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柳家花緑 独演会 3/15
2009年03月17日 (火) | 編集 |


柳家花緑独演会
■3/15(日)14:00 田園ホールエローラ


1. 柳家花いち:桃太郎

2. 柳家花緑:高砂や

3. 柳家花緑:紺屋高尾


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【落語の寸評】
1. 柳家花いち「桃太郎
 子どもをねかしつけるために、昔話の桃太郎を話してやっていると、いろんな理屈をこねて子どもは親に説教をするという噺。親を逆手に取るおませな子どもという滑稽さはよく伝わってきました。もう少しメリハリとテンポがよくなれば、笑いのツボももっと面白くなるでしょう。

2. 柳家花緑「高砂や
 マクラは札幌のホテルで、ベルボーイが荷物を持とうとしたので、花緑師匠が「重いですよ」と言うと、持つのをやめて花緑師匠に運ばせたという旅話。以前小さん襲名披露興行のときに、小さん一行が天候不順のため会場に間に合わず、花緑師匠1人しか到着していなかったので、お客さんと相談して独演会になっちゃったというお話を聞いたことがあります。旅話のマクラ面白いですね。最高に盛り上がります。

 本編の高砂やは、ひょんなことで仲人を頼まれた魚屋が、高砂の一節をうたいはじめるが、最初節しか覚えていなかったために、しどろもどろになってしまうというお話。魚屋さんの素っ頓狂な表情や、お豆腐屋さんの物まねなどは、お腹をかかえて笑ってしまいました。

3. 柳家花緑「紺屋高尾
 道でみかけた全盛の花魁「高尾」に一目惚れした紺屋の久蔵は、3年働いて貯めたお金で高尾に会いに出かける。「今度も3年後に」という久蔵の言葉を不審に思った高尾に、正直に自分の素性を話す久蔵。高尾は一途な久蔵にうたれ、年季が明けたら夫婦になることを約束し、約束の日に久蔵のもとを訪れるという噺。
 
 久蔵の初恋をあたかかく見守る親方夫婦、久蔵の一途な気持ちなどがとてもよく伝わってきました。特に終盤での話の展開では、ポイントをしっかり押さえて無駄がなく、高尾との再会の場面では大いに感動してしまいました。

 わかりにくいところは上手に例を使ったり、別の表現を用いたりして観衆の気持ちを常に喚起する工夫が素晴らしいですね。古典落語に、今風の言葉使いでより実感を伝える手法も、まったく違和感なく、古典落語をより身近に感じられるように思いました。くどくどしくなるところは、テキパキと要所を押さえた背景説明で、焦点をぼかしません。登場人物のキャラクターも深みを加えたもので、生の息吹が吹きこまれていて、話に没入しやすくする工夫も随所に盛り込まれていました。

 さすがに聴かせますね。特にすごいと思ったのは、聴衆の反応を決して見逃さなかったところ。エローラのある松伏町は「まつぶし」町が正しい発音です。師匠は最初「まつぶせ」町と言ったとき、聴衆の反応が微妙だったのを見逃しませんでした。なかなか聴衆の反応をここまできちんと捉えられる人は少ないと思います。天性の勘の良さでしょうか。そんな聴衆の反応を実際の話の中にも生かす努力と鋭い目線が、話をより奥深いものにしているのだなぁというのが実感でした。途中で携帯音やくしゃみの音がしましたが、それもネタに盛り込むなど当意即妙な部分も持ち味ですね。

 松伏町にあるエローラホールは、東武伊勢崎線北越谷または武蔵野線吉川駅からバスで15分くらいの立地。エローラには、松伏町出身の石川遼選手のサインも掲げられています。
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 終演後にはサイン会も行われました。
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現在の落語界。小三治が20勝投手としたら、その後に続く落語家は10勝級が10人くらいという状態。花緑師匠もこの集団にいますが、まだまだ先が楽しみな噺家ですね。祖父の小さんの噺を本当によく研究し研鑽している結果だと思います。その辺の苦労のあとは、上掲の本にも詳しく描かれています。花緑追っかけたいかなと思い始めている昨今です。レンタルCGI
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