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ドラマ版 「生きる」
2008年03月07日 (金) | 編集 |
 連続ドラマは、途中でリタイアするものが多く、現在見ているのは次の4本。
  1.薔薇のない花屋 2.未来講師めぐる 3.あしたの、喜多善男 4.1ポンドの福音

 おかげで昔録画してみていなかったものを見る時間ができるようになりました。
 HDDレコーダーだとほぼ無限(最長モードSEPで、428時間分)に録画できるので、興味あるものは片っ端から録画しています。撮るはいいけれど、実際にみる暇がありません(凍汗)実際「24h」「プリズンブレイク」シリーズなども見てる時間がないので思い切って全消去してしまいました。
 ちなみに当方が使っているのは、SONYのスゴ録RDR-HX70という機種。他機種と比較はしてませんが、使い勝手はなかなか良いと思います。
 
 テレビ朝日版「生きる」は「天国と地獄」と昨年9月に二夜連続で放映されたものです。黒澤明監督へのオマージュですが、「オリジナルには足元にも及ぶまい」と見ずに消去する一歩手前だったのですが、これが実に良かった!!
 
 オリジナルの黒澤明監督の「生きる」。昔黒澤明監督作品をまとめて名画座でみていた頃の印象です。中盤でのお葬式の場面。ただの酔っ払いの集団が、故人の昔話を何気なくしているという本当に退屈な場面が、徐々に緊迫感が漂い、むしろ鳥肌が立つくらいの興奮を覚えるように変わっていきます。ここが本当に黒澤監督のすごいところなんでしょうね。最初の方は、本当につまらないです。みるの辞めちゃおうかと思うくらい平凡で冗長。出演者の発声も不明瞭で何を言っているのか微細まで聞き取れません。しかし、この平凡・冗長から、見る者に興味を抱かせ、さらには緊迫感にまで高めていく過程がまさに黒澤マジックなんだなあと、事あるごとに周囲には大宣伝してきた映画でした。

 こんな史上の傑作を焼き直して面白いものができるもんか。というのが私の見る前の率直な感想。ところが、実に良かったんですよ、このテレビ版「生きる」。

 まずは北村一輝。末期ガンを宣告され悲嘆にくれる主人公渡辺勘治(松本幸四郎)の前にふと現れ、夜の街を案内する遊び人優樹。人生をなめているようなハンパ者で、最初は主人公の金を巻き上げてやろうくらいのつもりだったと思います。ところが、主人公を鼻で笑うような態度とは裏腹に、これ以上ないくらいの深い親愛の情を示して主人公の前から去っていきます。遊興費は一銭も取らず、逆に赤いマフラーをプレゼントします。「実は親父に似てるんだ」と照れながら話す北村のかっこいいこと・・・(^^)v 北村は「嫌われ松子の一生」でのソープランドの店長役や「夜王」でのホスト役のように、いかにも小悪党のようでいて、実は情の深い人間という役を演じたら天下一品ですね。かっこ良さの中に垣間見える男の哀愁にはほれぼれします。
 次は深田恭子。思ったことを歯に衣着せず話す天真爛漫な市役所の部下。賢くなさそうでいて、観察眼はきわめて鋭いという典型的な今時の若い女の子。あどけなさと達観した大人との2つの面がアンバランスに交錯します。主人公との関わり方も、自分を偽らず「課長さんといると退屈なんです」とはっきり言える態度は、ある意味立派です。これもフカキョンをおいて他にありえないというぐらい完成度の高い役でした。エンディングで、助役の選挙カーのうぐいす嬢を務め、しらじらしくしれーっとアナウンスしているのも非常にコミカルかつシニカルでした。

 そして、通夜の場面。(左がドラマの配役/右が映画の配役)
渡辺勘治:松本幸四郎 /志村喬
木村:ユースケ・サンタマリア /日守新一
坂井:西村雅彦 /田中春男
小原:渡辺いっけい /左卜全
斉藤:山田明郷 /山田巳之助
大野係長:小野武彦 /藤原釜足
野口:佐藤二朗 /千秋実
助役:岸部一徳 / 中村伸郎
ヤクザ親分:大杉漣 / 宮口精二
  志村喬をはじめ、左卜全藤原釜足千秋実宮口精二はいずれも黒沢作品の常連ですが、本作ではそれぞれ松本幸四郎渡辺いっけい小野武彦佐藤二朗大杉漣という鉄壁の布陣が敷かれています。実際のところ、黒澤ファミリーの豪華キャストに一歩も引けをとらない見ごたえのある演技が展開しました。固唾を呑んでまんじりともせず、ぐいぐいと引き込まれていきました。これだけの役者さんのうち、「この人はどうもなぁ」という人が誰一人いないってドラマも珍しいです。それだけ黒澤監督への畏敬の気持ちがあふれた作品でもあったのでしょうね。映画に勝るとも劣らない迫真の演技と言っても過言ではないでしょう。

 松本幸四郎の演じる小市民的な市民課長、死を悟ってからの鬼気迫る演技は絶品です。当代随一の役者さんですね。他に代わりができる役者を探しても、まず思い当たらないです。

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