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【Classic Live】 日本フィル 第645回東京定期 山田和樹正指揮者就任披露
2012年11月12日 (月) | 編集 |
日本フィルハーモニー
第645回東京定期演奏会
 
11/9(金)19:00開演 
 於:サントリーホール
山田和樹 正指揮者就任披露演奏会

1)野平一郎 グリーティング・プレリュード
2)ガーシュウィン: ピアノ協奏曲
 ◇サティ :グノシエンヌ第2番(ビアノ・アンコール)
3)ヴァレーズ:チューニング・アップ
4)ムソルグスキー(ストコフスキー編曲):
  組曲《展覧会の絵》

指揮:山田 和樹
ピアノ:パスカル・ロジェ
日本フィルハーモニー交響楽団

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【山田和樹氏 正指揮者就任】 
 2012年9月からの新シーズンで日本フィルの正指揮者に就任した山田和樹氏。2009年第51回ブザンソン国際指揮者コンクール優勝後、国内海外で多数の有名オーケストラとの共演歴を重ねており、日本フィルとは2010年11月の横浜定期に始まり、現在まで3回の共演を経て、正指揮者就任を果たしています。N響の副指揮者でもあり、今期からはスイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者にも就任します。今最も勢いのある現在33歳、若手指揮者。
 昨年の東京定期でのプログラミングも多彩でしたが、今回の定期公演の多彩なプログラムにも要注目です。日本、アメリカ、フランス、ロシアの楽曲を織り交ぜた音楽の旅とも取れますでしょうか。まるで音の玉手箱のような楽しいプログラムです。毎回のプログラム編成がとても楽しみです。

【プログラムと楽曲】 
 冒頭曲グリーティング・プレリュードは、野平一郎の1994年の作品。ハッピーバースデーの旋律が最後の最後に登場しますが、それまでは緊迫感のある鋭角的なフレーズが重ねられる楽曲。弦楽5部。作曲者も客席から登壇し、拍手にこたえておられました。正指揮者就任という祝祭的な意味も込めて選曲された楽曲ですが、演奏者にとって非常に高いテクニックが求められ、指揮者の統率力・掌握力も光る出来栄えでした。

 ガーシュウィンのピアノ協奏曲は、現代屈指のピアノの巨匠パスカル・ロジェを迎えた大変華のあるプログラムとなりました。最近この楽曲は小曽根真氏、山下洋輔氏らバリバリのジャズメンをソリストに迎えての演奏なども多くなってきていますが、それとは対極にあり、フランス音楽のデリカシーを身上としたパスカル・ロジェ氏によるリリシズム、繊細さを追求した透明感のある瑞々しい演奏が印象的でした。ピアノと管楽器の共演パーツも非常に魅力的。クラリネットの伊藤寛隆氏、フルートの真鍋恵子さん、オーボエの杉原由希子さんらの鉄壁木管群の演奏は、(当方毎回ほめちぎってますがm(__)m)、とても聴きごたえがありました。ガーシュウィンの楽曲特有のメランコリックでどこか気だるい(レイジーな)郷愁あふれる雰囲気と、透明感を極めるパスカル・ロジェのスタイルとが見事に融合した演奏でした。
 アンコールは氏の持ち味が存分に生かされたサティの小品。土曜の公演では5番が披露されたようですね。

ヴァレーズのチューニング・アップは、オーケストラのチューニングをモチーフにして作られた楽曲。まずオーボエ奏者の杉原由希子さんが起立してA音を鳴らし、雑然と各奏者が音を鳴らし、そこから楽曲が展開します。サイレンによる騒音が何度も耳をつんざき、喧騒と混沌という印象の楽曲。山田和樹氏らしく面白いユニークな選曲でもあります。
 この曲の開始時について、大いに気になったことがあります。この曲は他の楽曲のように演奏前に普段通りチューニングが行われているかと思いきや、そのまま意外にも楽曲が始まってしまう。オーボエのA音は、チューニングではなく楽曲の冒頭部分だったという「サプライズ」的演出も持つ楽曲なのです。ところが、指揮者が普通に舞台中央の指揮台に上がろうとすると、普通拍手で迎えられますよね。チューニング前に拍手が起きてしまっては、サプライズも台無しなわけですよ。今回の演奏では、指揮者登場による拍手も回避し、見事にオーボエA音から楽曲がスタートしました。ここで、どうやって拍手を回避したんでしょうか。あまりじっくり観察してなかったのが悔やまれるんですよ。おそらく大勢の楽団員が入場する際に、入り混じって目立たないようにして山田和樹氏も入場するという「仕掛け」が行われたはずなんですよね。この楽曲のライブ映像(楽団員入場から)などがあれば確認してみたいです。
 ジャズでも、秋吉敏子=ルー・タバキン・ビッグバンド(TALT BIG BAND)のレバートリーに,チューニングアップという楽曲があり、同じようにチューニングのA音のロングトーンから縦横無尽に楽曲が展開していきます。ヴァレーズの楽曲は不知だったので、まずこちらの楽曲を想起してしまいました。

ムソルグスキーの展覧会の絵も、なぜか自分にとってはサプライズでした。冒頭部分でトランペットのクリストーフォリ氏に注目していたら、弦楽器による演奏。ストコフスキー編曲版だったんですね。これも山田和樹氏の敬愛する指揮者ストコフスキーの編曲版をあえて採用したとのことです。ラヴェル版よりも楽曲数が少ないほか、力点の置き方が異なり、ロシア的な要素を強調する編曲となっています。なかなか別の聴きごたえがあって楽しく興味深いですね。ファゴットソロによるプロムナードは心を打たれました。アルトサックスのソロも大変聴きごたえがありました。

今回久しぶりにコンサート・ミストレス江口有香さんの公演でした。見かけてもサブだったりとちょっと残念だったのですが、今回は随所で素敵なソロが聴けて、コンサートの出来栄えにさらに華を加えていました。冒頭曲での旋律提示、ガーシュウィンでのロジェとの共演、展覧会の絵での印象的なフレーズなど見せ場が満載でした。

当方の勝手な思い込みですが、冒頭でも触れましたように、今回の山田和樹氏のプログラムでは「音楽の旅」的な要素をイメージしました。もうひとつ、「サプライズ」的プログラムも意識してなかったでしょうか。冒頭曲でのハッピーバースデーの旋律、ヴァレーズのチューニング演出は明らかにそうだと言ってたぶん間違いではないでしょう。さらに、ジャズ要素の強いガーシュウィン楽曲で、ソリストにフランスの詩人パスカル・ロジェを持ってきたあたり、また、こんな大物をソロ奏者に起用したあたりがサプライズ的要素と言えなくもないかと。そして、展覧会の絵をレアもののストコフスキー編曲版にするあたり、サプライズ演出と言えないでしょうか。はたまたさらに、当方プログラムで楽曲を十分確かめてなかった不注意もありましたが、展覧会の絵の冒頭でも、バイオリンから始まってびっくりしてしまいました。

山田和樹氏指揮の身振り・所作がツボを得ていて、大変表現力豊かな動きをしますね。ホントわかりやすく快適な指揮パフォーマンスです。こんな所作のわかりやすさ、表現力というのも指揮コンクールでは高評価の一因に含まれているものなんでしょうか。素人ながらそのように思います。「ブラボー」の声がいつもの2倍3倍聞こえた価値のあるコンサート。ここなら「ブラボー」言ってよかろうかと。言う必要の全くないブラボーが多すぎる!主催者の回し者?ブーイングの代わり?今日この頃なので。

★★★★
 ストコフスキーというと長寿の指揮者というイメージが強かったのですが、その後朝比奈隆氏も93歳での現役という長寿高齢の指揮者でした。ストコフスキーは、クラシック音楽の一般普及にも貢献のあった音楽家で、映画「オーケストラの少女」(1937年)も楽しい作品でした。この映画はもうやだの祖母もみたという、まさしく何世代にもわたって親しまれる指揮者だったのですが、このあたりもろもろ込めて山田和樹氏も敬愛しているのでしょうね。

 蛇足があまりにも多いこのブログ記事で、さらに蛇足。当方今最も好きな日本人現役指揮者ベスト3は、広上淳一氏、梅田俊明氏、そして山田和樹氏の3人(順不同)です。外国人現役指揮者だと、コンサートに出かけること前提で考えたら、アンドレ・プレヴィン、アラン・ギルバート、シャルル・デュトワ、ロリン・マゼール、ズビン・メータ、ジェームズ・デプリーストなんかが好きですかね。なかでもアラン・ギルバートが一押しでございます。ピアニストだと…なんて書けるほどネタ持ってませんm(__)mので、ここで打ち切り。あっ、でも、ヴァイオリニストは、ジャニーヌ・ヤンセン、ピアニストは、アンヌ・ケフェレック一押しです。レンタルCGI
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テーマ:日本フィル
ジャンル:音楽
コメント
この記事へのコメント
山田和樹♪
この方いいですよね♪私も今1番注目している指揮者です。
昨年5月のラフォルジュルネでたまたま聴いて以来、ファンになってしまい、
その後N響の指揮と日本フィルと小山実稚恵さんの組み合わせで2回聴きました。

記事で紹介されている演奏会、パスカル・ロジェというのも魅力で行きたかったのですが、取るのが遅く、完売していて行けませんでした、、、
良かったみたいですね^^

演奏会って本当に楽しいですね♪♪♪^^
また紹介して下さい。

2013/01/06(Sun) 16:30 | URL  | whitypearl #-[ 編集]
さすが!
WPさんさすがにお目が高いですね!山田和樹は自分も大注目の指揮者です。演奏がシャープで聴きどころのツボをぐいぐい押さえてくる感じがします。指揮ぶりも華やかです。日本フィルの正指揮者に就任してこれからの日本フィル定期もたいへん楽しみです。山田氏やラザレフ氏の指揮のときは日本フィルもほぼ満席ですね。またいろいろ教えてください。

ごぶさた続きですみません。今年もぜひぜひよろしくお願いいたします(深々)。
2013/01/09(Wed) 11:30 | URL  | もうやだ #-[ 編集]
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