クラシック・ジャズのライブ、CD、TVドラマ、落語の見聞録を中心に、何か皆さんが役に立つ情報が伝えられたらと思います。実につたないブログですが、ずっと前の記事にでも、1行でも、コメントなど頂けたら本当にうれしいです。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
久世光彦1 私のこだわり人物伝
2008年02月22日 (金) | 編集 |
時間ですよ」「寺内貫太郎一家」などのドタバタホームドラマや、向田邦子作品の演出家として知られる久世光彦(1935-2006)をテーマにした4回シリーズ。
コメンテーターとして、久世ドラマの常連女優樹木希林、脚本家大石静、小説家伊集院静、音楽家小林亜星が登場しました。

久世光彦は、向田邦子亡き後も、向田の小説などをモチーフにした終戦記念ドラマや新春ドラマの演出を手がけ続けました。晩年は向田ドラマの視聴率が低迷し、長年続いたシリーズの打切りを余儀なくされるあたりは、「時間ですよ」で一躍時代の寵児となった久世にとって皮肉な結末と言えるでしょう。久世が描き続けたのは、伝統的な日本の家族でした。

当方は、終戦記念ドラマの大ファンで、毎年欠かさずビデオに撮って保存していました。なかでも、最も愛してやまない作品は「言うなかれ、君よ別れを」です。

岸恵子(母)と清水美砂戸田菜穂田畑智子の3人の娘が暮らす家族のもとに、戦死した父と同じ部隊だったという復員兵の壇吉(小林薫)が転がり込んでくる。挙動不審で言動もあやしげなため娘たちは、壇吉を嫌い追い出そうと考える。そんな折、母が、戦死した父がよく口ずさんでいた「言うなかれ、君よ別れを」をふと詠んでいると、襖のかげからそれに呼応して詩を詠む壇吉の声がします。(「あっ、壇吉は本当に戦死した父の部下だったんだ」とわかる瞬間です。家族の顔が驚きから涙に変わります。)

いやぁ、ここが本当に素晴らしいです。何度か見ましたが、そのたびに涙が止まりませんでした。岸恵子の楚々としながらも毅然とした母親像。この人の詠む詩の清澄な響き。おどおどとそれに続く幾多の辛い過去を背負った壇吉の声。その直後、空襲による不慮の死(犬死ともいうべき死)ではかなくもこの世を去ってしまう壇吉・・・。

当方滅多なことでドラマや映画で泣くことはありません。当方を号泣させた岸恵子小林薫久世光彦に感謝・尊敬の念を禁じ得ません。

戦友別盃の歌
言うなかれ 君よ別れを 世の常を また生き死にを
海原の はるけき果てに 今やはた 何をか言はむ
熱き血を 捧ぐる者の 大いなる 胸を叩けよ
満月を 盃に砕きて 暫しただ 酔いて勢へよ
わが往くは バタビアの街 君はよくバンドンを突け
この夕べ 相離るとも 輝やかし 南十字星を いつの夜か また共に見ん
言うなかれ 君よ別れを
見よ空と 水うつところ 黙々と 雲は行き雲は行けるを

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへFC2ブログランキング

スポンサーサイト
テーマ:NHK教育
ジャンル:テレビ・ラジオ
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。