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【展覧会】 渋谷ユートピア 松濤美術館
2012年01月29日 (日) | 編集 |
渋谷ユートピア
 松濤美術館 2011/12/6~2012/1/29  HPはこちら

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20世紀前半(1900-45年)に、渋谷に拠点をおいて活躍したアーチストたちを取り上げた作品展。

【春草と代々木】
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菱田春草:落葉(1909年)

この展覧会の始まりの絵は菱田春草(1874-1911)。東京美術院(現:東京芸大)を追われた岡倉天心は、横山大観、菱田春草、下村観山らを率いて日本美術院を創設。彼らは、日本美術院のアトリエであった茨城県五浦の六角堂(昨年の大地震の津波により流失)で創作活動を送っていたが、春草は眼病の悪化により失明の危機に瀕していました。そこで療養のために代々木に住まいを移すことになります。その当時の代々木は武蔵野の自然が色濃く残っています。本作「落葉」からも往時の様子をうかがい知ることができます。

松本清張岡倉天心・その内なる敵」では、岡倉天心のめんどくさくなると逃げ出してしまう性癖を取り上げています。何もない茨城の五浦にぽつんと残され、生活費にも事欠く中で、いつ帰るともわからない岡倉天心を待ちながら、黙々と制作活動を続けた気の毒な春草、観山ら弟子たち。「脱兎のごとく」(NHK)というタイトルでドラマ化もされました。天心に対する偏った解釈との批判もありますが、明治の美術界や岡倉天心を学ぶ材料としては秀逸です。

村松梢風本朝画人傳」(全5巻)でも菱田春草を取り上げています。本書は調査研究を重ねて数多くのエピソードを交えて画家の実像を描き出す稀にみる名著ですよ。当方がこんなに日本画にも深い興味を持つようになったのも、本書の影響が非常に大きいと思っています。

【代々木・渋谷・恵比寿風景】
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左:岸田劉生「道路と土手と塀(切通之写生)」(1915年)※参考(出展なし)
右:辻永「牧場にて」(1914年)

岸田劉生の切り通しの絵は有名ですね。辻永は経営していた山羊園の情景を描いています。今の私たちの眼からは想像だにできない田園風景ですね。というより「嘘じゃないの」というくらいの感想をもちます。

【レトロなポスター】
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左:杉浦非水「東洋唯一の地下鉄道 上野浅草開通」(1927年) 右:同左「三越呉服店 春の新柄展示会」(1914年)

【忠犬ハチ公】
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何と渋谷駅前のハチ公像は、2代目なんだそうです。1代目の銅像は戦時中の物資不足のため溶かされて機関車となったそうです。写真は初代ハチ公。もうひとつ驚いたのは、初代ハチ公の銅像の除幕式には、まだ存命だったハチ公も出席したのだそうですよ。

★★★★
松濤美術館の企画は、視点がユニークでとても楽しいですね。混雑度も低く落ち着いた環境の中でじっくり鑑賞できる、まさに都会のオアシスですね。
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