、じっくり時間をかけて本音を語るタイプの人ですので、即答式の質問を投げかけるのは全くナンセンスです。魅力が少しも引き出せていません。小三治の独特の間を生かした話術を無視して、「笑いはなぜ必要?」とか、師匠の五代目小さんに「お前の噺は面白くねぇ」と言われたときの感想とかを即答で求めるのは、失礼極まりなく感じてしまいました。質問内容も高飛車なものが多かったです。

《演目を決める》
 小三治が高座に上がってから演目を決めることが多いという点を、興味深くアピールするかのような番組内容になっていましたが、名人ならそんな臨機応変さは当然でしょう。演目をとっさに決めてとっさに演じられるという点に感心したのかもしれませんが、逆に、「落語の世界をあまり理解しないで番組制作してはしませんか?」と言いたくなってしまいます。古今亭志ん朝は、客席の「芝浜!」「お神酒徳利!」などの声に応えて、要求通りの演目を演じることもあったそうです。名人ならそれくらい普通にできるものなんです。

気を取り直して、番組で面白かった点から話をふくらませますと・・・

【高座の湯呑】
 小三治の高座では必須の湯呑。これは実は漢方薬で、発声のために不可欠なものだったんですね。池袋演芸場での夏公演のある日、前座がうっかり湯呑を出し忘れたとき、小三治は、声をあまり使わないで済む「死神」を演じて急場をしのぎました。楽屋では「高座は大事にしろ」と前座を諭していました。
 そういった当意即妙さも、名人芸の1つですね。以前に客席から携帯電話の音が鳴った際に、小三治は、それをネタにして、いろいろと笑いを取っていたことがあります。「マナーモードにしていたのに、ポケットの中のカンロ飴で、ボタンが解除されちゃったんですよね」などと言っていました。

【前座の失敗/先代小さんの場合】
 ずっと前に末広亭で、小さんが高座で落語を始めてしばらくたったとき、前座がネタ帳をめくる音がしました。そのとき、小さんは急に噺をやめて、「帳面めくってるんじゃねえ。ちゃんと先輩の噺をきいてないようなやつはだめだ!」と一喝した現場に居合わせたときがあります。それで噺は打ち切られてしまいました。その後、手拭いを使っての百面相をやってお茶を濁していました。
 でも、これって反則!「金返せ」とひそかに思いました(笑)。

【反則と言えば・・】
 三遊亭円楽は、高座で感情が高ぶってくると感情移入して泣いてしまうことがあります。これを評価する人も少なくないですが、私は反則だと思います。落語家は複数の人を1人で演じ分けるわけですから、否応なしに泣いてる人、怒ってる人、冷静な人と役柄を切り替えていかなければいけません。ですから、泣いてる人の役のときに泣いてるのはいいとして、泣いてない人の役のときに泣いてたら不自然・興ざめでしょう。というのが理由です。あくまでも落語家は語り部であるべき。

【小三治の「まくら」】
 文庫本で出ている「まくら」という本を今読んでいます。高座でのマクラの口述筆記本です。話題も豊富ですし、含蓄もあり、笑いも満載の内容ですね。小三治の借りていた駐車場にホームレスが居ついちゃったっていう話は、本当に面白いですよ~。小三治の父は校長先生だったと番組でも触れられていましたが、その話題に関する「郡山先生」という話も非常に面白いです。

 小三治師匠の当方の落語レポは、こちらこちら

番組の効果でしょうか、柳家小三治での検索数・アクセス数が急増しています。ようこそいらっしゃいました&お読み頂きありがとうございました。
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